最終章、嘆きの月とシルバーナ スライムたちの思い出、 彼らはなぜ少女に惹かれたか?
はい、皆さん今晩はタケゾウです、昨日今日を使って書き上げました
ではお楽しみください
トランから出発して、ほぼ3週間、行軍して休息して、これの繰り返し
軍の中でも大分疲労が溜まっているようだ、それを見て軍の大将である
マーダーは、三日間の休息をとると発案、すぐにそれが伝達されて
あと一日行軍した後、休息を取ることになった
三日間の休息期間、ミオンの仲間たちは思い思いに魔法の練習や
戦いの事などを思い描き、それに沿った訓練をする
ミオンはというと、なぜかあまり気は載っていないようだ
戦いの前にナーバスになっていると言うより、樹木王サンラに
受け継がされた、凶悪な力に、かなりイライラしている
そんな中、スライムたちは静かにミオンの肩にたたずんでいる
ファングも静かに寄り添い、時折ミオンのほっぺたを鼻で突いて
慰めている、それでもまだミオンは悩んでいたのだが
その休息初日の夜、ミオンは夢を見る、トピーを頭の上に乗せて
周りにはスライムたちトピー、サフィー、ルビー、 3匹のスライムは
何やらミオンの周りをくるくる回り、跳ねまわっている
やがて静かにそれは収束した、あとには静かな闇が広がっている
周りの者たちもそれを見守り、何人かの見張りを残し就寝した
スライムのお話、サフィー
ミオンが迷宮の部屋の中で大の字になって眠っていたとき
ゴーレムの開けた穴から、水が染み出てきた、アースガルズの配下である
ゴーレムがふさいだのだが、わずかに開いていたらしい、少しずつ水は
溜まって行く、それが小さな水たまりとなった、五分ほど時間が過ぎた後
透き通ったそれがうごめき始めた
それはスライム、フヨフヨと、蠢きながらミオンに近づこうとする
だが急にそれは動きを止める無意識下で、放たれるミオンの魔力に
阻まれたのだ、スライムは動きを止めた後、ミオンから少し離れた
岩影に隠れた
ミオンは目を覚ます「うーん..」と言いながら手足を伸ばして軽く動く
周りを見渡す、宝箱に目を遣る、近くにより調べてみる、指輪が1個しか
入っていないのにも関わらず、バカでかかった、そして考える
考える、 thinking 、…………
「フアー、いいお湯ですぅ」お湯につかり安堵の声を上げる、ミオン
バシャバシャと顔を洗う、その宝箱は指輪を入れるためのものだったが
今はミオンのお風呂となっている、ミオンはすっぽり入る大きさ
その箱の中にミオンは最初に水玉を打ち込み(多少溢れてしまったが)
その後、炎玉で温度調節を行いながら、もちろん蓋の部分を
燃やさないようにしながら、お湯にして、お風呂を完成させたのだ
そしてそのままドボン、もちろんローブは脱いで、そして
お湯に包まれてミオンはご満悦といった顔で、ほわーっとしている
手で体中の隅々まで洗い、お湯に浮かぶ2つの膨らみを見る
「うーん??」そう唸りながら、自分の胸の2つの膨らみを見る
手でムニムニと弄びながら、お湯に沈めたり、浮かび上がらせたり
そんな事をしながら遊んでいたら、急に恥ずかしくなり
頭をブルブル振って、立ち上がる、ザウバーと音が響く
ミオンの体から水滴が落ちる、ミオンは頭上に水玉を
だして破裂させる、水のシャワーとなってミオンの体に降り注いだ
体をサッパリさせてお風呂?から出るミオン、そこかしこに
水が跳ねているので濡れてない場所を選ぼうと色々と周りに目を向ける
ドアのすぐ横にミオンをはめようとした冒険者の荷物が置いてあった
逃げるどさくさで落としてしまったんだろう、何か使えるものはないかと
物色するミオン、中に入っていたのは野営道具と食料とわずかなお金
3,000円くらい、その中に綺麗なタオルがあったので遠慮なく使う
他のものは、使いたくなかったので、そのまま放置!
