第11話
翌日。
そろそろ、クラスの雰囲気が徐々に打ち解けたものになってくる時期だ。
クラスメートの中には、既にグループを作っている人もいる。
授業内容も、さほど難しいわけではないので、あまり苦にならない。
1日の6時間の授業を終え、明は背伸びをした。
今日から、バドミントン部の仮入部期間が始まる。テニス部など、一部のクラブは昨日のうちから始まっていたが、ほとんどのクラブは今日からだ。
ここ、風華学園は、別段スポーツが盛んということはなく、かといって文化系のクラブがすごいわけでもない。良く言えば普通、悪く言えば平凡な学校なのだ。
ただ、風華学園は、設備が非常に良く、敷地面積も広い。綺麗な内装は、生徒よりも生徒の親達に受けが良い。
プールはもちろん、テニスコートは4面、体育館は大小1つずつ。柔道場や剣道場、工芸室や美術室。校庭は、サッカーと野球が同時にできるくらい広い。
実験室だけでも、少なくとも4つあるし、図書館だって並みの学校の1.5倍はありそうだ。
そこまで恵まれた環境で、結果があまり出てないのが不思議なくらいだ。
ただ、その設備のおかげで、毎年の受験人数は少なくない。
明は自分のラケットバックを肩にかけ、真平に声をかけた。
「真平?早く行こーぜ?」
真平は、おぅ、と返事をすると、スクールバックのみを手にした。ラケットバックはない。なんといっても、真平はバドミントン未経験者なのだ。
真平がすぐに由美を誘ったので、3人でバドミントン部へ行こうとした。
教室を出て、数メートル歩くとおもむろに明が口に出した。
「ちなみに・・・どこに行けば良いの??」
真平の口があんぐり。
「えっ…。もしかして……明……自分が入りたい部活の場所確認してなかったの……?」
「い、いや………つい。」
真平はやれやれ、とわざとらしくため息をつく。
・・・自分だって確認してないくせにぃー・・・
「でもまぁ、バドミントンなら体育館じゃないかな?」
由美がためらいがちに言った。
そりゃそうだ。大抵、バドミントンは体育館やるもんだ。俺としたことが・・
そこでふと、疑問が1つ。
「体育館って、どこ?」
「あぁーー!!どこだよっ、体育館!」
明は大声を出した。
教室を出て、かれこれ15分はたっている。
普通、体育館なんて目立つし、何よりも入学式をそこで行ったのだ。だから、3人は記憶を頼りにして探し続けた。
そのおかげか、実は教室を出て、5分くらいで体育館に着いていたのだ。しかし、中を覗いてみると、活動しているのはバスケ部とバレー部のみ。
三人は、体育館をぐるっと一回りしてみたが、バドミントン部がいる気配もせず。そこで、由美が勇敢にも、近くにいたバレー部の先輩にバドミントン部を尋ねたところ、
「バドミントン部?それならちっちゃい方でやってるわよ?ここは大きい方だから、放課後はバスケ部とバレー部が使ってるの」
だそうだ。
そうなのだ。ここは、体育館が大小1つずつあり、大きい方を“第一体育館”、小さい方を“第二体育館”と呼び、バドミントン部は第二体育館らしい。
そこで由美がその先輩に第二体育館への行き方を聞き、明と真平は由美についていった。
しかし。
なんと、後で分かったことなのだが、由美は昔から方向音痴だったらしい。それを知らずに明と真平は由美に任せっきりにしていた。
気付けば、三人は剣道場の前に立っていた。
唖然とする明と真平に、由美は自分が方向音痴であることを告げたのだった。
ということで、今度は明が剣道部の先輩に道を聞き、今まさに向かっているところだ。
探している間、三人はほとんど小走りで、今はもう全力疾走に近い。
三人が中庭に入ると、向こう側に体育館が見えた。なるほど、第一体育館に比べると小さく、どこかの市民ホールとかのようだ。
ようやく、三人はたどり着くと、扉の前で息を整えた。
中からは、シャトルを打つ小気味いい音が聞こえた。
「……ったく……はぁはぁ……どんだけ……はぁ…広いんだよ……」
真平が愚痴を言う。
まったくだ。ここの広さときたら、どこかのテーマパークみたいだ。地図ぐらい貼り出せっつーの。
ここの広さが恨めしく思える明だった。
三人は、息も絶え絶えに、扉を開けた。
この間、帰りに自転車に乗っている変な人を見ました。
「横浜~~」とか「神奈川~~」などと、大声で叫びながら、車道の真ん中で転んでいました。
その人はとてもスピードが遅かったのですが、本人は死に物狂い。僕も含め、周りの人達は、追い越すと絡まれて面倒くさそうだったので、彼の後をたらたらたらたら。
気付けば、蟻の行列のように、何十メートルも人が連なっていて、皆複雑な顔をしていました。笑
帰り道の途中にもかかわらず、思わず笑ってしまいました。
こんな話どーでもいいですね。はい。
ちなみに、これから1年間は、受験勉強のために、更新が遅れそうです。ご理解いただけると幸いです。




