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「そういえば自己紹介がまだだったな」
「言われてみればそうですね」
「私は木下 楓だ。『何でも屋』の社長をやってる。これからは私の部下として頑張ってもらうからな、覚悟しておくように」
「は、はい!お、俺…じゃなくて僕は只野 幸一です!これからよろしくお願いします!」
やべー、ここにきて緊張しまくってる。汗がやべー。
オホン、という声が聞こえた。オッサンだ。
「あー、さっきは笑ったりしてすまなかったな。俺は火柱 登、元警官だ。これからは同じ仕事仲間としてよろしく頼む」
…元警官ってなんなんですかねぇ(困惑)
「コンピューター担当のエジソソだ。よろしく」
えじそそ?えじそんじゃなくて?てか絶対本名じゃねぇだろ…
「闇咲 冬月です」
女の子はあまりしゃべらないらしい。とりあえずかわいい。惚れた。
「っとまぁ自己紹介はこれでいいか。それじゃクライアント来るまで自由で」
「「「ラジャ」」」
「え、クライアントくるまでって他になにか依頼ないんですか?」
「ないよ。只野が来たときで3か月ぶりくらいだったかなー」
…どういうことだ、俺は早速何かを後悔し始めていた。いや、闇咲さんに会えただけでも大きな収穫じゃないか。でも300万…
「それじゃ時給なんてないようなものじゃないですか!!」
「いやいや、この自由時間でも時給は払うよ。うちは24時間体制だから日給24万ね」
神だ…この会社超絶ホワイトだったんだ…
「しかしそれでは儲けがでないのでは?依頼主がいないようですし」
「あ~まぁね。とりあえずお金には困ってないし、他の3人も給料いらないっていうし大丈夫大丈夫。あとうちは一回の依頼で一気に稼ぐタイプだから」
「な、なるほど…ぐ、具体的にはどんなことを!?」
「「「「……」」」」
なぜそこで黙る…
「まぁ依頼が来ればわかる」
「は、はい!」
「ということで24時間体制だからここで生活してもらいます」
なん・・だと・・