使おうと思えば使えたのだが、自分を平気で生け贄にしようとした
者たちの道具など使いたくなかった、まぁタオルは仕方ないとして
吹き終わったらその場で荷物の場所に戻し、ローブを羽織る
身支度を軽く整えて、扉をくぐり、その場所を後にする
ルンタルンタッとスキップしつつ去っていった、扉をくぐる寸前
ローブの宝石が輝いていたのを気づかずに
扉が閉まり静まりかえる部屋、岩影に隠れていたスライムはのそのそと
姿を現した、何も考えず、いや考える必要などないスライム
それは、飛び跳ねた水を吸収しながら、宝箱に近づいてゆく
そこには、ミオンの魔力が潤沢に含まれた水がある、ニュルリと、
宝箱に絡み付きそのまま飛び込む、そして
ピョーンと、飛び出たスライム、先ほどまでのノロノロとした姿ではなく
透き通った青いボールとなっている、ミオンの持つ魔力を吸収して
スライムは意思を持ち思考する存在に進化した
その体にミオンの先ほどまでの戦いが染み込んできた
マジックインテリジェンスローブの残した置き土産、それを感じ取った
青いスライム、ピョンピョン跳ねながらミオンを追いかける
体の一部を伸ばし扉を開けて、迷宮を登る、彼女が
サフィーとなるために、ミオンを目指して、魔力を震わせてスライムは
叫び、それが迷宮に響く「ミオン様、私は貴女と行きます」
スライムのお話、パート2 ルビー
トラン迷宮10階層、ここはトラップの多い場所だ、即死や毒、身体異常
ではなく、モンスターを呼び寄せるトラップ、通常引っかかりはしないが
どこにでも考えなしと言うのはいるもので釣り下がった紐、これ見よがしに、
押すなと書かれたボタン、などなど好奇心を煽るようなものが時折見つかる、
それに引っかかると「うわぁーーー」と叫びながら逃げる羽目になる
何処に隠れていたのか、モンスターが大量に出てくるのだ
そのボタンを見た、ミオンは何となく嫌な予感がして、ドカンドカンと
穴を掘り始めた、迷宮の部屋で使った炎玉地雷、炎玉光線を使うために
10階層のとある場所、ミオンは穴を掘っている場所に少し前から
スライムが住んでいた、彼はなぜか、この迷宮内で意思に目覚めた
通常ならば26階層に行き、そこで暮らすのだが、そんな場所に行くのが
面倒だと思ったスライム、この10階層で暮らし始めた
長い回廊の小さな細い道、人間が横になってやっと入れる位の道
それをさらに折れて鍵のような道になった場所、その行き止まりに彼は
住んでいた流石にこんな所に人間はやってこない、たまに同族や
ネズミや蝙蝠なのが入ってくるだけだ、最も意思を持つ進化を遂げた
彼には全く通じない転がってる石を、高速で投げる、鞭のように腕をふるい
叩き潰す、落ちていた紐を使い使い罠をかけるなど、この辺の小さな
モンスターは彼にはかなわないだろう、本能のままと意思を持つ者とは
思考する力も違うのだから、そんなのんびりした生活が一変
転機が訪れた
ドカンドカンと、音が響く、何があったと思いながら彼は
隠れた場所から動き出す、そーっと静かに周りを見る
スライムには目はないが、その周りの状況を映し出し
自分の核で感じ取ることができる、ほぼ人間と同じような感じで
周りを把握する、最も範囲は人間よりもはるかに大きい
そんな彼はドカンドカンと穴を開ける少女を見つけた
少女は自分で開けた穴に手のひらに炎の玉を出しそれを埋め込んでいた
スライムは少し驚く「そんな魔法あったのか」そう心の中でつぶやく
それに応える声は無い、件の少女は一心不乱に炎の玉を埋め込んでいる
何と無く、いやーな予感がしてスライムは其処から離れて自分の隠れ家に
逃げ込んだ、そしてそれは正解だったのだ
しばらくして野太い人間の声「逃げろぉ逃げろー」と言う声が聞こえる
