魔獣を狩りに来たのに腹立つ奴が多すぎる
焚火を消して、俺はヤート式の焚火の上で座って眠る。ブローニュはバギーに乗り込み、俺達の頭上で眠る。
カルザンとドルアジは俺の横で寝袋に入って眠る。
頭上のバギーからテント地の布を垂らし、簡易なテントにしてある。
「明日は、この飛行機に乗って魔獣狩ですね。」
瞼を閉じたままカルザンが呟く。
「そうだな。」
俺が応える。
「魔獣か。そもそも、魔獣と普通の獣の違いってぇのはなんなんだ?」
ドルアジが寝返りを打って会話に参加してくる。
「簡単に言うなら、宿りの精霊によって作り変えられた獣だな。」
ドルアジが寝袋から腕を出して腕枕にする。
「魔獣になりたくて、なった訳じゃねぇのか…」
「そうだな。魔獣になっちまったから魔獣として生きる。いっそ清々しいな。」
カルザンが口を尖らせる。
「でも、自分で生き方を選べないってのはちょっと可哀想ですね。」
俺は笑う。
カルザンは生まれたときから皇帝だった。でも、今はカメラマンで魔狩りだ。そんな自分と比較した時、魔獣が可哀想に思えたのだろう。
「笑わないでくださいよ。」
「いや、お前、勘違いしてるぞ。」
ドルアジが「そうだな。」と呟く。
「ドルアジさんまで…」
「カルザン様よう、魔獣に生まれちまったのは選べる選べない以前の問題なんでさぁ。」
「た、確かにそうですけど。」
ドルアジが笑いながら話す。
「生き方を選べるのは人間ぐらいのもんです。飯食って、クソをひり出して、寝る。基本はみんなそんなもんでしょう。」
カルザンが中空を見ながらドルアジの話を聞く。
「でも、飯を食うには狩るか、作るか、金を稼ぐか。獣は狩ることしかできねぇが、人間は作ることができやす。だから、選べることができるのは人間ぐらいのもんですよ。」
「…私は、狩ることも作ることもしてきませんでした。」
カルザンがポツリと言葉を置く。
「摂政の言うことに従い、臣民が安らけく暮らせるようにと、そのことだけを考えてきました。」
テントの中にカルザンの言葉がポツリ、ポツリと置かれていく。
「でも、今は魔狩りです。カメラスタッフでもあります。」
真暗なテントの中に今度はカルザンの言葉がフワリと舞い上がる。
「だから、魔獣のことが悲しく思えたのでしょうね。」
その言葉を最後にカルザンとドルアジは瞼を閉じた。
人は狩るだけではなく、農作物を育てることができる。その一点が選択肢を無限に増やす。生きていく術の多様性を生む。
俺は組んだ腕に顔を埋めて、久しぶりにヤートとして眠った。
朝になって、俺達は濾過した水で顔を洗って口を濯ぐ。寝る前に口の中に指を入れて、直接、歯を磨いたが、そんなことで綺麗になるはずもない。俺はマイクロマシンで綺麗にできるが、他の皆は無理だ。
鞄から小さな袋を取り出し、全員にその袋を回すように指示する。
「これはなんです?」
カルザンが袋の口を開きながら聞いてくる。
「口内洗浄用の霊子薬だよ。少しでいいから水に混ぜて濯ぎな。」
「成程、便利ですね。」
カルザンがコップの水に口腔内洗浄用のマイクロマシンを注ぐ。
本来なら、体や口腔内の洗浄は簡易錬成器でできる。トガナキノ国では、皆、そうしている。ただ、俺が風呂好きということもあって、現在のトガナキノ国民は風呂に入る習慣が身に付いている。ヤート族は、元は大和民族なので、風呂好き遺伝子があったのだろう。
