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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第一章:『家の中がダンジョンになった日常』
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第9話『義妹、兄の友達を“巻き込み型サバイバル”に招待する』




 


ある日、放課後のこと。

俺の友人――高橋たかはし つばさが、ふと言った。


「なあ、篠原。今日、お前んちで課題やらね?」


「……悪い。今日は無理だ」


即答した。だって今日は義妹のサバイバル強化週間。

家は完全に危険地帯になっている。


「なんだよ、珍しいな。いつもは『別にいいけど』とか言うくせに」


「今日はマジでやめとけ。命の保証がない」


「課題やるだけで命かかる家ってなんだよ!」


――まあ、普通はそう思うよな。


 



 


しかし、結局押し切られ、

俺と高橋は一緒に家へ帰ることになった。


玄関を開けた瞬間――


「お兄ちゃん、おかえり! 今日は“来訪者巻き込みサバイバル”だよ!」


「は!? 初耳なんだけど!!?」


咲良がリビングから元気よく登場。

背後には、ダンボール製の「来訪者歓迎ゾーン(※危険エリア)」の文字。


高橋、フリーズ。


 



 


「ちょっと咲良、お前今日は大人しくしてろって――」


「無理! 今日のテーマは“友情サバイバル”だもん!」


「そんなテーマいらねえよ!!」


高橋は恐る恐る尋ねた。


「あの……これ、なに……?」


咲良はにこやかに答える。


「篠原家恒例、サバイバルごっこです! 今日はお兄ちゃんの友達も強制参加!」


「恒例!? 強制!?」


すでに逃げ道はなかった。


 



 


こうして始まった「友情サバイバル」。


・リビングのドアを開けると、吊るされたぬいぐるみが降ってくる(謎のビックリ要素)

・ソファに座ると、下からクッション弾が飛び出す(お手製バネ仕掛け)

・飲み物を取ろうとすると、冷蔵庫内からゴムヘビ登場


高橋:「な、なんだこの家!? 普通に生活してる篠原が怖い!!」


俺:「俺だって毎回怖いんだよ!!」


 



 


最終的に、全クリアしたら咲良から


「お疲れ様、今日の冒険の勇者は高橋さんでした!」


と、なぜか手作りの“勇者メダル(ダンボール製)”を渡されていた。


「い、いらねぇ……」


 



 


帰り道。

高橋は遠い目で言った。


「なぁ……お前、毎日こんな生活してんの?」


「ああ」


「お前、すげぇよ」


尊敬なのか哀れみなのか、よくわからない目で見られた。


でもこれが、俺の日常なんだよなぁ……。


 


(つづく)



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