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無限の痛み、救いは何処に?その手の中に!

今日いちにちである程度の話ができてしまいました、一応三話か四話程度で終わると思います

もともと魔王姫エンデミオンは、昔から考えていたキャラクターでしたが、あまり設定がきちんと考えられませんでした、その前日譚にあたるのがこの作品となります、どこまでやれるかわかりませんが、

考えついてしまったので、行き当たりばったりで行きます.... byタケゾウ

そこには、一人の、いや一体の化け物がいた。


それに対峙するは少女、年端のいかない十二歳位の黒いローブをまとった少女。


そこは戦場、周りには沢山の兵士たちがいる。


彼らに囲まれ、一体と少女は、対峙する。


やがて化け物は自分の腕を使い、少女を攻撃する。


二本の腕、一本は地中から出てきた黄色い閃光に阻まれ軌道を逸らされた。


もう一本は、少女の従者と思われるゴーレムに止められた


少女の背に、女性の姿が浮かびすぐに消えた。


少女は何かの言葉を発する。


それが終わった時、少女の背中で炎が爆発。


その体を空中へと運ぶ。


空を翔ける少女の右手が化け物を捉える。


炎の翼を羽ばたかせた少女と異形の化物が激突した!


そして・・。












バキ、グシャ、プシャー、肉を穿ち骨を断ち血が噴き出る音が周辺に響く。

それを行ったモノが薄暗い部屋の中で蠢く。


魔物、そう呼ばれる、人に仇名すもの、それが五体。


狼のような生き物、だが登頂にツノの様なものが付いている。


その魔物は、バスターウルフと呼ばれる迷宮内に現れる狼だ。


憐れにも、その狼に犠牲になっている少女がいる。


悲鳴を上げ助けを求めるが、其処には誰もいない

少女の目線の先にあるのは、迷宮の壁だけだ。


そう、ここは迷宮、トランの街と呼ばれる街から、ほんの3km

歩いた場所である冒険者達、御用達の迷宮である。


その迷宮内の一室にあるトラップの仕掛けられた部屋。


少女と一緒に入った者たちが、部屋にあった宝箱を開けた瞬間

バスターウルフが、急に現れ彼らに襲いかかった。


少女を含めて五人のパーティだ、


もちろん魔物が現れた瞬間、少女も逃げ出そうとしたが、パーティーの

二人の男が少女の腕をつかみ、バスターウルフの前に投げ込んだのである。


あっという間に狼たちの前に投げ出された少女はすぐさま彼らの獲物となった。


一瞬で、まとっていたボロボロのフードを切り裂かれた。


少女の、露になる銀の髪、白い肌、その全裸の姿に狼たちは

情け容赦なく牙を突きたてた。


一匹は膨らんでいる乳房に、もう一匹は柔らかな腹、もう一匹は細い腕に

もう二匹は両足に。


バスターウルフ達は他の者たちを殺せなかった腹いせなのか

遠慮会釈なく少女を蹂躙していく


だが不思議なことに、少女は未だに不自由な、手足をバタバタさせて

微かに抵抗している。


それだけではなく牙がその肌に埋められているのにも拘らず、血が流れていない。


牙が穿たれた瞬間、血が噴き出したが、すぐに止まった。


だが、血が流れないからといって痛みが無い理由では無い。


ボロボロと、涙を流しながら微かに、「タスケテ、イタイヨ、イタイヨ」と泣いている。


しばらくすると痛みに、耐えられなくなったのか気を失った。


意識を失った彼女の顔の前に130003/200000とディスプレイが映った。


その数字が少しずつ減って行く、だが少し経つと、また増えてゆく。


その数字は彼女の生命力。


莫大な生命力を持ち、高い回復力を持つが故に彼女は長く苦しむことになる。


再び意識を取り戻した少女、今度は抵抗せずに成すがままにされている。



少女は目の前にあるディスプレイを見ながら少し微笑んだ。


これがゼロになったとき、私はまた死ぬんだな、死ねるんだなと

ぼんやり思った。


今日、この迷宮に来たのは中級のパーティーに誘われたからだ。


男三人女一人そのパーティーで,荷物持ちがほしいと言われ誘われた。


だが彼女はかなりの非力で、私は役に立たないと言って、いちど断った。


その後もしつこく誘われ,なぜなのか、聞いてみた所

おとり役で足が速いのが欲しい、そう言われた。


それを聞いた少女が、まあいいか迷宮なら

私を殺してくれるかもしれない。


