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Happy life!!  作者: 夏月
6/18

第6話

 

隣に座った女の子。

 

名前は何だろう、とか

 

同じクラスで嬉しい、とか

 

そんなことすら思い浮かばなかった。ただ、純粋に見とれてしまった。

 

 

 

 

「???どしたの?」

 

急に黙り込んで横を向いている明を、不思議に思って声をかける美咲。

そして、明の視線の先を見ると、驚きの声をあげた。

 

「あーーーっ!!!!

もしかして、由美!!??由美だよね?」

 

 

え゛?知ってんの?

 

その由美と呼ばれた人は、美咲の方を向くと、同じように驚いている。

 

「あ、松井さん?久しぶりだね。同じ学校だったんだ。」

 

と言って、笑顔になる。明はこの状況に、心の中でひどく混乱していた。 

 

「ねーー!!私も学校が同じになるなんて知らなかったよ~~。しかもクラスまで一緒だし!」

 

「お、おい…。美咲?

えっと、誰…?」

 

「あ、そっか~!明は知らないよね~。彼女は白井由美(しらいゆみ)さん。私が行ってた塾で同じクラスだったの~。

あ、でー由美、こっちの冴えない男がー、私の幼馴染みで近藤明っていうの。」

 

「うるせ。冴えないは余計だ。」

 

「どうも、白井由美です。よろしくね、近藤君。」

 

「あ、い、いや、こちらこそ、よろしく…。」 

そう言って、明は再び由美を眺めた。

 

やはり可愛い。いや、彼女の場合、綺麗の方がしっくりくるかな?

髪は黒でロング。制服から伸びている手足はとても白く、白い服とか似合いそうだ。

身長は目測だけど160前後だな。話し方とかも落ち着いていて、穏やかな人であることが一目で分かるよ。ほんとに俺のストライクゾーンど真ん中じゃん!

 


そんなことを明が考えていると、不意に由美と目があった。

 

やばっ!


緊張してしまって、明はすぐに目を反らし、前を向いた。

 

そんな行動をすれば、明が由美に好意を持っているようにしか見えないが、幸いにも、壇上に司会の先生が登り始めたので、ばれずにすんだ。まわりの生徒たちも、徐々にその先生に気付いて、静かになっていく。美咲と由美も同じく、前を向いて、先生の姿に集中する。

その先生が壇上の端にあるマイクの場所に辿り着くと、既に生徒たちはほとんど静まっていた。

 

「えー静粛に。これから、始業式を始めたいとおもいます。

まずは、校長先生のお話です。」

 

そう言うと端の方から、昨日も見た校長先生が出てきて、真ん中に着くと話し始めた。

 

「えー生徒諸君。お久しぶりです。今年も無事に、君たちが進級─────────────────────」

 

始まった校長先生の話をいつもは真面目になど聞くことない明だが、今日は珍しく校長先生を真っ直ぐ見ていた。隣にいる由美に、幻滅されたくなかったからだ。

………緊張していて、校長先生の話は右から左へと流れていったが。

 

「─────────────ということです。以上で終わります。」

 

 

 

そのあと、新任の先生の紹介や、生徒会からのお知らせがあり、そして始業式は終わった。

 

……ほとんど聞いてなかった……

 

 

 


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