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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第一章:『家の中がダンジョンになった日常』
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第7話『義妹、兄の学校に潜入して“学校ダンジョン”を作る』




 


「今日こそは、平和な学校生活を送る……」


そう心に誓い、俺――篠原悠真は学校の正門をくぐった。

昨日までは、家と義妹だけがサバイバルエリアだった。

学校は俺にとって、最後の安全地帯――だった。


「お兄ちゃーん! おはよう!」


その幻想は、朝イチで破壊された。


 



 


「……咲良、なんでお前が俺の学校にいるんだよ」


「今日は“兄の学校サバイバル作戦”の日だから!」


当然のように言うな。

俺たち、別の高校だよな? お前、登校日どうした?


「うち、今日は自宅学習日なんだ♪」


「その学習内容、完全に間違ってるからな」


 



 


そして、

気がつけば俺の教室が――


・黒板に「クエスト受付所」

・廊下に「魔物出現注意」

・机と机の間に「トラップゾーン(ただのビニールテープ)」


――まるでRPGの世界に。


「咲良、何してんのほんとに……」


「お兄ちゃんの学校生活も、もっと冒険感あった方が楽しいかなって♪」


いや、俺は普通の授業受けたいんだけど。


 



 


周囲の友人たちはと言えば――


「篠原、妹さんって、めっちゃ元気だな……」

「むしろ、お前がなんで普通に生活できてんのか不思議だわ」

「てかこれ、先生に怒られないか?」


完全に呆れていた。


だが――


「ふむ、面白い。久々に授業じゃなくて冒険でもしてみるか」


なぜか**担任の数学教師(独身・30代男性・ゲーマー)**が乗った。


「先生!!?」


 



 


こうして、

1時間目の数学の時間は「魔法数学テスト(ただの計算問題)」

2時間目の英語は「謎解き英語クエスト」

昼休みには「昼食争奪サバイバル」


完全に義妹プロデュースの学校RPG化してしまった。


「お兄ちゃん、意外とリーダー向いてるよ!」


「向いてねぇよ! 俺は静かに生きたいんだよ!!」


 



 


結局、午後の授業前に副担任が

「こんな茶番、即刻中止!!」

と全力で怒鳴り、やっと平穏が戻った。


咲良はというと――


「じゃ、次は体育祭前に“兄のクラスをダンジョン改造”しに来るね!」


と元気に帰っていった。


……俺の学校生活、もう守れる気がしない。


 


(つづく)



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