『そんな遺伝子はない。』
わかってるよ。言葉の綾だろ。
まあ、そういうことで、トガナキノでは皆風呂に入る。ただ、その目的は体を綺麗にすることでは無く、健康と心身のリフレッシュのためだ。
体を綺麗にするのは簡易錬成器を使うのがスタンダードなのだ。
今回の旅では魔獣狩りユニオンから簡易錬成器が貸与されている。なんのデータも入ってない、初期化された状態だ。
俺は、出発前にその簡易錬成器に何も入れるな。と、厳命した。こっちに来てから、必要な物を作り出し、その時に応じて簡易錬成器に入力すれば良いと思ったからだ。
昨日、三人のために作った武器。
その武器はそれぞれの簡易錬成器に分解保存してある。
他には、治療用の霊子薬、食料、飲料水、ナイフ、サバイバル用ライターと、簡易錬成器のデータ容量は既に上限一杯だ。他の物は手に持って移動するしかない。
全員が口を濯ぎ、バギーに乗り込む。
「そうだ。陛下、この車と飛行機にも名前を付けましょうよ。」
突然、何を言ってやがるんだ。
「いるか?名前?」
全員が乗り込んだことを確認して、エンジンを掛ける。
「だって、今、撮ってるのは、魔狩りのマニュアルガイドになるんでしょう?ナレーションを入れる時にバギーとか車って言うよりも名前があった方が愛車っぽくっていいじゃないですか!」
「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」
うるせぇ。
俺の隣でブローニュが手を挙げてグイグイ来る。
「ビッキーがエエと思う!」
「その心は?」
ドルアジが参加する。なんだ、俺以外の全員は名前を付けることに賛成かよ。
「カエルみたいやから!」
「う~ん確かに蛙みたいですけど、トガナキノっぽくないですねぇ。なんか、こう、もっとややこしい感じの名前が良いですね。」
「なんで?いいじゃん。ビッキー。可愛くって。」
拙い方向に進みそうなのでビッキーに落ち着いてもらおう。
「いや、いや、トガナキノの首都名が新神浄土でしょ?航空母艦にはジンライとかヘキレキとか難しい名称が付いてますし。」
「そうだなあ。そう考えるとややこしい名前が多いな。戦闘機は八咫烏、酒呑童子に国王の竜騎士はスサノヲだしな。ヤート神話にまつわる名前だな。」
ドルアジ、カルザンに乗っかるな。
「そうかぁ。たしかに、ややこい名前が多いなぁ。」
おい、ブローニュ、そこは曲げるなよ?お前の感性でいいからビッキーにしとけ。
「やっぱり、ヤート族の神様っぽい名前が…」
「ビッキーで!!ビッキーで良いと思いますけど!!ビッキーに決定!!」
俺が阻止させてもらう。
「えええ~。まあ、この車を造ったのは陛下ですからね。じゃあ、ビッキーにしましょうか。しょうがないです。」
カルザンが折れる。良かったぁぁ、宗教色のない名前で。
「じゃあ、飛行機の名前はどうしましょうか?」
挫けねえなカルザン。
「ペリカン号。」
俺が即答する。
ペリカンに似てるからペリカン号。うん、それで良いじゃん。
「ええええええええ。」
「なんか、モッサリしとるんちゃう?」
「なんだ、その名前は?池かどっかでカップルがイチャイチャと乗り込みそうじゃねぇか。」
三人に否決される。
「もっと、こう、なんとかならないですか?」
カルザンに頼まれちゃあな。
ペリカンって日本語ならどう言うんだ?
