突撃、迷宮の国のミオン そのきゅう 死霊王ゾリアーガとの邂逅
今回を持って、迷宮篇は終了いたします、次回からは王都編になります、いや長く続くもんですね
そんなわけで本日もお楽しみください
四十三階層へ降り立ったミオン、幅広い通路であり、横幅は十五メートル
長さは見えない、先程の冒険者が言った通りだった、しっかりした情報を
くれたらしい、ずっと向こうは真っ暗闇だ、そしてミオンの脳内レーダーに
敵勢反応、ざっと五十くらいの反応が周りにある、セレスにそう話すと
ファングが反応した、セレスはミオンをお膝抱っこしたまんま、彼女を
庇う様に押しつぶす、ミオンがセレスをおんぶして潰れた、そんな感じになる
セレスがミオンに説明する「ファングが、僕に任せて、そう言っています」
それを聞き、ファングに任せるミオン、当然バックアップはするつもりだ
ファングが風を巻き起こす、見る見るうちに、その風は、ファングとミオン達を
包み込む嵐となった、その状態のまま、前の通路へと、突撃して行く、
周囲にワラワラと敵が湧いてくる、その全てをファングは、撥ね飛ばしていった
ボロボロと敵がすっ飛んで行く、天井近くまで跳ね飛び、落下、そのうち
かなり大きな敵が湧いた、大きなヘビの魔物、ファングは物ともせず
突っ込んで行く、それを見たミオンは炎を生み出す、
ファングの新しい技、装嵐疾駆に、炎が加わり
炎嵐疾駆になった、その状態のまま、
蛇に突っ込んだ、三匹のうち二匹は炎に巻かれる,一匹は呆然としたまま
見送った、一旦、炎を止めるミオン、見えなかった,視界がクリアになる、後ろを見ると、死屍累累の眺め、胸中でパワーアップ
しすぎじゃないか、そう思うが、もはや、どうにもならない、しかし
ミオンがステータスアップしてから周りの状況は好転しすぎているような
気がする、これも女神様の加護なのかなと思う、それならいいや、
そう楽観的に考えて、再び前にいる魔物たちとの戦いが始まる、
他の者たちも、慣れたのか、ルビーは変形し妖精の少女となって、
スナイピング、そこらにいる有象無象を、撃ちぬいている、
ミオンも同じように天井から、こちらを狙っている、毒蜘蛛や蝙蝠のような魔物に射撃を行い、近づけないようにする、サフィーは周辺にプロテクトを張り、トピーに至っては先ほどミオンがやったように、雷撃を
ファングの周りに発して、今度は雷雲疾駆に
している、周りの魔物たちは痺れて、跳ね飛ばされたり動かなくなったり、これもバトルの一つの形、まぁ、そうは言っても、ファングの一方的な
虐殺のような気はするが・・・・
ゾリアーガは悩んでいた、彼は今、薬品の研究を行っている、あと一つ
何かが足りない、それは花だ、紫色の花、パルレーテ、そこまで考えたとき、
彼の脳裏に一つのビジョンが浮かぶ、真っ白い獣、背中に何かを乗せている、
それが、この階層に向かってきている、よくよく見ると、かって助けた少女、
魔王姫エンデミオン、その人ではないか、何故こんな所に、彼女は
来たのだろう?、以前、彼女は、この迷宮で何かイベントを起こしていた、
その繋がりで来たのか?? 自分の所に合いに来たとは微塵にも考えない
死霊王で会った、そして彼の配下である、マミーの女性、
彼女こそミオンのマジックインテリジェンスローブをデザインした女性である
名前はミーマ、ゾリアーガの命名である、マミーをひっくり返しただけだが、
その彼女は、長い間、生きてきたが、自分のデザインした服を大切に着ている
少女を思っていた、常日頃から自分が着れない服をデザインしていた
それを着こなして大切にしているミオンに、一度会ってみたいと思っていた、
もしも、会えて自分を気味悪い、そんなふうに思わない娘だったら、
今来ている服をバージョンアップして、オプションも付けちゃおう、なんて
考えている、彼女の願いは、そう、・・・・・すぐに叶うだろう、