そう思い迷宮に入ったら彼らから、すぐに離れようと思い、承諾した。


彼女は疲れていた、もう死んでもいい、そんな事を考える様になっていた。


話してる最中、メンバーの一人が少女を舐め回すような眼で見ていた。


それもあって、その後ギルドの受付嬢に彼らの評判を聞いてみた。


このパーティーあまりいい噂はなかった、新人を騙して

金を巻き上げたりしているらしい。


また人身売買にも、関わっているという噂もある、


証拠も無いのでギルドも打つ手がないらしい。


いつも自分を心配してくれている受付嬢とギルドマスターに挨拶をして、

その日は帰った。


ボロボロの、ホテルと言っていいか解らないホテルに

毎日泊まる


かなり安いから文句も言えない。


次の日、彼らと合流し、迷宮に入って、地下三階まで降りたところ

パーティー全体が罠にかかり転移した。


何階か解らない場所そしてその場所を見つけた、小さな扉のある部屋

入る前に棒を噛ませ固定する。


宝箱を見つけたパーティーは大騒ぎで、一人の器用な男がそれを開ける。


鍵穴を見つけ、そこにピックを指していじり始める。


少女はひしひしと嫌な予感がしたので出入り口で待機していたが

パーティーのリーダー格の女に呼ばれ近くまで行った。


その時、宝箱が開き何かが零れ落ちた。


男がそれを拾った瞬間、罠が発動した。


女は即座に待機していた男二人に少女を突き飛ばし

男二人は少女を生贄にして逃げ出した。


ご丁寧に入り口に噛ませていた棒を蹴飛ばし

取り除いて。


自分達が追われぬ様に。


そして無情にも扉は締まりロックがかかった。


少女に対する絶望の時間が幕を開けた........





      

狼たちは不思議に思っていた。


なぜ牙が取れない。


何度も何度も頭を振り少女を嬲り牙を抜こうとしているのに。


やがて不思議なことに、狼の牙に、ビシビシと罅が入り折れた。


狼の首を振るスピードに吹っ飛ばされ少女は、床を転がる。


ちょうど仰向けになった瞬間、体に埋まっていた牙が

押し出されるようにポロリと排出された。


何故こうなったか解らないが狼たちは怒りを露にして少女に詰め寄る。


牙を失っても彼らには類まれな身体能力、そして爪と脚がある。


一瞬で少女に詰めより五匹の攻撃が始まる。


ズタズタ、ボロボロになるが、すぐに回復する少女の持つ

特殊な固有スキル、超再生が少女を死なせない。


その再生能力ゆえ一匹の狼の牙をへし折るが、逆に怒りを買ってしまった。


何度も何度もボロボロにされる。


少女は立ち上がって戦う意志すら放棄した。


早く早く私を殺してほしい、


そう何度も今まで願ってきた。


トランの町のギルドに所属している彼女は今までもこのように

良いように使われてきた。


だが今回のこの仕打ちはあまりにも酷い。


今まで諦めずにコツコツといろいろな雑用をやってきたが

この状況でどうしろと言うのだろう。


全く力の出ない状況で少女は死ぬ事だけが

希望だった。


「もういいよね、もう私、頑張ったよね、だからもういいよね

もう死んでも、いいよね、ごめんなさい」


誰に対しての謝罪なのだろうか、静かに少女は涙を流す。


そんなふうに思った時、目の前に狼の足が迫った。


ドカーンという音とともに少女の体がフッ飛ぶ。


その飛ばされた所に小さな指輪、反射的にそれを掴む。


その指輪は宝箱を開いたときに狼が出現し驚いた男が

落としたものだ。


何気なく、その指輪を見たら、ふわりと女性の姿が浮かんだ。


一瞬、見惚れてしまったがフワッと微笑んで消えてしまった。


すぐに別の狼たちが少女に殺到する。


再び彼らの蹂躙が始まったのだが、それもすぐに終わった。


少女の体が淡く発光している。


狼たちは彼女を攻撃するのを一旦止め、一撃離脱に切り替える。


再び狼が頭から突撃し腹へ直撃した。その一撃で少女は意識を失った。


意識を失う直前に見た生命力のディスプレイ。


1034/200000、ダメージを受けると浮かぶ仕様らしい。


「やっと、やっとあと少しで死ねる」そう思って

微笑んだ後、彼女は気を失った。



無限とも云える痛み、苦しみ、悲しみ、人はそれを絶望と呼ぶ。


だが彼女を転生させた女神は彼女を見捨てなかった。


拾った指輪から希望と云う名の輝きが眠る彼女を照らす。


やがて光は徐々にまばゆく光り迷宮内に迸った....