『伽藍鳥だな。』
じゃ、それで。
「ガラン号でどうだ?」
カルザンが笑顔になる。
「うん、言葉の響きはイイですね。どういう意味なんです?」
「ヤート語でペリカンのことを伽藍鳥って言うんだよ。」
三人が「ほおお。」と頷く。
良いと思ったんだけどなぁペリカン号…
俺のそんな想いをよそにペリカン号が蒼い空へとフワリと浮き上がる。
まずは、ティオリカンワ王国の魔獣狩りユニオン支部に向かう。俺達は入国審査を受ける必要がないので、そのまま直通だ。空を飛ぶ乗物なんてトガナキノ国にしかないから、どこの国の飛行機か考える必要もない。
『ジェルメノム帝国ってのが持ってるらしいがな。』
あ、そう言えばそうだった。そっちの方も調べとかないとな。
『そうだな。』
ユニオン支部は、元は連邦捜査局の建物だ。
魔獣狩りユニオンの従業者人数に反比例してだだっ広いが、仕方がない。連邦を解体して、最後まで片付かなかったのが連邦捜査局なのだ。
犯罪記録の申し送りや、重要書類の持ち出しと、細々とした事務手続きが最も多かった部署だ。当然、建物の引き渡しが遅くなる。
完全に引き渡しが終了する前に各国で魔獣狩りユニオンが設立されたものだから、連邦捜査局の建物をそのまま魔獣狩りユニオンの建物とした。
大きな敷地を囲う鉄柵、建物は二階建てだがその規模が大きい。建物の前庭に着陸すると、バギーを下降している間に一人の男が出て来る。
浅黒い男だ。混血が進んでいるのか、人種はちょっと判別できない。この国には珍しく、ほっそりと痩せている。鼻の下の髭も細く整えられている。
半袖のシャツに白いTシャツ。緑の五分丈のパンツでサンダルと気軽な格好だ。
俺達がバギーの窓から出ようとすると、男がニッコリ笑って手で制止する。
「いいよ、いいよ。降りんくて良いよ。このまま王城行って来いヨぅ。」
なんか変なヤート語で話し出しやがったな。
「王様呼んでるかんね。直接、城行って来いヨぅ。お前ら、ここじゃ厄介ヨぅ。」
「は?」
窓から顔だけ出して、俺が怒った表情をそのまま見せる。
「怒んなヨ。ここじゃ、王様できねえんヨ。だから、城、行って来いヨぅ。」
男が困ったような顔で首を振る。
『王族と同等以上の待遇か。』
そういうこったな。
面倒くせぇな。
「緊急なんだろ?さっさと現場を教えろよ。」
「緊急、緊急、緊急ヨ。」
男が頷く。
「だから、早くその現場を教えろって。」
「だもんで城行けって。」
噛み合わねえな。
『狩場のことを知ってる奴が城にいるんじゃないのか?』
そうか、そういうことか。
「じゃあ、城に行くよ。」
俺はそう言いながらバギー、いや、ビッキーか、のエンジンを掛ける。
「おう、イケイケ。」
最後までへんなヤート語を話す男に手を振って、俺達は再び空に浮かび上がる。城は見えている。連邦捜査支局の建物だったのだから、城の傍に建っているのだ。
そのまま、城壁を越えて、低層だがピラミッドのような城に向かう。
「さて、どこに着陸させようか。」
そう呟くと、後ろの席からカルザンが「あそこで手を振っていますよ。」と、そちらの方を見ながら教えてくれる。
城の奥、石造りの通路で結ばれた奥の院の手前だ。
城と奥の院に挟まれた庭にガラン号をゆっくりと着陸させる。
高い位置から見ているとよくわかる、国王と王妃三人が奥の院の高御座のようところで座りながらこちらを見ている。執政官らしき男女が二十人と衛兵三十人がガラン号をいつでも取り巻けるように並んでいる。
庭は綺麗に整えられている。緑が多くて大変優雅ですな。
そんな庭に容赦なくガラン号からの霊子ジェットが噴きつける。
はい。見事に無茶苦茶です。
王様、ちょっと引き攣ってる感じです。ごめんね。と、心の中で謝っておこう。
ガラン号が着陸して、ビッキーが着底する。窓から体を捩りながら荒らした庭園を踏む。
全員が降りて、国王に向かって跪く。
「ティオリカンワ国王のご威光目覚ましく、好日に恵まれ、喜ばしきことこの上もございません。魔獣狩りユニオンより馳せ参じましたはヘイカ・デシターと申します。以下三名の者を引き連れ、まかり越しました。」
うん、王様への口上はこんなもんだろ。俺、他国の人から口上を受けたことないから、よくわかんないんだよね。
国王が横柄に座ったまま、隣の執政官に耳打ちする。答礼の口上ぐらい返せよ。
この国王、品の良い顔をしているが、でっぷりと太っているせいか態度がやたらとデカい。いや、まあ、王様なんだから態度がデカいのは良いのか。うん。そうだな。うん。良いんだ。
で、顔の下半分を覆う白い髭がまた態度をデカく見せる。いや、だから、態度がデカいのは良いんだって。うん。
しかも金の首輪やらブレスレットやら指輪やらが更に態度をデカく見せる。
うん、わかった。
俺、コイツ嫌いなんだ。
執政官が口を開く。
「魔狩り四名が参じて喜ばしきことかな。その魔狩りの中に神州トガナキノ国サラシナ・トガリ・ヤート国王陛下のお姿が見られないのは如何なることか?」
耳打ちされた執政官が不躾なことを聞いてくる。
はあ?って感じだ。俺に会いてぇから呼んだわけじゃねぇだろうな?
