君が大事にしてるバラは、布と針金の作り物
君が大事にしてるバラは、布と針金の作り物。
花瓶に挿して、毎日ホコリを指でたたいて落として窓際に飾る。
あかいバラの花言葉は、赤味が強ければ強いほど、色味が深ければ深いほど、情熱の度合いも増すらしい。
何故日当たりの良い窓辺に置いたのか。
春、夏、秋、冬。
季節が過ぎるごとそれは色あせていった。
うっすらとホコリが積もり、なごりのピンクを残すばかりの花弁はもろく。
そっと撫でて微笑む君の頬に雫が一つ滑り落ちた。
君が大事にしてるバラは、布と針金の作り物。
花瓶に挿して、毎日ホコリを指でたたいて落として窓際に飾る。
あかいバラの花言葉は、赤味が強ければ強いほど、色味が深ければ深いほど、情熱の度合いも増すらしい。
何故日当たりの良い窓辺に置いたのか。
春、夏、秋、冬。
季節が過ぎるごとそれは色あせていった。
うっすらとホコリが積もり、なごりのピンクを残すばかりの花弁はもろく。
そっと撫でて微笑む君の頬に雫が一つ滑り落ちた。
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