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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第三章:『義妹、二学期でもやっぱりサバイバルしてくるんだけど』
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第35話『義妹、中間テストを“迷宮型試練クエスト”に変える』



 


週明けの朝、教室にはいつになく重たい空気が流れていた。

黒板には先生が赤字で書いた告知。


《中間テストまで あと3日》


どの生徒も、プリントと教科書を抱えて戦慄していた。


だが、教室の隅――

そこだけは、別の意味で“震えるオーラ”を放っていた。


 


咲良:「お兄ちゃん、聞いて! 今回の中間テストは、“試練の迷宮・知識の塔編”だよ!」


俺:「違う、ただの学校行事だから! 公式イベントじゃないからな!」


「甘いよ。中間テストは、夏を超えた者だけが挑める“知のダンジョン”。

 しかも今回は“5層構造”だよ!」


「何その階層制テスト……」


 



 


【義妹脳内設定:中間テストダンジョン】


◎ 第一層:国語 → “詩の封印を解く”語彙力バトル

◎ 第二層:算数 → “暗黒の計算迷路”を突破せよ

◎ 第三層:理科 → “元素の結晶”を正しく揃えろ

◎ 第四層:社会 → “失われた歴史の欠片”を繋げろ

◎ 最終層:英語 → “封印された呪文(英単語)”を唱えよ!


※ 全層突破で“知の王冠”を授与(咲良が折り紙で作る)


 



 


放課後、図書室。

咲良は“冒険者ギルド”と称して、速水レイ、友達の佐倉美羽を巻き込んだ自主勉強会を開催。


咲良:「さぁ、今日から我々は“知識の塔”を攻略する仲間だよ!」


レイ:「まぁ、実際勉強しないとヤバいのは確かだからな」


美羽:「咲良ちゃんのノート、魔法陣みたいになってる……」


俺:「おい、こっちはマジで点取らないと母さんが爆発すんだよ!!」


咲良:「わかってるってば。だから“母なる裁定者”の怒りを避けるためにも全力で挑むの!」


妙に説得力あるんだよその呼び方。


 



 


そして――テスト当日。

教室には静かな緊張感。

その中で、咲良は**自作の“知識の塔ステッカー”**を各机にこっそり貼っていた。


・“風の塔(英語)”

・“炎の書庫(国語)”

・“数式の深淵(算数)”


咲良:「これで、ちょっとでも楽しくなるでしょ?」


俺:「どこまでエンタメ化すんだよ……」


 


テスト終了後。


先生:「ふぅ……なんか今日は、いつもより教室に謎の集中力あったな……」


→ 一部生徒:「“迷宮クリアした……”」

→ 別の子:「“元素の結晶(理科)”落としたー!!」

→ 咲良:「あれは“知の罠”だね!」


先生:「何の話をしてるんだ君たちは!!!」


 



 


帰り道。

咲良は、ちょっとだけ疲れた顔で笑った。


「ねぇお兄ちゃん。

 点数も大事だけど、“挑んだこと”って、意外と記憶に残るよね」


「……今日のことはたぶん一生忘れないと思うよ」


「じゃあ次は“体育祭・属性対抗決戦編”だね!」


「もう休ませてくれぇぇぇぇ!!!」


 


こうして、中間テストすら冒険に変わった日々は、まだまだ続いていく。


 


(つづく)



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