数字の呪い
最初の挨拶を含めると、今回の雑話が第44回になる。
4という数字が並んでいるのを見て、何か不吉なものを感じる人は多いかもしれない。
今回は、そんな数字に関する話を紹介する。
日本人の多くは、4という数字に何か不吉なものを感じるだろう。
それは、4という数字を死と読むことができるからだ。
ホテルやアパート、マンションなんかで4号室がなく、飛ばして5号室となっているのを見たことがある人もいるかと思う。
これは4という数字を嫌う人が多いという理由で、配慮した結果というわけだ。
一方、海外の人、特にキリスト教を信仰している人達の間では、6という数字が不吉なものとされている。
これは映画などを通して、日本人の間でも知られていることかと思う。
666が獣の数字と言われ、悪魔を指すといった話を聞いたことがある人もいるだろう。
でも、これらの数字を別の視点で見ると、違った意味になる。
例えば、タロットカードだと、4は皇帝、6は恋人で、比較的良いイメージを与えるカードだそうだ。
つまり、人の感じ方次第で、必ずしも悪い数字というわけじゃないことがわかる。
ただ、それは逆に人の感じ方次第で、悪いものになってしまうという意味でもある。
例えば、こんな話があるので紹介したい。
この話をしてくれた人(以下、Rとする)は、何か罪を犯してしまったのではないかと言っていた。
それは、幼い頃にあったことで、Rはずっとそのことを忘れようとしていたそうだ。
でも、いくら忘れようとしても、時には忘れることができても、すぐに思い出してしまい、記憶そのものが呪いのようになっているらしい。
だから、それが少しでも解決すればと、Rは話をしてくれた。
当時、Rは言葉を数字に変換して、暗号化しては友人に解かせるといった遊びをしていた。
これはよくある言葉遊びのようなもので、例えばニシ=24、サンゴ=35、イロ=16といったものだ。
そうした暗号を小さな紙に書いては、授業中にこっそり人から人へ回してもらい、授業が終わったら答え合わせをするといったことをやっていた。
ただ、そうした遊びは、数日だけやって突然終わってしまった。というより、終わらせるしかなくなってしまった。
その日、Rは数字に変換した暗号を小さな紙に書いて、みんなに回してもらっていた。
でも、それをある女子生徒が受け取った時、なぜか固まってしまい、そこで手紙が止まってしまったのだ。
授業が終わり、何で手紙を他の人に回さなかったのかと聞いても、彼女は何も答えなかった。
結局、その日は理由がわからないまま、特に深く触れずに帰ったらしい。
でも、次の日から彼女は学校に来なくなり、そのまま転校という形になってしまった。
何か事件に巻き込まれたなんて噂もあったけど、その真相はわからなかった。
そして、彼女が今どうしているのかということすら、Rはわからないそうだ。
ただ、もしかしたらRの出した暗号が原因なのかもしれないといった不安がずっとあるそうで、その暗号を私に教えてくれた。
その暗号は「46」だった。
今回話した、不吉とされる数字二つを組み合わせたものだ。
この暗号の答えが何なのかということはすぐわかったけど、私はあえて、その答えをRに聞かなかった。
日常生活を送るうえで、頻繁に利用している数字や数そのものが怪異になるというのは考えづらい。
4番目のトイレで、怪奇現象が頻繁に目撃されている。
あるアパートの6号室で、何人もの人が不審な死を遂げている。
こうした話を聞いたことがあるけど、それは本当に数字が問題なのだろうか。
もしかしたら、そうした数字を不吉だと感じた人の思いや念が怪異を生んでいるのかもしれない。
私はそんな風に考えている。
そんな雑話でした。




