地球資源を確保せよ。
愛子のパパの朝は早い。朝5時の日は、まだ昇っていない。ポメラニアン王子は家2階の愛子殿の横で寝ていた我を抱えあげて1階へと階段で移動をする。
「ポメちゃん散歩だ!さぁ外に出るぞ!」
ウーンウーン(我はまだ、起きたくないでゴザルZzzzzゥゥ)
「犬は散歩が大好きなはずだ!さぁ首輪しよう」
我に首はをつけ、家の室内から室外へ引きずり出す。犬だから散歩が好きとは完全なパワーハラスメントである。
ウーンワン(我は犬ではなく王子なので散歩はしなくていいのである。トイレだって一人でできる。)
「今日は、川沿いの土手を散歩しよう」
上下ジャージ姿の愛子パパはやる気マンマンだ。首輪により我は引きずるように外に出た。外は氷点下の気温で寒い寒すぎる。ブルブルブルと我の身体は震えた。
「犬は毛があるから寒くないだろ。朝の空気は新鮮で美味しいなあぁ」
ワーンワン!(お前の根拠のない勝手な犬の好きだという決めつけは、いったい何なんだ!毛があっても寒いものは寒い)
我は嫌々、愛子パパと共に川沿いの土手へ散歩へ出かけた。
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川沿いの土手を歩いていると目の前に空き缶(アルミ缶)を見つけた。これは宇宙船の修理に使えそうだ。我は空き缶を口で加えた。
「おっポメちゃん。ゴミ拾いとは偉いなぁ」
そういうと愛子パパは我が確保した空き缶を奪い取り自動販売機の横のゴミ箱へ投入した。
ワオーン(怒りのポメラニアンアタック!!)
我は愛子パパにダッシュして頭から突撃をした。愛子パパは両腕で我を受け止めた。
「おーポメちゃん嬉しいのか、そうか、そうか、ゴミを拾うと町が綺麗なって嬉しいよな」
・・・・我の怒りのアタックは喜びのアタックと勘違いをされた。
その後、手袋や釘やガラス瓶などを地球資源を口にくわえたが、ことごとく愛子パパのウンチを拾うビニール袋へとゴミと勘違いをされ回収をされた。
「賢いぞ!ポメちゃん、ゴミ拾い犬としてテレビ(今日のウォンコ)に出れるかもしれないな」
ワオーンワンワン!(ゴミじゃないしー、もう帰る!クソ地球人が・・)
「あれポメちゃんどこへ行くの!!」
ポメラニアン王子は、愛子パパとの散歩中に地球資源を拾うことをあきらめた。
我は108銀河星から、遥々やって来た犬族のポメラニアン王子である。これより地球を侵略する。
つづく