「トガリ陛下は国政を担うお方でございます。他国へのご訪問は控えるとのことでございました。」
俺の言葉を聞いた国王が再び執政官とボソボソと話す。懐疑的な表情を隠そうともしていない。
「サラシナ・トガリ・ヤート国王陛下は国政には携わっておられない筈だが。その方の申すところ些か不可解である。明快に説明いたせ。」
なんか、面倒くさくなってきた。
俺は立ち上がる。
「無礼だぞ!跪け!」
傍に立つ衛士が怒鳴る。
「ああ?」
目を眇めてその衛士を睨む。
俺は殺意を解放する。
最近、慣れてきたんだよね。キミマロが内包していた殺意の使い方に。荒事の時は、ちょっと使えると便利なんだ。
俺から噴き出す殺意に押されて、近くにいる衛士どころか、その場にいた全員の表情が変わる。
「テメエら、勘違いしてんじゃねえのか?俺達は神州トガナキノ国魔獣狩りユニオンの魔狩りだぞ?テメエら如き有象無象、ものの数秒で屑肉ミンチにしてやれんだぞ?そのことを弁えて口きいてんだろうな?」
「へ、陛下…」
カルザンが心配そうに俺の裾を引く。
ドルアジとブローニュは、声を殺しているが、肩を揺らして笑ってる。
「テメエらが魔獣を狩ってくれって言うから来てやったんだ。それをトガリ陛下はいないのかだと?俺達のことを馬鹿にしてんのか?あ?」
国王が執政官に耳打ちする。
「おい!国王!!テメエ!俺達相手じゃ話もできねぇってのか!ユニオンの魔狩りに対しちゃ王族と同等以上の扱いが決まりだろうが!舐めてんのか!」
俺の怒号に全員の体がビクリと跳ねる。
俺はマイクロマシンを使って空気を震わせて、声に特殊な振動を与えた。鼓膜にではなく骨に響く振動だ。
内耳を直接叩かれたような衝撃に衛士達が平衡感覚を失い、力なくその場に倒れて呻き声を上げる。
指向性を持った超音波のようなものだ。そのため、倒れたのは衛士だけで、俺の後ろに控えているカルザン達にはなんの影響も出ていない。
俺は顎を上げて、俺よりも高い位置に座るティオリカンワ国王を睥睨する。
「俺達の前では国王なんて、なんの価値もねぇ。テメエはいらねぇ。魔獣を狩りに行きてぇんだ。さっさと狩り場に案内しな。」
殺意を曝したまま、俺は国王に命じた。執政官が腰を抜かして座り込み、国王は顔を真っ青にしたまま震えた叫び声を上げる。
「誰か!誰かおらぬか!」
大人数の駆け寄る音が聞こえて、十数人の執政官が姿を現す。
「こ、これは!」
王城内では、決して、あってはならない光景。国王を守るべき衛士が地に倒れ、執政官のほとんどが腰を抜かしてへたり込んでいる。
その光景を目の当たりにした執政官達が口々に驚嘆の声を上げる。
「こ、この者たち!この者たちを即座にプレーニングに送れ!ま、魔狩りじゃ!早う!連れて行け!儂は奥に参る!」
王族と同等以上の待遇は何処に行った?国王、俺達をキッチリと指差しながら言いやがった。
ビッキーに五人目の搭乗者を乗せて出発する。
お陰で後部座席は鮨詰め状態だ。
