王都への旅路 2nd ゆっくり行こうよ盗賊団、そして炎は荒ぶる怒りとなる
はい、皆さんこんばんは、本当は土曜日に投稿するつもりでしたが、乗ってしまって出来てしまいました
そんなわけで、魔王姫の活躍をお楽しみください、次回は本格バトルです、ではどうぞ
ファングの状況に合わせ、歩いたり走ったり、ゆっくり進んで行くミオン一行、
その時、すぐ近くに十人ほどの人間がいることに気づく、ついさっきまでは
誰もいなかったのに、それをセレスに伝えると「洞窟が一つありますので
そこから出てきたのでは、確か盗賊の住処だと思いますが、姫どうしますか」
大雑把なルートを決めたのはミオンだが、それを調べるのがセレスの役目だ
ミオンはそれを聞き、何もしないと言う、敵対反応が全くない
ならばミオンは攻撃する必要なしと判断する、そのままのんびり歩いていると
彼らから近寄ってきた、そして声をかけられるミオン、「よぅ、お嬢ちゃん
どこまで行くんだい、」それを聞いたミオンは王都まで行くと答える、
おそらくは盗賊の長だろう、ミオンの答えを聞き別ルートの方がいいと
教えてくれる、だがミオンは、このままのルートで行くと決定している
そう彼らに伝えた、複雑な表情をする盗賊の長、そのまま、当たり障りのない
会話、しばらくして、近くに川があるのでその辺りで、食事にすることに
むろん盗賊たちも、ミオンは呼んで食事を一緒にするつもりだ、
セレスは、何も言わない、こういう時のミオンは何故か頑固だ、そして
それが悪い方向へ向かった事は無い、その彼らはミオンに対して何かしようとは
思ってないようだ、セレスは彼らがどんな相手を獲物として狙うか、知っていた
違法な品々や奴隷、等を行う商人たち、彼らはそれらを相手にしている
おそらくミオンは盗賊の長が言う、別ルートの意味が解っている筈だ
長も先ほどから此方を見ている、後ほど少し話をしてみるか、セレスは
そう結論を出した
人数が多いので、出てくる時に貰った弁当は、使えないのでミオンは
再び丼物を作る、いろいろの材料があるので、卵をふんだんに使った
親子丼この世界では卵は貴重品だ、あまり養鶏は盛んでは
ないらしい、それでもミオンは食べたかったので、何と都合してもらった
しばらくして周りにいい匂いが漂い始めた、盗賊団の男たちは
待ちきれないようで、ミオンに料理のことを聞いている、たまに少しだけ
味見をさせてもらったりして、はしゃいでいる、それを見て和むミオン
食事が完成、全員が勢いよく食べ始めている、セレスは食べなくて良いので
周りを見張っている、これから先行くルートに何か違和感を感じていた
その方面をじっと見てみる、急速に視界が広がり先が見える、だが急に疲れが
出てきて、とりあえずやめた、何がしかのスキルを取得したらしい
少し訓練してみよう、そう思いそのスキルを繰り返し使用してみた
その結果、見える距離は三キロほど、そして何をやっているのかが見えた
そのまま様子を見ると、おそらくは罠を仕掛けているのだろう
ミオンを捉えるための罠、それを指揮する男が一人、男の側に少女が一人見える
服は着ていない、股間をわずかに隠す程度の布しかない、それを見て
セレスはミオンの元へ行く、ミオンは盗賊の者たちとしゃべったり、
スライムやファングと戯れていた、そしてセレスが近づくと、
セレスも休むように言ってきた、今はまだ昼、ミオンのすぐ近くに
見慣れぬ男が一人、セレスは彼が並の人間では無い事を気付く
その男はミオンに何か言っていた、ミオンはただ一言、彼に「ありがとう」
そういったあと、盗賊の長に、「ここから離れてください、」そう頼んだ
長は周りの者を見て、ため息をついた後、「今度会ったら、酒を飲もうか」と
言った後、踵を返して去っていった、わずかに唇が動く「死ぬなよ・・・」
出発前からミオンは自分自身を捉えようとしている者たちの動きを調べていた
他者から見れば、確かに自分は利用価値があるのだろう、それ故に、様々な
手段を用いて自分を捉えようとする者たちがいる、それを把握しなければ
ならない、暗部の者とコンタクトを取り、自分たちのルートに何があるか
調べてもらい、それに対抗手段を考えていた、これから恐らく初めて人を殺す・・・・・・・・
今まで魔物やあのキマイラ神を殺してきた、だが今度はそれとは違う、
いや同じなのだろう、何かを守る、それは何かを捨てると言う事、
何度も何度も考えて、そして結論を出した
「セレス」ミオンがセレスを呼ぶ、普段、彼女は自分の騎士であるセレスを
呼び捨てにはしない、たとえゴーレムであったとしても、自分を守ってくれる
また、様々なことを教えてくれた父に近い人を呼び捨てにはしなかった
だが、今、彼女はセレス、そう呼んだ、何かを感じたセレスは
彼女の側により、片膝を突き頭を垂れる、そして彼女の言葉を待つ
「セレス、あなたは以前、私に問いました、人を殺せますかと、今一度
言いましょう、殺します、以前の私なら、逃げていたでしょう、自分を
殺したでしょう、でも今、私は、私だけのものではありません、沢山の人が
私を支えてくれています、そこから逃げるのは、許されません
だからこそ、私は胸を張って、彼らを滅ぼします、魔王姫エンデミオンの
名を持って彼らを殺します! セレス、今ここで、もう一度決めなさい
