第58話『義妹、新学年を“初期化サバイバル”として迎える』
春休みが終わり、新しい学年が始まった。
――そう、クラス替えである。
咲良:「お兄ちゃん……聞いて……全員……消えた……!」
俺:「ゾンビ映画のセリフじゃねえんだから落ち着け」
咲良:「佐倉美羽ちゃんも!速水レイくんも!小田くんも!……みんな、別のクラスに飛ばされたの!!」
俺:「……あー、あるよな。そういう完全シャッフルの年」
咲良:「私、初期装備でラスボスステージに放り込まれたみたいな感覚なんだけど」
◇
義妹式・新学期妄想変換
•新クラス → “未知のダンジョン”
•新しい席順 → “戦略マス配置”
•初対面のクラスメイト → “未知の敵or味方(友好度ランダム)”
•担任 → “ダンジョンマスター”
•自己紹介 → “スキル開示フェーズ”
◇
■ 新クラスの様子(2年5組)
→ 全員初対面。空気が静かすぎて逆に緊張感MAX
→ 担任は若手の女性教師・白波先生(天然ドジ系)
白波先生:「ええと……じゃあまず出席番号1番の……篠原さん、自己紹介お願いね」
→ 咲良、前に出る
咲良:「はい!私は篠原咲良!
特技は“家の中で生き残ること”と、“兄を巻き込むこと”です!」
→ シーン……(微妙な笑いもない空気)
咲良(心の声):「やばい、**このダンジョン、“陽キャ耐性”ゼロだ……!!」
◇
■ 昼休み:孤立気味
→ 咲良、お弁当を持ってうろうろ
→ 旧友・美羽を探すが、遠いクラスで会えず
→ 机に戻ってしょんぼり食べる
→ そこに声をかけてきたのは、
ちょっと無口な男子・柊一翔
柊:「さっきの……家の中で生き残るって、どういう意味?」
咲良:「……あっ、それは、えっと、なんていうか……その……」
→ とっさに説明できず、「変な子だな」と苦笑される
→ でも、「面白そう」と、ちょっと興味を持たれる
◇
■ 放課後:兄妹会議
→ 咲良、珍しくしょんぼり帰宅
咲良:「お兄ちゃん……今日は、1日がすごく長かった……」
悠真:「そっか。大丈夫。
お前は“新しいサバイバル”を始めただけだ。
スタートはつらい。でも、お前のことを面白いって言ってくれる人は、絶対いる」
→ 咲良、じっと兄を見る
咲良:「……ありがとう、初期装備の私にポーションくれる勇者さま」
悠真:「例えがファンタジーに寄ってんのよ」
◇
こうして、義妹・咲良の
**“新学年初期化サバイバル”**が始まった。
次なる冒険の仲間は、まだ未知数――
だが、きっと彼女はまた“何か”を起こすだろう。
(つづく)
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