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予言

 前回を最後にして日本の話題に戻そうと思ったけど、完全に戻るのはまたにして、今回は日本でも海外でも様々言われている「予言」にまつわる話をしたいと思う。

 予言というと、私は「ノストラダムスの大予言」とか、「聖書の暗号」といった話をまず思い浮かべる。


 特に「ノストラダムスの大予言」は、1999年に地球が滅亡してしまうんじゃないかといった形で様々な説が考察され、それをテレビや漫画で特集していたから、よく覚えている。

 結局、その予言はどうなったかというと、未だに地球は滅亡していないわけで、外れたとする意見が多い。

 でも、旧暦と新暦の違いや、計算の仕方を変えるなど、そういったことで多少時期がずれる可能性があるといった指摘は残されている。それを考慮した結果、あれは911テロの発生を予言していただなんて意見も一応ある。

 ただ、大げさなリアクションで有名な漫画を当時読んでいた人達からすると、やはり予言が外れたといった意見が圧倒的に多いかと思う。


 次に「聖書の暗号」も紹介しよう。

 こちらは「バイブル・コード」や「トーラー・コード」とも呼ばれるもので、簡単に説明すると、旧約聖書の最初の5つの書――トーラーの中に秘密のメッセージが隠されていて、それを解析することにより、未来のことがわかるというものだ。

 具体的には、50字飛ばしで文字を追った時、「トーラー」となる部分が存在していて、このことから何か他にもメッセージが隠されているんじゃないかと言われていた。

 ただ、それを調べる方法は長い間なく、本格的な解析が進むようになったのは、コンピューターが普及し始めてからだ。

 コンピューターを使えば、調べたい言葉がどの部分に何文字飛ばしで存在するか、簡単に調べられる。

 その後、その周辺の文字も含めて整列させたうえで、近くに別の意味を持つ単語がないかを探す。これは、いわゆる縦読みや斜め読みといった方法を使えば可能で、探してみると関連のありそうな単語がいくつか見つかるケースがある。

 その中には旧約聖書ができた時に存在しなかったものも多く、そのことから、聖書の暗号=未来の予言といった説を唱える人が現れた。


 とはいえ、批判的な意見も多く、特にあらかじめ決めた特定の単語を探したうえで、それに関連する単語が近くにないか探しているという点に大きな問題がある。

 これは先に答えを決めてしまっているようなもので、解釈次第で大抵見つかるに決まっているのだ。

 また、その周辺に関連のある単語があると言ったけど、それ以上に周辺には関係ないと思われる文字が大量に存在している。

 それらを無視して、いかにも意味がありそうな単語を作れる部分だけ抜き取っているわけだから、いわゆる結果ありきになってしまっているのだ。

 ただ、現在でも信じている人や、パズルを楽しむような感覚でやる人などがいるようで、検索してみると様々な情報が見つかる。

 日本語に対応しているかはわからないけど、自分の名前などで検索してみるのもいいかもしれない。


 ここまで紹介したものは何だか壮大な感じだけど、予言というのは案外身近にもある。

 その一つは、占いだ。

 占いに関しては以前紹介したので、詳細は割愛するけど、あれも言ってしまえば予言の一種だ。


 それだけでなく、一部のイベントでも、予言はある。

 その中では、クリスマスがわかりやすいだろう。

 大人が子供に「クリスマスイブの夜、サンタさんがプレゼントを枕元に置いてくれる」と言うのは、一見何の根拠もないものだ。

 でも、それは多くの場合本当のこととなり、何も知らない子供達からすれば、よく当たる予言ということになる。

 実際は、予言だなんて考えている子供はほとんどいないと思うけど、考え方としてはそう捉えることもできるわけだ。


 せっかくなので、関連して「絶対に当たる予言」というのも話しておこう。

 前述したクリスマスの例は、大人が子供に「(一部を除いて)絶対に当たる予言」をしたと言うことができる。

 こう表現すると、察しの良い方は気付くかもしれない。

 とりあえず、夢のないことを言ってしまうけど、クリスマスイブの夜にプレゼントを置いているのは、その子の両親であるケースが多い。

 つまり、その両親は子供に「朝起きたら、枕元にプレゼントがあるよ」と予言した後、自らそれを実行して、予言を現実のものにしたといった解釈ができるのだ。

 そして、これは占い師を名乗る詐欺師などが実際に行っていることでもある。


 人は恐怖に駆られると、正常な判断ができない。

 例えば、占い師が「これから良くないことが起きる」と恐怖を煽るように予言して、実際に嫌なことがあったらどうだろうか。

 世の中生きていれば、良いことばかりじゃないので、いつもならそこまで気にしないはずだ。でも、占い師の予言によって恐怖に駆られていると、予言が当たったと考えてしまう人は多いだろう。

 ただ、人によってはそれぐらいだと騙されないので、そんな時はもっと具体的な予言をするのだ。

 それは、どんな内容でもいいけど、予言した後、現実にしやすいものがいい。

 その人の大切な物に触れる機会があるなら、それがなくなるとか壊れると予言すればいい。その人の秘密を知っているなら、それが公になってしまうと予言した後、自らが公にすれば現実になる。

 恐怖に駆られた人がそんなことをされたら、いわゆる自作自演をした詐欺師が相手でも信じ切ってしまうだろう。

 実際、占い師を名乗る詐欺師による犯行などには、今回紹介したような手法が行われているそうで、皆さんも気を付けてほしい。


 さて、今回は雑話であまりやっていなかった、オカルトに否定的な考えを多めに出す内容にしてみた。

 普段はこうしてオカルトを否定するようなコラムを書いているけど、今回のネタはボツになってしまったので、雑話用に編集したうえで、載せることにした形だ。

 最後に、私からもちょっとした予言をしてみよう。


 今後、気候変動は大きな問題に発展する。

 台風などの異常気象が多発し、温暖化問題などに一人一人が取り組まないと大変なことになる。

 そんな大騒動になるだろう。


 ちなみに、これは予言でも何でもない。

 今現在ある情報を基に、ただ未来を予想したものだ。


 ここだけの話として言ってしまえば、マスコミが今後皆さんの恐怖を煽るネタとして、気候変動を使う可能性が高いと私は知っただけだ。

 私はマスコミ関係者じゃないけど、情報を発信する者なので、関わりがまったくないわけじゃない。

 ただ、皆さんの恐怖を煽ることを最優先にして冷静に正しい情報を伝えていないマスコミと、恐怖を煽るべきオカルトでも冷静な考えを正しく伝えたい私とでは、どうも馬が合わないようだ。


 ボツになった理由がこれだけという訳じゃないと思うけど、少し不満があったので、最後は愚痴のようになってしまい、申し訳ない。

 世の中に溢れる様々な予言によって、皆さんが恐怖に駆られないことを願う。


 そんな雑話でした。

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