ふわりと、優しい風が吹く、少女はなぜか花畑のある大地に立っている。


空からは、暖かな太陽の光が降り注いでいる、その光景に少女は涙を流す。


ああ、やっと、死ぬことができたんだなと思う。


そこに緑色の髪のやさしそうな女性が現れた。


「あなたは、まだ死んでいませんよ」


女性は少女に伝える 続けて


「ここは私の魔力を使って作った空間、しばしの間、時が止まっています。

申し遅れました、私はあなたの持っていた指輪の精霊ステラと申します。


貴女が指輪を握ってくれていたことで、目覚めることができました。

貴女に握られたことで生きてきたことの全てが私に流れ込んできています。


私は貴女の力になることができます、私の力はあなたの全てのステータスに

わずかな力をを与えることができます。


これで貴女の魔王姫としての力をある程度発揮させることが出来るはずです。

そう、貴女は魔王姫、魔王姫エンデミオン

悲しい微笑みはもう、終わりにしましょう、普通に笑いましょう。

私と一緒に生きていきましょう」


そう言ってステラは少女いや魔王姫を抱きしめる、そのやさしい温もりに魔王姫

そう呼ばれた少女は涙を流し彼女に問いかける。


「私は生きていていいの?笑っていいの?何もできない何の力もないのに?

スキルもアーツを使えないのに?生きてていいの、

生きたい、生きていたい、だって、ずっと、ずっと女神様と約束したのに」


そう言ってステラの胸に抱かれ泣き喚く。


ステラは頭をなでながら「えぇ、生きていきましょう、これからも私は貴女と共にあります。

女神様も、あなたを助ける為に、様々な手を使っています。

貴女は一人では、ありません、さぁ行きましょう、ミオン。」


少女は、驚く、女神は自分を見捨てていない、嬉しさが心の中で広がってゆく。


恨み事を言いたいこともあった。


だが、ミオンは女神を信じて貫いていた。


頷くステラが、それを見て言葉を続ける「目を覚まし、私を貴女の指につけてください。

その前に貴女も、魔王姫用決戦スキルを選んでください、力を上げるものがありますよね

それは女神さまからの贈り物、元々は歳を追う事に渡されるはずでした、それをアイツが

・・・・・・・」怒りをにじませた声で最後の部分を呟く。


アイツ?疑問が湧いたが、取り敢えず言われた通りにしよう


そう思い魔王姫が自分のスキルを選び始める。


ステラと一緒にいると、それがごく自然にできた自分の中にまるで

コンピューターの様に色々なスキルが浮かび上がる。


今までギルドで調べてくれる表層のステータスしか見たことなかった。


だが、それも何かに邪魔されているようにハッキリとは、解らなかった


だがステラといるとステータスのすべてが分かった、そう、自分のすべてが見える。


   魔王姫エンデミオン    LV1

たいりょく 1034/200000 DPディザスターポイント 500

まりょく  100000/100000

ちから   0  

かしこさ  0   

はやさ   0    

せいしん  0 

けいけんち 543/100000000

スキル   かくれんぼ  あなほり すごいからだ はやあし


ステラ&ミオン「はぇ」「え、何このステータス」 


これはひどい話だわ~と、ステラが言う。


ミオン自体もこんな酷いステータスだと思っていなかった。


まぁスキルのかくれんぼと、穴掘りでいろいろ逃げる事は出来たが

それにしても、この四つのステータスはひどすぎる。


しかも経験値が一億とか、メチャクチャだろう。


ステラから簡単な説明を受けて、とりあえずゲームの様に、ポイントを使い

魔王姫用決戦スキルから、自身の力を二十倍位にするスキルを取る。


現実に戻り、指輪をつければステータスが上がる。


さらに基礎攻撃魔法と補助魔法を取る。


普通はスキルポイントというのが、あるのだが

何故かディザスターポイント(DP)になっている。


まるでゲームのようだと、少しワクワクする


とりあえず、これで何とかなるかなと思い、いざ現実へ


そして、そこへ向かうとき、魔王姫エンデミオンは今までのことを

何故、捻じ曲がって、しまったか思い出していた

いかがでしたでしょうか、私にしては珍しく高速でかけたと思いますが、まぁこれでも三時間はかかっています、もう一つの作品ロストバイアも読んでくれたら嬉しいです、魔王のエスティーオールゼロは、

今までなろう作品を読んできて魔王って何なの、という疑問から一人の少女魔王が生まれました、

何分、自分の理想を詰め込んだような少女魔王ですが、こんな魔王もいてもいいじゃないか、


てなわけで、よろしくお願いします

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