平凡な幸せ
誰かの犠牲もなく、
骨肉の争いもなく、
手にいれる幸せ
それほどの喜びはこの世にない。
人は相対性の中でもがき、苦しみ、
互いに争い傷つけ合い、幸せの意味を見失っていく。
誰よりも幸せだという人は、
きっと誰よりも心の貧しい人で、
その人を取り巻くすべての幸せの証拠品が、
ただのガラクタであるということに、
誰よりも気がついていない、
盲目の人だ。
人はなんにもない空虚を追うのを好む。
人には、時に自分でも処理できない、
感情
を抱くことがあるからに違いない。
それでも、
相対的な幸せはあっというまに消えてしまう。
平凡な幸せはずっと続いていく。