会議は踊り、魔王姫は覚醒する
昨日をほとんど書き終えた時に何故か全て消えました、しばらく書く気が
なくなりましたが、友人や同期の人たちが応援してくれたので頑張りました、
ではお楽しみください、ミオンの使う技はまだ、あえて詳細を書きません、
もうしばらく待ください
ドカンドカン、ガンガンガン一人の男が何もない虚空を叩いている、金の髪、碧い瞳、イケメンと呼ばれてもいい男は
魔王の一人である獅子王レオンと呼ばれている、この世界には十人の
魔王がいる、彼は剣を司る魔王である、その隣には獣人、熊の耳をピョコンとだした男くさい雰囲気の獣王ガレス
同じく魔王の一人、彼らは何をしているか、それは彼らの前にある、
十メートルはあろうかと思われる大きな鏡、その鏡には狼に襲われている
ミオンの姿、その彼らをバックアップしようとしている女性、彼女もまた
魔王の一人、淫魔王ニーナ、煽情的な服を着ている、彼らが集まっている
場所、レオンハート王国の王城、その会議室、とある事情のため、彼ら魔王三人は
この場所へ集まってきた、王と王妃、そして二人の姫、その周りには、
この王国の重臣たちが集っている、彼らが会議を開こうとした、その瞬間、急に巨大な鏡が現れミオンの襲われている姿が映し出されていた、
その姿を見たときレオンは驚き、声を上げる、「ミオン!!」彼女の居る場所をすぐに特定し、その場所へ転移しようとしたが、不可思議な力が働き、そこへ行けなかった、暫くそのまま魔力を用いてその不可思議な力を消そうとするが、その力はますます強くなり魔王達の力を奪っていった、
普段は建国の獅子王と呼ばれている冷静な魔王レオンだが、今の彼は焦りに満ちている、「ミオン!ミオン!クソッ如何して!」何度も何度も虚空を
その拳で打ち付けたる、その時、不意に一人の男が現れた、その男こそが、
ミオンの未来を奪っていった男性神である、彼は現れるなり、レオンや
ガレスを蹴り飛ばし、「私のプレゼントは気に入ってくれたかな、
君らは十人揃えば、巨大な力になるが、私があの少女にかけた加護は
最弱体化であり、君らの足を引っ張るものだ、零に何をかけても
零にしかならないだろう」それを聞いた、レオンが激抗して掴みかかろうとするが、弾き飛ばされる、「まぁ、よく見てればよいよ、何殺しは
しないよ、まだまだ苦しめて絶望させなければね、しかし、よくもまぁ、
女神を信じられるものだ、フフフ、あの女神も愚かなことだ」
黙っていた淫魔王ニーナが口を開く「最悪だねアンタは、こんなこと
やってるんじゃ女神にも振られるさ」おおよその事情は女神の神託で
把握していたニーナ、そのことを会議で言おうとしていた矢先、
件の男性神が現れた、そのこと自体にも驚いたが、レオンの態度も
解らない、まるで知っているかのような話し方だ、だがそれよりも、女神に
粉をかけて、振られた男に一言言ってやりたかった、ニーナの強烈な嫌味
男性神はそれを聞き、目を滾らせてニーナを睨み付ける「貴様!!」怒りを声に滲ませ、自身の身体から、重力を解き放つ、魔王のみならず、その場にいた全員が凶悪な重みを受ける、咄嗟に王と王妃が二人の娘をかばう、二人の娘のうち、末の姫は、男性神に持っていたフォークをぶつけ、お前なんか嫌いだーと叫ぶ、そして「あのお姉さんを離せぇ」と喚き始めた、男性神は気にも留めず、「躾のなってないガキだ、我は神だぞ、まぁいい。今我は気分がいいのでな」それを見ていた貴族の一人が、何とか立ち上がり叫んだ、 「お前ごときが神を気取るな、笑わせる、子供をいじめて何が楽しい、魔王が言った通り、お前では女神を振り向かせられない、お前は無様な偽神でしかないんだよ!」それを聞いた男性神は笑いながら「虫けらごときが偉そうに、貴様らは何もできまいよ、だが、よく言ったよ褒美に潰してやる」そう言われた貴族の男だが、言ってやったぜ、とドヤ顔で笑いながら目を閉じる、しかしレオンが剣を振り、それを止める、にやっと笑いながら貴族の男を見るレオン、すぐに向き直り、男性神と相対する、
