第18話『義妹、兄のクラスにまさかの転校生として登場』
朝、学校の教室に入ると、
クラスがざわついていた。
「ねぇ、今日転校生来るんだって」
「マジ? この時期に?」
「しかも女の子らしいよ!」
俺――篠原悠真は静かに席に着き、心の中でこう思った。
(まさかな……いや、まさか……)
だが、現実は容赦なくやってきた。
「今日からこのクラスに入ることになりました! 篠原咲良です! よろしくお願いします♪」
「やっぱりお前かぁぁぁぁ!!!!」
教室中の視線が俺に集中する。
「篠原って、悠真と同じ苗字……」
「え、兄妹?」
「妹、可愛いじゃん。……でもなんか元気すぎね?」
……静かに生きたい人生だった。
◇
休み時間。
「お兄ちゃん、これで学校サバイバルも本格始動だね!」
「やめろ……俺の平穏な学校生活が……」
「次の授業、サバイバル英語テストやろっか♪」
「勝手に授業内容変えるな!!」
◇
しかも咲良は、あっという間にクラスメートと仲良くなり、
「ねぇ、悠真くん、妹ちゃんめっちゃ明るくて可愛いじゃん!」
「兄妹でキャラ違いすぎだろー!」
「てか篠原、妹に頭上がってない系?」
俺の立場、完全消滅。
◇
そして放課後。
「お兄ちゃん、明日は学校ダンジョン“体育館編”ね!」
「……俺、どこで休めばいいんだよ」
「家もダメ、学校もダメ、つまり世界がサバイバルなんだよ!」
その理屈、誰も納得しない。
こうして、俺の最後の聖域・学校も、
義妹によってサバイバルフィールドに染まった。
(つづく)
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