潜入捜査を開始する。
愛子と犬の宇宙人ポメラニアン王子は歩いて愛子のママのいる自宅へと帰ってきた。
「おかえり~愛子、一人で牛乳のお買い物できた?」
「ママーポメちゃんが一緒に夕食をたべたいっていってるよ」
「地球の高官ママ殿、我は108銀河星から、遥々やって来た犬族のポメラニアン王子である。我は地球に侵略しにやって来たのだが、乗ってきた宇宙船が壊れてしまい、愛子殿に出会った。そして宣戦布告をしたのだが、お腹がすいてしまったので、地球人と一時、休戦条約を結びたいのだ」
「何っ?!犬がしゃべってるわ。どうしましょう。(このことが世間にバレたらマスコミとか沢山我が家にやってきて、普通の生活ができなくなるわ)」
「ポメちゃん宇宙船が壊れてお家に帰れないみたい」
「愛子殿、宇宙船は特殊な布で一応隠しておいたからしばらくは、見つからないと思うが。宇宙船を直すには1年くらいかかるかもしれない。」
ママはポメラニアン王子より今まで地球まで来た、いきさつを聞いた。
「つまり、ポメちゃんは1年間、我が家に住みたいのね」
「ポメちゃん困っているんだよ。ママーポメちゃんをお家においてあげようよ」
愛子はリビングのテレビでアニメを見ている。
ママは考えた。そして一つの結論となった。
「わかりました。1年間だけ我が家にいさせてあげます。ただし条件があります。」
「地球高官のママ殿ありがとう。してその条件とは・・・・」
「あなたが宇宙人で話すことができるのは、愛子と私とあなたの3人だけの秘密にすること」
「なんだ、そんなことであるか簡単な条件であるな」
「まだ、あります。この地球では犬はワンワンとクゥーンしかしゃべりません。そして2本足ではなく4本足で歩きます。あなたも地球の犬のように普段は過ごしてほしいんです。」
「なに!我は代々続く名家の犬族の王子あるぞ!この星の低能低俗な犬と同じように過ごせといいのか!」
「できないなら、我が家には住ますことはできません。」
ママはポメラニアン王子にスマフォで犬の動画をみせた。犬は4本足で駆け回りワンワン泣いている。
ポメラニアン王子は考えた。お腹がすいているこのピンチを打開しなければならないと・・・・
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数時間後に愛子のパパが仕事から帰ってきた。
「ただいまー」
「あっパパお帰りー」
「あなた、お帰りなさい」
「ワン、ワン、ワン、クゥーン」
「あれ犬がいるじゃないか、どうしたんだい、この犬」
「パパ、愛子がねぇ。外で買い物をした帰りに拾ってきちゃったのよ。それで可哀そうだから、この犬を家で飼わない」
「犬かぁー愛子はワンちゃんをちゃんと育てられる?」
「ポメちゃんと愛子は仲良しなんだよ。ポメちゃんは、お喋りできるんだよ。ねぇーポメちゃん」
「ワン、ワン」
「あれポメちゃん犬みたいに吠えているじゃないの。どうしたの?ポメちゃん」
「そうか愛子は、ワンちゃんとおしゃべりできるのか。パパもポメちゃんとおしゃべりしたいなぁ。いいだろうポメちゃんを我が家で飼おう」
「ワン、ワン、くぅうーーん」(これは地球人の家でのスパイ行動なのだ、耐えろポメラニアン王子)
「おーよしよし可愛いなお前は」
パパはポメラニアン王子を抱え上げてほぉずりした。
「ワーーンワーーーン」(口臭がくさいぞ、クソ地球人が)
ポメラニアン王子は愛子の家で、犬として生活をする道を選んだ。地球での潜入捜査開始である。
我は108銀河星から、遥々やって来た犬族のポメラニアン王子である。これより地球を侵略する。
つづく