双子
今日は2月22日と「2」が並んでいるので、それにちなんだ双子に関する不思議な話を紹介しようと思う。
双子というのは、母親のお腹の中で一緒に育った二人の子供のことを指す。
双子といっても色々あって、一卵性双生児か二卵性双生児かといった違いもある。
この辺りの話を詳しく書くと長くなってしまうので、興味のある方は個別に調べてほしい。
今回は、特に一卵性双生児という、同じ遺伝子を持っているとされる双子について話したいと思う。
一卵性双生児の双子は、瓜二つといった感じの見た目で、こっそり入れ替わっても誰も気付かないなんて話がよくある。
それだけでなく、何か不思議な縁で繋がっているのではないかといった話も多い。
それこそ、テレパシーのようなものがあるのか、言葉を交わさなくても伝わることがあるというのは、双子同士の間でよくあることらしい。
例えば、数枚のカードのうち、相手が何を選ぶかを予想するといったゲームをすると、かなりの確率で予想が当たるという話は、テレパシーがあるのかもしれないといった考えを肯定するものだ。
肉体的な部分でも双子同士で感覚を共有しているのか、一人が火傷を負った時、なぜかもう一人の方にも水ぶくれといった火傷の症状が出るといった話もあるそうだ。
それだけでなく、双子を別々の部屋にやって、それぞれ何が行われているかわからない状態にしたうえで、一人にちょっとした電気ショックのようなものを与えたところ、もう一人の方も何か驚いたような反応を見せるといった話もあるらしい。
こうした話を科学的に説明するのは難しく、それはつまりオカルトということになってしまう。
実際のところ、私も双子に関する不思議な話はいくつか聞いたものの、本人から聞いたことがないので、こんな話を聞いたことがあるといった程度のことしか言えない。
ただ、その中で少々興味深い話があったので、そちらを紹介させてもらう。
双子の姉妹として生まれた、姉のMと妹のWは、見た目が瓜二つでも異なる部分があった。それは、姉のMが右利きなのに対し、妹のWが左利きだということだ。
こうした利き腕が逆の双子というのは珍しくないようで、何かをする時に向き合ってすることが多かったから、自然と鏡写しをする形で逆になったとか、そういった理由で説明できるそうだ。
ただ、この利き腕の違いというのは、二人を見分けるうえで、とても重要なことだった。
というのも、見た目だけでは両親も二人の見分けがつかないため、利き腕がどちらかということと、利き腕による文字の違いで二人を見分けていたからだ。
それから二人が成長するにつれ、見た目は同じものの、趣味や特技、服の好みといった性格は変わっていった。
ちょっとした口調の違いもあり、単に利き腕や文字だけでなく、二人を見分ける方法は確実に増えていった。
こうした変化があるのは、両親にとっても嬉しいことで、誕生日などには二人の趣味に合わせて違ったプレゼントを贈ったり、別々の習い事に通わせたり、二人が違った方向へ成長するような手助けをした。
そんなある日、母親は二人がテスト勉強をしているところに、おやつを持っていった。
そこで、母親は見てしまった。
その時、MとWの二人ともが右手にペンを持っていた。
そして、ノートには全く同じ文字が書かれていたのだ。
つまり、Mが右利きで、Wが左利きという認識は間違いだったわけだ。
実際は二人とも両利きで、その時の気分なのか、自由に利き腕を変えられることに母親は気付いてしまった。
それは、時々二人が入れ替わっているのではないかという疑念を与え、両親は何か対策するべきではないかと悩むようになった。
その後、高校生になったところで、二人は別々の高校に通うようになった。
それだけでなく、姉のMは海外留学を始め、完全に離れ離れになった。
これは、Mが海外留学を希望したことと、二人を離したいという両親の思惑が噛み合った形だ。
ただ、そうして離れ離れになったものの、MとWの不思議な繋がりは続いていた。
最初にあったことは、Wの服装の変化だ。
時々、WはMの残した服を着るようになり、しかもその時は性格や口調までMそのものになった。
それだけでなく、なぜか英語の成績が上がり、ネイティブな発音で話せるようにまでなってしまった。
最初は二人が頻繁に連絡を取り合っているのかと思っていたけど、そんな様子もなく、両親は混乱してしまった。
それこそ、時々Mがワープでもして帰ってきているかのような感じで、妙な感覚だった。
しかし、そんな日々は、ある日突然終わってしまった。
久しぶりに帰ってきたMが自宅へ向かっている途中、通り魔に襲われ、命を落としてしまった。
それはあまりにも突然のことで、Wだけでなく、家族や友人の誰もが受け入れるのに時間がかかった。
その後、Mがいなくなったためか、それまであった、MとWが入れ替わったかのような変化はなくなった。
ただ、残されたWはずっとMの恰好をするようになり、性格もMそのもので、利き腕も右利きになった。
さらに少しした後、転校する形で、Mが通っていた学校へ留学してしまった。
それはまるで、亡くなったのがMではなくWであるかのような錯覚を両親に与えたけど、その真相を探るだけの気力はなかった。
一卵性双生児の双子は、元々一つの魂を二つに分けた存在という解釈もあるそうだ。
本人に聞いてみないとわからないものの、MとWの二人は、あらゆる感覚――それこそ一つの魂を共有していたのかもしれない。
繰り返しになるけど、双子に関する不思議な話は、科学的な説明がほとんどない、いわゆるオカルトの一つだ。
今後も何か機会があれば、双子に関する不思議な話に触れてみたいと思う。
そんな雑話でした。




