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Happy life!!  作者: 夏月
13/18

第13話

 

体育館に入ってきた男は、どうやら先輩のようだ。制服を来ていることで、それが分かる。

 

ただ、いかんせん距離があるのでよく見えない。思わず、明は目を細めた。

 

その人は、更衣室に向かって歩き始めた。男子更衣室は入り口から見て右にある。

 

先ほど言葉を交わした山崎先輩が、あの人が入っていった更衣室に入っていく。

 

しばらくすると、二人とも更衣室から出てきて、一年生が集まっているところへと向かってきた。後ろから、桐島先輩ともう一人の女の先輩がついてくる。

 

四人の先輩が一年生の前に立つと、一年生は全員立ち上がった。

 

「俺が男子バドミントン部部長の、速水聡(はやみさとる)だ。よろしくな」

 

簡潔な自己紹介だったが、それだけで圧倒されたように感じた。

 

改めて、部長の顔を見てみる。

髪は黒で短く、精悍な顔をしていた。その顔には微笑みなど欠片もなく、厳格そうな印象を与える。

身長も180cmはあるだろう。体つきは、筋骨隆々というより、無駄な肉がない。

 

おそらくバドミントンも強いのだろう、と明は思った。

 

速水部長に続いて、山崎先輩と桐島先輩も自己紹介をした。ただ、先ほどと何ら変わりはなかった。

 

桐島先輩の自己紹介が終わると、もう一人の女の先輩が話し始めた。

 

「わ、私、品川紗耶(しながわさや)っていいます…。副部長です……。よ、よろしく……」

 

なんとも頼りなさそうな先輩だ……。

ただ、桐島先輩とは、なんだかいいコンビのように思えた。

 

四人が自己紹介を終えると、速水部長が再び話し始めた。

 

「とりあえずこれから、バドミントン部の簡単な説明を行う。

俺らバド部は、男子と女子に分かれていて、練習内容も別だ。休憩時間や終わる時間も別。開始時間は一緒だけどな。

見て分かる通り、コートは4面ある。入り口に近い2面が女子で、奥の2面が男子。

着替えは部活が始まる前に、更衣室ですませとけ。あそこにドアが見えるだろ?」

 

そう言いながら、先ほど速水部長が入って行ったドアを指さした。

 

「あれが男子更衣室で、あっちが」

 

今度は反対側の壁にあるドアを指さした。

 

「女子更衣室だ。

それぞれの更衣室の横にあるのが、部室だ。………女子は知らんが、男子は用がなければ、あまり部室を使うなよ?」

 

そこまで言って、速水部長は息をついた。

 

「ここまでで、質問ある人?」

 

周りを見回したが、誰も手を挙げなかった。それを確認した後、速水部長は再び話し始めた。

 

「次は、練習内容について話す。

まず、開始時間は、授業が終わってからネット張りする時間も含めて、大体15~20分後だ。厳密な時間は決まってないからな。

終了時間は、大体18時頃だ。というより、基本的に生徒は18時には帰らなきゃいけないしな……。まぁたまに試合前とかは、遅くまで練習することもあるが。

練習自体は、そこまで辛くない。甘くもないけどな。ただ、怠けてサボったり、遊びでやるような奴はこの部にはいらない。入部するならそのつもりでいろ」

 

速水部長はぐるりと一年生を見回した。淡々とした口調だが、すごい威圧感を感じる。

 

なんというか………オーラ??みたいな。

 

 

「多分、この中には未経験者もいるだろう。だから、はじめのうちはラケットを貸し出すが、基本的に自分用のを買えよ。今まで使ってたラケットがある人は、明日から持ってくるように。

とりあえず今日は、一年生は練習に入れるつもりはないから、見学してけ。好きな時間に帰っていいからな?

本当にバド部に入りたい人は、明日のこの時間、またここに来い。その時初めて、自己紹介してもらうから」

 

速水部長は言い終わると、他の三人の方を見た。桐島先輩は首を横に振り、異論はないことを示した。

 

「じゃあ、以上だ」

 

そう言って、四人の先輩は戻っていった。

 

 

 

「どうする?」

 

真平が問いかけてくる。

 

「どうするも何も、とりあえず見ないことには始まらないだろ?まぁ俺は、もう入部するつもりだけど……」


「そうだな。少し見てから帰るか」

 

そう言って、二人は、練習の邪魔にならぬよう、体育館の端に座った。他の一年生も、大体同じだ。

 

 

 

しばらくすると、女子の部室の方から、由美が出てきた。一人の先輩と一緒に出てきたが、由美だけがこっちに向かって来た。

 

「どうしたの?そんなところに座って……」

 

「あ、いや、今日は見学してけって言われたからさ……」

 

真平が説明する。

明は少し気になったことを、由美に聞いてみた。

 

「白井さん、今まで何してたの?」

 

「ん?ずっと先輩の話を聞いてただけだよ?」

 

「ずいぶん長かったような………??」

 

「なんか今、マネージャーって一人しかいないらしいの。しかも三年生。だから多分、嬉しかったんじゃないかなぁ……」

 

「あぁ、さっき一緒に出てきた人が……?」

 

「そう。その三年のマネージャーの人だよ。なんか、マネージャーの心得?みたいなものを、話してくれたの」

 

 

三人が会話を止めてコートを見ると、すでに練習は始まっていた。

 

 


13話にもなってまだ入学してから一週間もたってない(汗)

 

とりあえず始めは大事かなと思って、詳しく書いてます。入部するまでで第1章を終わらせようかと考えてます。

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