ファングは今だ突っ走っている、かなり長い一直線だからだろうか
ファングに乗っているミオンたちは援護しながら周りを見る、変わり映え
しない風景、それが突如として変わる、大きな広場のような場所に着く
そこに来た途端、魔物は近寄ってこなくなった、その広場の周りには
様々な文様が描かれている、セレスが魔物除けの呪文ですねとミオンに
教えてくれる、ミオンはそこでファングを休ませてあげたいと思い
休憩することにした、その場所でセレスは気になっていたことを
ミオンに聞いた、「死霊王ゾリアーガに会ったことはあるんですか?」
ミオンはその問いに「会ったことはないけどニーナお姉さんに、聞いてるの
だから助けてくれて、そして服をくれたマドハンドさん達にもお礼を言いたいの
あと、誰がこの服をデザインしてくれたんだろう、とても素敵な服
マドハンドさん達かな?どちらにしても、ちゃんとお礼がしたいの」
セレスはミオンに死霊王ゾリアーガはこんな感じですけど、大丈夫ですかと、
聞いてみたが、ミオンはニッコリ笑うだけだった・・・・・・・・・
そして四十四階層に入ったミオン、ファングに乗っかり今更ながら、
振動が少ないことに気がつく、一旦ファングから降り、もう一度歩いてもらう
彼の足には、風の魔法が掛かっており、そのおかげで少し浮き上がって
走っている、そのため振動が少ない事になっていた、一緒にいる魔物たちが
どんどん、頭が良くなって嬉しくなるミオン、ファングや他の仲間たちの
頭?を撫でて、ありがとうと言った、そんなミオンたち一行の前に
五体のスケルトンが立ちはだかった、が、ミオンのレーダーには反応がない
彼らは敵対心がないようだ、そして立て札を上に掲げる、そこには
“四十五階層、案内します”と書かれている、ミオンは、それを見て
首を振り、「私は貴方達のご主人様に死霊王ゾリアーガ様に会いにきました
案内を、お願いすること、出来ますか」ミオンは、そう問うた
スケルトンは、少し驚いたようで、アワアワしていたが、やがて
短剣を持ったスケルトンが、手を差し出して、クイクイと指を曲げた
ミオンたちは彼に案内されて死霊王ゾリアーガの元へと向かう、
周りは先ほどまでの迷宮という感じではなく、鍾乳洞のような、所々に
神秘的な光が発せられている、場所になっている、奥へ奥へと進んで行くと
マドハンドたちが、わらわらと集っていた、ミオンに向かって皆、
手を振ってくれた、彼らに手を振り返しつつ進んでいると、大きな扉がある
スケルトンは、その扉を開き、恭しく手を胸に会ってお辞儀をして
ミオンにどうぞと手を差し出した、ミオンはその扉をくぐる、
いよいよ、ミオンが、窮地に立たされた時、助けてくれた、マドハンドたちの王
死霊王ゾリアーガに対面である
死霊王は焦っていた、まさか、あの可愛らし魔王姫が自分に会いに来るとは
とりあえず威厳を出して、などと思っていたら、彼女は自分のすぐ真後ろにいた
ミオンは彼に会い挨拶をする、「初めまして、魔王姫エンデミオンです、
ミオンとお呼びください、これまで何度も危ないところを救ってくださり
ありがとうございます、こんな物で申し訳ありませんが、受け取って頂けると
嬉しいです、」そう言ってミオンは、鍛冶屋で買った宝石類と二十六階層で
取った花を差し出す、死霊王ゾリアーガは、宝石よりも、その花が気になった
よくよく見ると、彼が研究していた薬の必需品である、花びらを持つ草花
その名をパルレーテ、めったやたらと、咲かない花である、死霊王は
ついガバリと顔を上げた、顔を隠していた布が取れる、骸骨である、彼の顔が
はっきりとミオンの瞳に映る、死霊王は、やばい、泣かれてしまう
そう思ったが、ミオンはあっさりしたもので、そのまま彼にお土産物を渡した
そしてペコリと頭を下げる、その後、彼の手をそっと握り「本当に感謝して