「我が檻から抜け出すとはな!だが無駄な事をする」
レオンが、「何度でもやってやるさ」と男性神に勝ち気な態度を見せる、
その時黙っていたガレスが鏡を見て「賭けは俺たちの勝だ、」そう笑う
獣王ガレス、男性神は何を馬鹿なと、笑う、だが鏡を見たとき、その表情は
凍りついた、 「馬鹿な、なぜ、あの指輪が」それにニーナが答える、
「苦労したわよ、冒険者に頼んで、わざわざ迷宮の中で宝箱を作って
もらったのよね、いくらあんたでも迷宮の中までは手出しできないでしょう。指輪も念入りに細工したのよね、あれは、いくら神様でも手が出せない森の賢者の指輪、そして星霊ステラが宿る破邪の神器、あのお嬢さん
ミオンにとっては最高よね、ね、どう、虫けらって言っていたけど、
それにしてやられた気分は、ねぇ今どんな気持ち、どんな気持ち」
ニーナがここぞとばかりに煽る、画面の中ではミオンが指輪を付けた。
それを見た男性神があがきとばかりに何か黒いものを放った、 「あの娘に
呪いをかけてやった、私からの加護だ、ははははは、これからも無様に
踊ればいい、苦しみ続けろ、言っておくが私を消滅させても呪いは解けない、どんな呪いか、わからんけどな、ハハハハハハハハハ」哄笑する
男性神だが、しばらくして彼は、
悔しさに歯噛みする事になる…
不思議な幻想空間の中でミオンは
いろいろなことを思い出し、そして
飲み込んでいく、苦しいこと、悲しいこと、ほんの数年でたくさん体験したけど、まだ、やっぱり、死ぬ事は出来ない生きて絶対、女神様に会う、再び
そう決める。クスクス笑いながら不意に思い出す、兄と一緒にやった
ゲームでゾンビがたくさん出てくるゲームがある、そのゲームの最終局面で、敵のボスに、ボコボコにされ、回復し、またボコボコにされた、そして吹っ飛ばされた所にそのゲームに出てくる最強兵器があり、ボスを倒し、
無事エンディングテーマを見た。なんか、それと似てるな、などと
思いながら目を開いて、狼たちの前で指輪をつけた、「はい、契約がなされました、私の力はあなたに溶け込みました。もうなくなる事はありません、さぁ反撃ですよ」ステラが一瞬だけ彼女の前に現れすぐに消える、
その後、ステータスがアップした身体能力で、狼たちの攻撃をかわして
ゆく、だんだん慣れてきたのか、緩やかだがキレのある動きで、狼たちを
翻弄し始めた、生前はダンスや舞踊など習っていたので、コツを掴むのが
早かった、生命力が余りないので、まずは回復が先決とおもい、やってみた思いのほか、早く生命力が回復した、よし、これでいく、そう決めてミオンは早速、魔法を使う、火の呪文、魔法使いの代名詞、ファイアボール、
ミオンの目の前に小さな炎が現れ、そしていきなり爆発した、
再び王城の会議室の中、相変わらず男性神はゲラゲラ笑っていた、鏡の中の
ミオンを見て「 せっかく魔法を取ったのに残念だったなぁ、だがこれも、
見ていて面白いぞ、ハハハ、女神よ見ているか、お前の気に入りはこれから、またボロボロになるぞ、 」そんなふうに悦に入っている男性神、
その時、その身に再び負荷がかかった、「何、何だというのだ」
ニーナとガレスが、仕込んで置いたもう一つの策、迷宮のミオンが襲われている壁の外側、岩石魔王アースガルズが無心に拳を打ち付けていた、近くの洞窟から自身の配下である、ゴーレムを使いそこから一直線に地下を掘り
進みこの場所に辿り着き、その剛腕を振るい始めた、それだけではない、
