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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第一章:『家の中がダンジョンになった日常』
3/102

第3話『義妹、コンビニでバトルロイヤルを始める』




放課後。

俺は、家ではなく、コンビニの前でため息をついていた。


「……ここでもサバイバルって、どういうことだよ」


隣でにこにこと笑っている義妹、篠原咲良は、自信満々に言い放つ。


「今日のミッションは――“おやつ争奪サバイバル・コンビニ編”!」


「おやつぐらい普通に買え!!」


「いやいや、お兄ちゃん、この世は弱肉強食なの! 限定お菓子をめぐって生き残りをかけた戦いが今、始まるんだよ!」


なんか壮大な話にしてるけど、

たぶん単にお菓子コーナーでふざけたいだけだろ、こいつ。


 



 


「で、どうやって戦うんだ?」


「簡単! このミッションにはルールがあるんだ」


――ルール説明 by 義妹――


① コンビニに入った瞬間から、兄妹でおやつ争奪戦開始

② 陳列棚にある“期間限定”のタグがついた商品だけがターゲット

③ 相手より先に5個ゲットした方が勝利

④ 負けた方は帰り道に“変な歌”を歌いながら帰宅


 


「お前、それ店の迷惑にならないように静かにやれよ?」


「もちろん! サバイバルにもマナーが必要だもんね!」


たぶん理解してないけど、入店。


 



 


コンビニに入った瞬間、咲良はダッシュした。

しかも、カゴを頭にかぶって。


「いざ、開戦!!」


「なんでヘルメット代わりにしてんだよ!!」


おやつコーナーで、

俺も負けじと「期間限定チョコ」を素早くゲットするが――


「その手は読んでたよ、お兄ちゃん!」


咲良がさっと横から「期間限定プリン」を奪取していく。

くそ、意外と早い。


 


「ほーら、あと2個で私の勝ち~」


「ちょっと待て、普通に買い物してる人たちから距離取れよ!!」


「だいじょーぶ、私たち兄妹だから怪しまれないって!」


いや、もう十分怪しまれてるからな。


 



 


結局――


・俺、季節限定ポテチ×2

・咲良、限定チョコ×1・プリン×2・グミ×2


と、完敗。


 


「はい、私の勝ち! 帰り道は“変な歌”でよろしくね!」


「……マジでやんの?」


「約束は約束だよ、お兄ちゃん!」


 



 


そして、夕暮れの住宅街に響く。

「チョコ~プリン~ポテチ~♪ 今日も平和だ義妹サバイバル~♪」

という謎の即興ソング。


……近所の犬に吠えられた。


 



 


帰宅後。


「今日も楽しかったね、お兄ちゃん!」


「……お前、いつまでこれ続けるつもりなんだ?」


「え、ずっと?」


「やめろ」


 


だが、この平和な(?)日々はまだまだ続く予感しかしない――。


 


(つづく)



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