我が騎士ゴーレム、セレス、私にあなたの剣を預けなさい、応か否か!!」
セレスには、答えなど一つしかない、いちど立ち上がり自分の腰にある
古竜剣を外しミオンに差し出し跪く、ミオンはそれを手に持ち、彼の肩に当てる
そして一言だけ言った「我が騎士ゴーレム、セレス」そして再び彼の手に
剣を渡す、セレスはその剣を恭しく受け取り、立ち上がり、腰に据えた
ミオンの側に他の者たちが集まる、それを順々に撫でて、「お願いね!」
しゃべることのできるトピーが代表して「皆、頑張るって言ってるよ、
勿論、僕もね」それを聞いたミオンは笑いながら頷いた、
こちらから向こうの様子をセレスは見張る、罠を張終わるまで
動かない、ミオンはそういった、そんなミオンはスライムたちと
戯れている、もらったお弁当を分け合って食べている、もちろんセレスの分も
残してある、そのままゆっくり休むミオン、お弁当も食べ終わり、
ゆっくりタイムも終わる、セレスから報告が来た、彼らは、罠を仕掛け終え
見えないように移動していった、そこかしこに、隠れているのだが
ミオンにとっては、丸見えだ、そもそも魔王の名を持つ彼女と自分たちを
同一視していること自体が問題なのだが、何故この程度で彼女を捉えられると
思ったのか、セレスには不思議だった、そうミオンに言うと、彼女は
くすくす笑いながら、その問いに答える、「物事を自分の都合の良いように
したいんですよ、世の中そんなに甘くない、そう教えてあげましょう」
セレスは彼女が一足飛びに大人になってしまったような一抹の寂しさを覚えるが
自分を見上げる少女は穏やかに微笑んでいた、まるで自分の心を隠すかのように
盗賊の首領は上機嫌だった、金になる話を、とある貴族から(魔王姫を捉えよ)
そう指令が下った、旅にでた者たちを攫ったり、奴隷にしたり、ある貴族と
組んで彼らは、やりたい放題だった、うまくしっぽを出さず、情報によって
国軍をうまくやり過ごしていた彼ら、今度の目標は、かの魔王姫である
だが彼らは、彼女の周りに人が少ないことと、魔王姫自体の戦闘能力を
甘く見ていた、ミオンはトランの街から護衛を出すと言われていたのだが、
断った、盗賊の総数は二百名程度、ミオンは彼らを殲滅すると決めていた
そのため護衛は悪く言ってしまえば邪魔になる、そんなわけで少人数での
旅になった、自らを囮にしたミオン、彼女はゆっくり時を待つ、
盗賊の首領は、自分の側にいる少女を弄びながら、酒を飲んでいた
この少女は奴隷狩りに合い、首領が無理矢理奪ってきた少女だ、
年の頃は十五歳くらい、彼女にとってこの男は悪夢そのものだ、いつかは
そう思いながら、隠し持っているナイフをこの男に突き刺す夢を見る、
二度と自分のような人は作りたくない、従順なふりをしてチャンスを狙う、
他に何人かの周りの男は捉えた後ミオンをどうするか、ニヤニヤ笑いながら
考えている、その男達は、トラン防衛戦で参加した穴倉部隊の将校たちだ
王都で身を持ち崩した彼らは、流れ流れて、盗賊団の一員となった、
それなりに剣も使える彼らは、盗賊団で復讐の機会をうかがっていた
実際彼らはミオンの力を間近で見てはいないので、ミオンの噂を誇張されたものそう認識して、盗賊の首領に言っていた、その首領も彼らの言う事を聞き
罠を張ることに決める、ミオンたちに見られていることにも気づかずに・・
盗賊たちは目を見張った、遠目にも見える石の巨人たち、
そして巨人の真中にいる少女 彼女こそが、魔王姫エンデミオン、その彼女は
腕を振り上げる、それは彼らにとって、死神の鎌に等しい、
これから彼らを待ち受けるのは痛みであり苦しみであり悪夢である、
それは、即ち “死”
「さぁ始めましょう、必滅の宴を」そう言ってミオンは立ち上がる
目を閉じて意識を集中、彼女の背後から二十一体の三メートル近い巨人が
現れた、アースガルズに貰ったゴーレムの核を元にミオンが作り出した
石の巨人、ストーンゴーレム、中央の一体の手に乗っかり、よく見える
高所から変形してもらったルビーに、スナイピング、ミオンの指示の下、
ルビーがいくつかの場所を撃つ、ミオンはゴーレムたちにその場所を示す、
ゴーレムがうなり声を上げた、「GYAAAAAAAAAAAAAAAAGO」
そしてセレスたちはミオンの乗っているゴーレムの下でスタンバイ、
ミオンが腕を上げる、生み出される炎の弾、それは動かない、
それを動かすものは手にアダマンタイト製のフライパンを持つゴーレム、
ブンブンとフライパンを振るう、ミオンはそれを見て小さくうなずく、
そして号令をかけた・・・・・・「撃てぇぇぇぇぇ」
今ここに殲滅の爆炎が再び鳴り響く
次回予告、宣戦布告とも言えるファイアボールを放つゴーレム
嵐となって戦場を駆け巡るミオンたち、立ち塞がる一人の悲しい少女、
だがミオンは彼女を受け入れる、そして盗賊の首領は・・・・・・
頭を再び雑巾絞りして送り出す、タケゾウfantasy 寒い冬も
なんのその、いくぜ二十万文字でお贈りするストーリー
王都への旅路、3rd 殲滅の爆炎が再び鳴り響く
セレス怒りの咆哮、悲しい少女の悪夢の終わり
を、刮目して見よ
いかがでしたでしょうか、続きは土曜日にします? そんなわけでお楽しみに
ては、おやすみなさい