この迷宮は死霊王ゾリアーガのいる迷宮、彼は普段、あまり俗世に
関わらないが、今回は、この戦いに馳せ参じている、ミオンの囚われている部屋の地下から、百の手を召喚し地下から攻撃している、それに乗じて再びレオンとガレスが男性神に攻撃を始めた、
打つ手なしと思えたミオンは余裕の表情で、狼たちの攻撃をかわしている、
ファイアボールが爆発したあの後、生命力を千以上も取られたが、超再生を
その身に宿しているミオンにとっては少し傷を負った程度で済んだ、だが、
ちょうど飛びかかってきた狼にとっては大ダメージだったようで、戦闘不能になっている、以前にまたゲームをやったときのことを思い出した
その時に生まれた疑問?それは必ず自分の目の前に、炎の塊が現れる、何処に現れても、良いのに、その疑問を解消してやると思いスキル穴掘りを使い、拳大の穴を
地面に開ける、そして念じる、ファイアボールその穴の中に、その刹那の時間、何かが自分の中から抜けて
ゆく感覚、手が伸びる様な不思議な
感覚、ソレが穴の中に収まる
タイミングよく狼がその穴の上を通る、ズガァァーンと、直上に爆発し狼を上空へと吹っ飛ばした、しばらくその場に沈黙が降りる、ミオン自身も、その破壊力に驚いている、
狼たちは完全に
警戒し、周りを見始めた、その隙を見逃さずミオンは、自分の後ろの壁に穴を開け、再びファイアボールを穴へ装填した。即座にファイアボールが炎の光線ファイヤレーザーとなり直線上の狼に襲いかかる、その攻撃力にミオンは驚き、そして勝てると確信、だがそのとき、そのファイアレーザーに黒いものが絡みついているのを見た、今見たものが自分の脳内で計算式へと変換される、それを見て自分のステータスをもう一度確認する、そのステータスに偽神の加護とある、そしてスキルの中で魔法を見ると、ボール系の本当に基本しかとれなくなっている、また何かやったのかな、と思うが、今はそれどころではなく使い慣れない魔法を使っているところだ、だが、この地雷魔法は使えるなぁなどと自画自賛したりして、余裕を見せている、
しかしファイアボールが、いくら暴発したからといって、誰がこんな使い方を考えるだろうか、ついでにミオンは防御魔法を取得し、自身の身体に張り巡らされた、狼たちを四匹倒し、残りあと一匹、ミオンはまたとんでもないことをやった。自身の背中にファイアボールを取り付かせ爆発させる、
その推力を得て凄まじいスピードで、狼に迫る、そのまま顔面に膝蹴りを叩き込んだ、
王城の会議室、そこに沈黙が支配したが、急にそれが、うち破られる。
姫君二人、それが爆笑し始めた腹を押さえ、楽しそうに笑っている、姉姫が
「ねー、今どんな気持ちいぃ、 」 笑いながら、必死になって声を出す、
それを継いでニーナはその男性神に「その程度なのよね、あなたは、
女の子いじめて、痛めつけて喜んでる偽神、そういうのゴミクズって
言うのよ」ぶるぶる震える男性神、 「貴様ら、貴様らぁ、ならばあの娘を
貴様らの目の前で嬲り殺してくれる」 そして何か手振りをする、鏡の中
ほっとした表情のミオンの前で再び黒いものが渦巻いた、禍々しい雰囲気を
持つ大蛇、この大蛇は通常、王宮のある首都レオンハートの近くにある。
迷宮、レオンハート大迷宮の地下、百階層以降にしか、居ない魔物である。
男性神は再び、これで終わりだと体から神気を発しながら笑い始めた。
目の前の凶悪な大蛇、嬲るような眼でミオンを見ている、もう一つ試そうと
しているものがある、息を吸って吐いて吸う、大蛇はゆっくり近づいてくる。
鎌首を上げて舌をチロチロと出している、ステータス的な実力は一目瞭然、大蛇の方が強いだろう、だがミオンの瞳には強い意志が漲っている、