その声がどんどん近寄ってきて、やがて離れる、そして爆発音
ゴゥゴゥという音が聞こえてきて、なんだと思い、影からそっと
覗こうとしたら炎が迫ってきた、慌てて奥に隠れる、炎がスライムかすめ
奥へと消えていった、体に多少の傷を負ったスライム、次の瞬間
体の色が変わっていく、朝焼けの色、鮮やかな赤、ルビーの輝き
スライムは炎を象徴する赤い色へと変わった、
そろそろと鍵地から出るスライム、周りを見ると先ほどの少女が
炎の破壊にシールドを張って、身を守っていたらしい、そっと
近寄ろうとすると、少女に気づかれる、ピョンピョンと跳ねて
自身をアピール、首をかしげてみている少女、そのまま
近寄ろうとすると人間の声が聞こえてきた、なぜか逃げてしまうスライム
少し離れたところで見てみると、大人3人に囲まれている、
多少の傷を負っている為、少し休もうと思い休める場所を探した
先ほどの少女を開けた穴にをひそめ身を休める、体が回復したら
必ず、あの少女を追いかけようと思い、意識を閉ざした
体を休めて気力は十分スライムは意気揚々と10階層を出発
何か手がかりは無いかと少女が居た場所を訪れる、当然そこには
誰もいない、代わりにゴブリンメイジとゴブリンそしてスライム
当然ながらスライムはノロノロと動いて襲いかかってくる
もちろんゴブリンも棍棒を振り上げて、叩き潰そうとしてくる
ゴブリンメイジは見合った瞬間から詠唱を始める
赤いスライムはゴブリンメイジの魔法を瞬時に理解した
同じ呪文を唱える、ゴブリンメイジの驚愕した顔
唱えるといっても実際に口に唱えているわけではない
周囲に呪文の文字が浮かび上がる、 1つだけではない
全部で3つ、空中に炎の弾が浮かび、ゴブリンメイジと同時に
呪文は完成、3つの炎が唸りを上げる1つはノロノロと動くスライムを
爆裂させもう一つは棍棒を振り上げるゴブリンに着弾、
もう一つはゴブリンメイジの放った炎を飲み込んで絶命させた
体を震わせる赤いスライム、まるで邪魔をするなと言わんばかりに
モンスターを下した赤スライムは何かに導かれるように
上へ上へと登って行く、そして出会うのだ、共に同じ主を戴く
仲間のスライムに、
夢から覚めたミオン、そっと3匹のスライムを胸に抱く
唇から言葉が漏れる、「ありがとう」短い言葉にスライムたちが震える
少しイライラしていたミオンは、ここまできた道のりを思い出し
共に生きていたスライムたちとともに再び戦うことを誓う
樹木王サンラに、与えられた力、そのせいで心に余裕がなくなっていたが
スライムたちのおかげで落ち着いた、後はこの力をきちんと振るえるように
しなければならない、そんなことを考えていたら魔王達がやってくる
レオンは言う「お前1人ではないんだぞ」
ニーナはミオンを抱きしめる「大丈夫よ」
ガレスはそんなミオンの頭をポンポンと軽く叩く
アースガルズは深くうなずく
気がつけば周りに剣を掲げる騎士たち、そして将軍のマーダー
マーダーが「とりあえず休暇なんだからしっかり休もうぜ魔王姫様」
そんなふうにおどけて言う、周りから笑いが漏れる
ミオンはしっかりとうなずき、微笑んで「それじゃ朝ご飯ですね!」
周りから「おーーーー」という声が聞こえてくる
ちょっとした休暇という名の日常が始まった…………
次回予告
いよいよシルバーナに接近するミオンたち一軍
準備を怠らずに突入、そしてミオンの新たなる力が
解放される、
次回、最終章 嘆きの月とシルバーナ 戦いの始まり
お楽しみに
はい、いかがでしたでしょうか、次回はいよいよミオンの新必殺技が
炸裂するのか、実は全く考えてません、そんなわけで終盤ですが
頑張りますのでよろしくお願いします
byタケゾウ




