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話し合う女子高生

話し合う女子高生4

作者: つなまよし

A子「宇宙人はいると思う?」


B子「いないだろ。」


A子「B子ちゃんは夢がないねー。」


B子「別に宇宙人がいても良いことなんか無いだろ。」


A子「甘いよB子ちゃん!」


A子「宇宙人はとてもすごい技術を持ってるんだから!」


B子「どんな技術だよ。」


A子「空飛ぶ車とかタイムマシンとか!とにかく今の地球じゃあり得ないような技術だよ!」


B子「夢見ているところ悪いんだけどさ、もし宇宙人の技術が地球の技術より劣っていたらどうすんの?」


A子「やっぱり宇宙人はいらないや。」


B子「大変早い決断でよろしい。」







A子「宇宙人はいなくても宇宙には憧れるなー!」


B子「宇宙は広いものねー…。」


A子「しかも無重力ってのがいいよね!」


B子「ただ地球に着いたら地獄だけどね…。」


A子「え?なんでなんで?」


B子「筋肉が弱まってろくに立っていられないらしいからね。」


A子「私火星に行ってみたいんだー!」


B子「漫画の影響か?」


A子「うん!あの生き物たちスッゴクかわいくてペットにしたいよー!」


B子「お前あの漫画ちゃんと読んだのか?」


A子「うーん、飛ばし飛ばしだからちゃんと読んでないや!」


B子「そ、そうか、知らないならいいんだ…。」


A子「?」






A子「宇宙といったらあれだよね!」


B子「あれ?」


A子「もちろん宇宙食だよ!」


B子「あー…お前らしい話だな…。」


A子「食べてみたいな…宇宙食…。」


B子「でも宇宙食ってパサパサしてて旨くないって聞いたけど…?」


A子「情報が古いよB子ちゃん!最近のは白米からさサバの味噌煮まで品揃え豊富なんだよ!」


B子「食に関してはお前に勝てる気がしないよ…。」


A子「もっと誉めてくれてよいぞ!」


B子「お前はそうやってすぐ調子に乗る…。」


A子「宇宙行ってみたいなー!ねえねえ、宇宙旅行って何円ぐらいで行けるの?…10万円とか掛かっちゃう?」


B子「少なくともその100倍は用意しないと無理だな。」


A子「う、うそだー、そんなに掛かるわけないじゃん…。」


B子「もう一桁増えてもおかしくはないからな。」


A子「いいもん!私密航するから!」





A子「あー宇宙食かー何から食べようかなー…。」


B子「なあ、お前ひとつ忘れてることが無いか?」


A子「え、私なにか忘れてる?」


B子「宇宙旅行に行くってことはな…。」


A子「行くってことは…?」


B子「隣のパン屋さんやC子のご飯が食べられなくなるってことなんだぞ。」


A子「私宇宙なんか行かない。」


B子「そうしろ。」








A子「あ、そういえば…。」


B子「ん?どうかしたか?」


A子「私が宇宙に行きたくなくなった理由、もうひとつあったよ。」


B子「?」


A子「あのね、私が宇宙に行っちゃうとB子ちゃんと会えなくなっちゃうでしょ。」


A子「そう考えたら寂しくなっちゃったんだ…。」


B子「……………。」


A子「だからね、絶対に宇宙には行かないんだ!」


B子「……………。」


A子「あれ?どうしたのB子ちゃん?」


B子「寂……なんのは…。」


A子「え?」


B子「寂しくなんのはあんただけじゃないんだからな!」


A子「………そっか…。」


B子「………もういいだろ。帰るぞ。」


A子「うん!」

是非感想や評価をお願いします。


話し合う女子高生2の内容を少し修正したのでそちらもご覧ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] まるで四コマ漫画を読んでいる様なサバサバとして展開で非常に読みやすかったです。 ふざけ話から最後の展開へ移る書き方もスムーズで勉強になりました。 楽しませて頂き、有難う御座いました。
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