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白神さんの八十神語り  作者: 松戸京
第六神
114/200

イロガミ様の話

 色……それは、人の心。


 様々な色があるのは、人の心がたくさんあるから。


 赤、青、黄……


 ただ一つ、変わらない色がある。


 それが黒。


 黒だけは、何者と交わっても変わらない。


 黒だけが、変わらない色……黒だけが孤独な色。


 そして、黒の対局にあるのが、白。


 黒と白は交わらない……交わってはいけない色。


 だから、黒と混ぜるのは、白以外の色。


 赤と黒、青と黒、黄と黒……


 あらゆる色を、黒と混ぜる。


 混ざることで、黒の色はより深まる。


 黒く……より、黒く。


 そして、やがて黒は消滅する。


 自身の黒さ故に……黒はその存在さえも、黒くなってしまう。


 黒が消えれば、白だけが残る。


 白を残すには黒が必要……そして、黒と混ぜるための他の色が必要……


 そのためのイロガミ……そのためのシラカミ……


 黒は汚れた色……黒は邪悪な色。


 白だけが、村を救う色。


 シラカミ様のために、イロガミ様が必要。


 それが、イロガミ様の話。

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