この五人目の搭乗者は魔獣が出ると言う街、プレーニングの住人だ。アーゾン川の漁で生計を立てているが、この一月ほど前から魔獣が出るようになったということだった。
国王と違って痩せ型の男だ。
年齢は四十歳前後だろう。この男も口髭を生やしており、ヤート語は話せない。ポルンガ語を話す。現代日本で言うところのポルトガル語だ。俺以外の者はポルンガ語を話せないので、俺が通訳として全員に状況を話すことになった。
「プロムーシェだったな?緊急だって聞いたが、今の状況はどうなんだ?」
口髭の名前はプロムーシュ。
緊急性が高いという話だったが、この男、そんなに慌てた様子もなければ、焦った様子もない。ニコニコと笑いながら初めての飛行機にご機嫌だ。
「緊急?うん。そうね。緊急ですよぅ。緊急。」
窓の下を覗き込みながらいい加減な返事しかしない。
「だから、どんな状況なんだよ?」
プロムーシュが軽く肩を竦める。
「川辺の家は空家だらけになっちゃったね。」
「陸地にまで上がって来るのか?」
「そうよぅ。寝てる間に川辺の家が軒並み空家になっちゃったね。」
「魔獣の目撃例は?」
「私、見たことあるのよぅ。」
「なに?」
「鰐みたいな感じなんだけど、柔らかいのよぅ。こう、体中をベッタリとくっ付けてきて、抱き付かれて、そのまんま、川に引っ張り込まれちゃうのよぅ。」
俺はシート越しに振り返る。
「抱き付かれて?引っ張り込まれる?」
情景を想像して、不審に思う。
「地上で抱き付かれて、その魔獣はどうやって移動する?」
プロムーシュが首を傾げる。
意図が伝わらないか。質問の仕方を変えよう。
「抱き付くんだな?どういう風に抱き付く?」
「こうよぅ。」
プロムーシュが両手両足で抱え込むような格好をする。
「後足でも抱き付くのか?」
「そうよぅ。」
「じゃあどうやって歩く?」
「尻尾で跳ねるのよぅ。」
俺はその光景を想像する。かなり奇妙な光景だ。
「私が見たときは、借金取りのゴスダンと一緒だったのね。そのゴスダンが、突然、転んだのよぅ。そしたら、背中に、その魔獣が張り付いてて、ゴスダンを抱えたまま凄い高い所まで跳ね上がって、落ちてきたのよぅ。そしたら、ゴスダンは悲鳴を上げなくなったのよぅ。もう、必死で逃げたね。必死よぅ。でも借金を返さなくてもよくなったんで魔獣サマサマよぅ。」
抱き付いてくる、か。なんだが今一ピンとこねえな。武器としては尻尾の方が強力そうだ。
「犠牲者が沢山出てるのはわかった。で、他にも緊急だって理由があるのか?」
プロムーシュが頷く。
「お金が掛かり過ぎるのよぅ。漁をするのに奴隷を乗せてくのよぅ。その奴隷にお金が掛かり過ぎて、魚の値段が跳ね上がってるのよぅ。」
俺は再び振り返る。
「奴隷を?」
「そうなのよぅ。奴隷を食わせている間に漁をするのよぅ。」
俺はアクセルを踏み込んだ。
なんで、こいつらは、こうも簡単に命を使い捨てにするのか。マジでブチギレるぞ?クソッたれが。




