表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/99

深夜に響く声

 そろそろ準レギュラーと呼んでも良さそうな、心霊好きの男友達Sの体験談を今回も紹介する。

 人は潜在的に暗い場所を恐れる生物と言われている。

 今回の話は、そんな潜在的な恐怖の話だ。


 ある晩、Sはなかなか寝付けず、トイレに行こうと一階に下りた。

 既に深夜と呼べる時間で、辺りは当然静かだ。

 そのはずなのに、外から何かの声が聞こえてきた。


 それは、録音された音声のような感じで、どこか機械的な感じだった。

 そして、不思議なことに、それが何度も何度も繰り返し響いていた。

 それこそ、壊れたボイスレコーダーのように延々と繰り返していて、深夜ということもあり、鳥肌が立つほどの恐怖しかなかった。

 Sは心霊好きだから、何がいるのか確認しようかという考えも生まれた。

 でも、さすがに無理と感じたようで、Sは無視して自分の部屋に戻った。


 後日、聞こえた声が何だったのかということについて、Sは理解した。

 Sの家には、よく姉の家族が遊びに来るので、甥や姪のために三輪車が置いてある。

 その三輪車の機能で、ハンドルのボタンを押すと、あるアニメキャラクターの声が流れるようになっていた。

 その声は、Sが深夜に聞いた声と一緒だった。

 あの時、得体の知れない何かが声を発し続けているのではないかと考えて確認しなかったけど、正体は何てことないものだったわけだ。

 ただ、そのうえでさらに考えた時、やはり確認しなくて良かったとSは思った。


 あの時、そこに三輪車のボタンを繰り返し押す何かがいたということだ。

 あんな深夜にそんなことをするなんて、生きた人だとしても異常だ。


 人は好奇心が強いし、怖いもの見たさなんて言葉もある。

 でも、心霊好きのSですら確認を避けたのは、そこにかなりやばいものがいたからなのかもしれない。

 あの日、三輪車のボタンを繰り返し押し続けた者はいったい何なのか、その正体は今もわかっていない。


 そんな雑話でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