第63話『義妹、卒業アルバムで“人生の選択肢分岐表”を作り始める』
高校三年生、秋。
学校では、卒業アルバム用の写真撮影やメッセージ収録が始まっていた。
咲良:「ねえ、お兄ちゃん。知ってた?
卒業アルバムって――未来を記録する装置なんだよ」
悠真:「記録するのは“過去”じゃないの?」
咲良:「違うよ!だって、その写真を見るのは“未来の自分”でしょ?
つまりそれは、過去の選択肢を未来から振り返る、タイムマシンなんだよ!」
◇
■ 義妹、アルバム台紙に“分岐図”を描きはじめる
→ タイトル:【私の人生ルート分岐表】
【通常ルート】
→大学進学 → 就職 → 兄の家でニート
【裏ルート】
→ 忍者になる → 忍びの里再建 → 兄が巻き込まれる
【恋愛ルート(仮)】
→ お兄ちゃんと結婚(即却下)
→ 兄:「却下じゃなくて、そもそも法的に無理だろ」
→ 咲良:「法律なんて、書き換えればいいだけでしょ?」
→ 兄:「いや、完全にラスボス発言だぞそれ」
◇
■ クラスメイトとの撮影エピソード
→ カメラマン:「はい、じゃあ“普通に”笑ってくださーい」
→ 咲良、真顔で問いかける:「“普通”って、何?」
→ クラスメイト:「……咲良らしいね、それ」
→ 撮影後――
柊一翔(無口系男子):「俺、実は“お前みたいなやつ”と、写真撮れてよかったと思ってる」
咲良:「え?……なにそれ、ずるいよそんなの……」
→ 柊の一言に、ちょっとだけ赤くなる咲良
◇
■ 夜――兄との会話
咲良:「私さ、考えちゃうんだ。“高校卒業したら、サバイバル終わっちゃうのかな”って」
悠真:「終わらないよ。
お前がどこに行っても、そこに“冒険”を作るんだろ?」
→ 咲良、笑って
「そっか。だったら――卒業アルバム、未来に贈る“最初の地図”にしようかな」
◇
そして彼女は、卒業アルバムの表紙にこう書いた。
「義妹、今日も“未来でサバイバル”してるんだけど。」
(つづく)
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