まりさ虐待 サボテンを食わせる
氷は数時間で片付いた。
食べるというより飲み込むだけなのでさすがに早い。
その日のうちに、俺は次の食事を出した。
「それじゃ、後は野菜をやろう」
まりさ共の目が開き、恐怖8、媚びが2程度の感情を湛えた。
「安心しろ。腐ってない、新鮮な野菜だ」
ここまでされても期待を捨てられないのが餡子脳たるゆえんだ。
それゆえにタフなゆっくりを、完全な絶望と後悔に染めるには骨が折れそうだ。
もっとも、絶望を味わわせる試みはまだ始まってもいない。
じっくり腰を据えてかかろう。
最後に俺が持ってきたのはサボテンだった。
口いっぱいにサボテンを詰め込まれ、
ぐじゅぐじゅに潰された歯茎を含めた口中を針で刺し貫かれながらまりさ共は苦痛に身をよじる。
これを食わせるにあたって、まりさ共をフックから取り外し床に置いてやった。
苦痛にのたうちまわるほどに、まりさ共の口内のサボテンは床に押されてますます針を深く突き立てる。
一応は有機物なのだからいつかは消化されるだろうが、
サボテンの固い表皮が餡子に変換されるにはまた相当かかるだろう。
しばらくは、これらのものをローテーションさせながら不眠不休で食べてもらうことになる。
回復力の強いゆっくりだから、歯茎はすぐに回復する。
そのたびに電気ドリルで神経をむき出しにすることで、
食事による苦痛は数倍になるだろう。
歯がなく咀嚼できないため、頼りは体液による消化のみだ。時間もかかる。
まりさ共については、ひとまず今のところはこんなものか。