再び自身の周りにシールドを展開、そのシールドを自身の体にぴったり
貼り付けた、次の瞬間、凄まじい爆音が響き閃光が奔り、炎が荒れ狂う一瞬の状況の変化に見ていた人々を驚かせる・・・・大蛇は倒されていた、黒々とした魔石と牙を残し頭と胴体を分断された姿となって、後ろ姿だったのでレオン達にも、それは見えなかった
彼女の後々の戦いでそれは、はっきりするであろう、後世において、それは
魔王姫エンデミオンの、三大兵器と成す必殺の炎と呼ばれる事になる
姫君二人+魔王ニーナ+王妃...現在、大爆笑中、他の貴族の者たちも、
笑うのを必死にこらえている、今まで殆どの男性は、顔を伏せていた。
ミオンのローブはボロボロになっており、今現在、彼女は何も着ていない
状態、紳士が故に彼らは見ないように努めていたが、大蛇が分断され倒される姿を彼らは見てしまったのだ、その後、男性神はしばらく黙りこんでしまったが、女性陣の大爆笑のせいで正気に戻った「茶番劇はもう十分でしょう、あれだけ力を使えば神々たちにあなたの場所が感知されてると思うけどね! 」
その言葉が終わらないうちに、その男性神から、急速に力が抜けていく、オノレェと、吠えながら
最後のあがきとばかりに、再びミオンのいる場所に十数匹の狼を召喚した、
「これだけの数だ、殺されてしまえ」先ほどの狼たちとは比べ物にならない
巨大さ、だがミオンは諦めた顔を見せなかった、鏡の中から彼女の声が聞こえる「私は負けない、女神さまにかけて! ! 」そういった瞬間、迷宮の壁が砕ける、岩石魔王アースガルズが、そして地面から百の手が
出現した、岩石魔王が出てきた後から彼の配下のゴーレムがドカドカとその部屋の中に入ってきた、すぐに彼らは狼たちに組み付き、殲滅していく、ミオンの前に岩石魔王、彼はゆっくりミオンに近寄りそおっと頭を撫でた、ミオンの頭に?が浮かぶ彼は簡単に自己紹介をすると周りにいるマドハンドたちは味方だから心配する事は無いと言い狼たちとの戦いに向かった、
マドハンドたちは、ミオンの体に抱きつき体を隠しその間にどこからか
持ってきた布切れを使いボロボロだったローブを修繕し始めた、何個かの
手に何やら宝石なども持っている、あっという間に直し丁寧に着させてもらう、黒いローブに青の宝石、プラチナブロンドと赤と青の瞳を持つ、ミオンによく似合っているローブといっても足の膝小僧が見えるぐらいの長さになっている、ちょっとした、黒いワンピースみたいなものだ、
着せてもらった後マドハンドにくるくる回され、その手がマルのサインを
出す、きっとよく似合ってるということだろう、ミオンはマドハンドたちに礼を言い貴方達のご主人にもよろしく、と言った後、黒のロープを見る、
改造された、いや完全に、前のローブとは段違いの性能を持つ、
特に凄いのは宝石に付与された学習能力と汚れ無効、いわゆる
インテリジェンスローブと呼ばれるものになっていた、その時一頭の狼が
ミオンのもとに来た、ゴーレムたちの間から逃げてきて、ミオンに
襲いかかってきた、この短時間でミオンはファイアボールの使い方を完全に
極めていた、目を閉じ無詠唱で防御魔法を掛ける、ファイアボールに
魔力付与を行いその威力を高めた、高速で移動するミオン、炎が荒れ狂い狼は死んでいった、その技は後に子供達が好んで遊ぶ魔王の
代名詞となった
ついにミオンは、反撃を開始します、辛い運命と戦い続け、再び大好きだった
女神様に会うために生き抜くことを誓います、もともとゲーム好きでもあり
事故になってからはいろんな小説を読んでいるので、その中で生まれた疑問などを
自分なりに考え、破壊力のある技にして使っていきます、
まぁ一つは私の好きないゲームから取りました、カワカズカツエズです