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ゾンビは治せる病気です~Dr.アピリス診療所~  作者: 長多良
第7章 ゾンビにまつわるエトセトラ その2
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第73話 ガールズ・トーキング・デッド

「店番もゾンビが来ないと暇ですねー」

「病院でも店番って言うの?」

「え、言わないんですか!?じゃあなんて言うの?院番?」

「そう言われると、なんて言うのか分かんないね」

「えー、メアリさん、大学生でも分かんないんですか?」

「う・・・悪かったわね・・・・。ニニカちゃんこそ受験勉強してないの?受験終わった大学生よりも、受験勉強してる高校生の方が頭いいのよ」

「私まだ高2ですよ?」

「もう秋だよ?高2でも塾行ったりしなくていいの?」

「そういう子もいるけど、ゾンビで忙しくて塾通いなんてしてる暇ないですって。塾行ってたらこの診療所のバイトも出来ないし」

「まあそりゃそうか」

「それにしてもゾンビ来ないですね」

「まあ、今来られても困るけど。もうすぐ出かけるのに」

「そうですけど、暇じゃないですか。ゾンビ映画でも見ます?」

「・・・何があるの?」

「ヴェルサイユのゾンビ」

「見たいような見たくないような・・・」

「・・・あのー、もうちょっと静かにしてくれないですか?集中できないんですけど」

「あ!アピリス先生もヴェルサイユのゾンビ見ます!?なかなかの怪作ですよ!」

「見ません。勉強してたのに、2人の話で集中できないんですけど」

「そんなにうるさかった?ごめんなさい。西通りのプリン食べます?」

「あ、いただきます。メアリさんいつも美味しいもの持って来てくれてありがとう」

「いやー、ルイが生きてるって分かったから心に余裕が出てきたんですかね。せっかく田舎から福岡に進学したんだから、美味しいもの色々食べたくなっちゃって!ニニカちゃんにも色々教えてもらってるんですよ」

「今度ラーメンの食べ歩きに行くんですよ。ゾンビの胃袋なら何杯まで食べられるかの実験も兼ねて!アピリス先生も行きません!?」

「そ、そうですか・・・。最初の1、2杯なら一緒に行きたいですね」

「いいですねー。じゃあ今度行きましょう!」

「仕事や勉強の息抜きにもなりますしね」

「そう言えば何の勉強してたんですか?株で儲ける勉強?」

「いや、今は医者の勉強。医師免許取れって財前マシロがうるさいし」

「ああ、あの天才外科医」

「何か知らないけど、課題を解けとかこの論文読めとか、色々言ってくるんですよね」

「将来有望な医者として期待されてるんじゃないですか?先輩風吹かしてると言うか」

「それか、アピリス先生美人だから純粋に気に入られたとか」

「やめてくださいよ。あんな偉そうな自信家。医者としては尊敬してますけど、性格はちょっと・・・」

「でも財前先生はモテるって、ヒナコちゃんが言ってましたよ」

「そうですよ、アピリス先生。財前先生は見た目がいいし、偉そうな事をのぞけば概ね常識人だし、優良物件じゃ?」

「そんなに言うならメアリさんがアプローチしたら?」

「いやいや、あんな頭のいい人、木っ端大学生なんかに興味ないでしょ」

「そうかなぁ。そう言えばメアリさんは付き合ってる人とかいないんですか?」

「残念ながら。大学に入ってそういう人見つかるかなと思ったけど、ゾンビになっちゃってそれどころじゃないし。ニニカちゃんは?」

「わたしもいないですねー。趣味の会う人が中々見つからなくて」

「ニニカさんの趣味に合う人を探すのは難しそうですね・・・」

「この前の野球ゾンビの鷹さんとジョージさんみたいに、趣味が合うと楽しそうなんですけどね」

「あ、野球と言えば!アピリス先生に相談したいことがあったんだった!これ、どうしたらいいですかね?」

「なに、この丸いの・・・」

「きゃあ!?これって!?」

「人間の目玉・・・!?ニニカさん、これどうしたんですか!?」

「これ私の目玉なんですけど」

「ええ!?今ニニカさん目玉2つともついてるじゃないですか」

「この前の野球対決の時に分身魔球にするために投げた目玉です。あの後、探して拾ってきたんですけど」

「あの時のか・・・」

「もう新しい目玉生やしてるから前のはいらないんですけど、どうやって捨てたらいいですかね。生ごみ?」

「目玉を生ごみに!?」

「ごみ回収の人が万が一見つけたら大騒ぎになりそう」

「でしょ?こういうのの捨て方、お医者さんなら知ってるかなって」

「ええと・・・確か日本だと、専用の回収業者があったはず」

「じゃあ財前先生にお願いしますかー」

「財前先生も腰抜かしそう」

「でもニニカさんの目玉って、新しいの生やしても前のも残ってるんですね。そう言えばダンテ・クリストフもニニカさんの目玉持ち歩いてましたね」

「ねー。ちゃんと捨てておいて欲しい」

「そういう問題・・・・?」

「あ、そろそろ時間じゃないですか。ジョージさんが帰ってきたら、店番変わってもらって出発でしょ」

「本当だ、そろそろですね。ヒナコちゃんの退院祝いのプレゼント、どこにありましたっけ」

「わたしが持ってますー。ヒナコちゃん、元気に退院できるようになってよかったですね」

「ねー。私たちのせいで大怪我おっちゃって心配してましたけど、怪我も病気もちゃんと治ってよかったです」

「ジョージさんが行けないのは残念でしたね」

「まあ、ジョージはヒナコちゃんとそんなに交流してないし。店番も残しといたほうがいいですからね」

「あ、そういえば、アピリス先生」

「なんですか?」

「病院でも『店番』って言うんですか?なんて言うのか分からないねって、2人で話してたんです」

「・・・・?確かに・・・・?なんて言うんですかね・・・・?」

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