います、皆さんが助けてくれなかったら、私はどうなっていたか、分かりません
もしかしたら女神様を恨んでしまったかもしれません、そんなふうに
ならなかったのは、貴方方のおかげです、本当にありがとうございます」
そして、その手をとりながらミオンは涙をこぼす、それを見た死霊王
骨となった手でミオンの頭を軽く、ぽんぽんと叩いた、しばらく
泣いていたミオンは、恥ずかしくなったか、死霊王から少し離れた
その時に石の陰に隠れて女性のような姿の人がこちらをうかがっていた
死霊王に呼ばれ、その女性が出てくる、ワンピースのような、ミオンが
着ているローブをデザインした女性、ミーマだ、それを聞き大喜びのミオン
すぐに彼女の手を取り、お礼を言い、「すごくお気に入りなんです」と、
嬉しさを滲ませて彼女に伝える、ミーマは彼女は喜んでくれるのが嬉しくなり
一枚の簡単な服を彼女に来てもらい、そのローブを修復、強化し始めた
少し驚くが、彼女が喜んでるなら、いいや、そう思い、ファッションセンスの
話など始めた、セレスは死霊王に薬品の調合の手伝いをさせられ
他の面々はのんびりしていた、少しして、地中で取れるキノコなどを焼いて
食べさせてもらったり、ゾル(死霊王ゾリアーガの略称、お願いして許して
もらった)ゾルに薬品調合の基礎を教えてもらったり、なかなか楽しい時間を
過ごし、ミオンが気に入ったキノコや、鉱石などを貰い、名残惜しいが
彼らと別れた、ミーマは、ミオンの今までの冒険話を気に入り、
また来てねと、最後まで別れを惜しみ、手を思いっきり振ってくれた、
その衝撃で手が吹っ飛んだのは、ご愛嬌と言うものだろう、そんなわけで
ミオンの迷宮攻略の目的が、達せられたのだ、様々な副産物もあったが
概ね、いや大成功と言うべきだろう、ギルドカードを取り出し、出口へと
念じる時に、そのカードにいろいろ数字が書いてあることに気がつく
それをセレスに見せると、限定で十人まで二十六階層に無条件で連れて行く
ことができる。そう教えてくれた、「トラベラーができますね」とセレスが笑う
トラベラーとは、リゾートとなる場所へ人を案内する役目だ、当然それ相応の
実力が要求される、だがトラン迷宮のリゾートは有名だが、難易度が高く
連れて行くのも、 一人、二人に限定されていた、しかし十人もの
トラベラーが、出てきたとなると、セレスはすぐに、そのギルドカードの
人数部分は消してくださいと、ミオンに言った、これを見られれば
否応なくミオンは迷宮案内人にされてしまう、それは彼女の思うところでは
ないだろう、そんなわけで実の多すぎた迷宮探索は終了した、セレスは
この先、何があるか分からないが、古竜からもらった、剣に改めて
彼女を守ると誓った、ミオンは能天気にファングにまたがりセレスを
背もたれにして、スースー可愛らしい寝息を立てて、眠っていた
疲れたんだろう、そんなふうにして彼らはトランの街へと向かっていった
次回予告、迷宮を四十四階層まで攻略した、ミオン一行、その彼女の前に
差し出される、一通の手紙、それは王都レオンから来た、国王からの手紙
トランの戦いにおいて、ずば抜けた戦績を残したミオンを表彰するために
彼女を招聘する手紙だった、その中で王女殿下も会いたがっていると
書かれている、国王からの手紙を無視するわけにもいかず、彼女は旅立つことを決める、そんな中、ミオンを中心に様々な思惑が入り乱れてゆく
旅立ちの中で彼女は様々なことを考えて行き、一つの悲しい決断を下す
この旅で彼女は何を思うのか、何を成すのか!
次回、王都への旅路 1st 王城からの招聘状、そして魔王姫は思考する
お楽しみに
さて、いかがでしたでしょうか、今ちょっと眠いです,投稿終わったら
寝ようと思います、もちろんお風呂も入ってゆっくりします、では
次回もお楽しみに、おそらく来週、水曜日までには、投稿いたします、では
byタケゾウ




