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九話:掲示板+ふるふる

コルルオンライン掲示板

>雑談板

>>【狩り豚】廃人スレ part15【ランキング】


――――――――――――――――――


229:アルミン


 一週間時点ランキング 

 公式から


 一位レベル130 リュー、桜、鳳凰院一華

 四位レベル128 トマホーク、兄者、Riri

 七位レベル127 フラン、JESUS、レフィー、ボンクラ……etc

 

 上位は三人PTが多いね 


230:めろんぱん


 三人PTが効率最高?


231:アルミン


 公式ランキングの結果はね


232:29の日


 一位と四位はPTだからなぁ

 七位からはタイが多くてよくわからんけど


233:めろんぱん


 てか一週間で130って……

 10レベも上げたってことでしょ?

 三人PTってそんなに効率いいのかぁ


234:アルミン


 三人PTなら誰でもできるわけじゃないね

 廃人三人PTじゃないとね

 

235:ワンダ


 コルルも重要

 人数不足を補えるくらい育てないと


236:アルミン


 ワンダさんこんちゃー

 シークレット何か新情報ある??


237:ワンダ


 >>236

 こんちわー

 シークレットはまだ無いかな

 新しいコルルの情報は結構入ってきているよ


238:ちっぷ


 >>233

 8時間ごとの狭間ダンジョンにどれだけ参加できるかも重要

 トマホークのPTは対人ばっかやってるけど

 レベ高いのはそのおかげだな

 

239:29の日


 キャップ150まで誰が一番に上がるかな?

 このままリューPTが駆け抜けるだろうか

  

240:ワンダ


 新フィールドが見つかればまた変わるかも

 何か情報あったらあっちのスレにもよろしく 

 

 ・

 ・

 ・

――――――――――――――――――――



>雑談版

>>【強者求む!】闘技場スレ part260

――――――――――――――――――――


25:ぱらっち


 サイズの有用性を見直すか


26:トマホーク


 いや現状扱い辛い武器には変わらない


27:兄者


 ステの力要求高いのにスキルが魔法攻撃だからな


28:ぱらっち


 でも武器の魔法攻撃力も結構高いじゃん?


29:光秀


 ライブのアルマさんかっこよすぎ

 サイズ使いがふえるかもねぇ〜〜


30:トマホーク


 サイズは癖が強すぎてモブ倒すのも大変だぞ?

 しかもアルマは魔法攻撃力高めるためにクロス装備だったし

 ピーキーすぎる


31:兄者


 ディフェンスが見事だったな

 相手の攻撃が雑でもあったが


32:ゲジゲジ


 >>29

 アルマ様ファンクラブにようこそ!!


 ・

 ・

 ・

――――――――――――――――――――



 疲れた……。


「おかえり〜! 遅かったねぇ〜〜♪」


「た、ただいま……」


 狩りを終え、ギルドアイランドへ帰還すると。

アルマが手を振って出迎えてくれる。

 

 結局ボスを倒した後も三時間近く狩りを続けた。

もちろん永遠と釣りだ。 ただ走ってモブを集めるだけ。

 でも意外と疲れる。 一撃貰ったら死ぬし……。


「ただ……」


「レフィーもおかえりーー!」


 鉄仮面のレフィーさんもずっとモブと戦っていた。

ひたすら盾でブロックし、ハンマーで殴る。 シンプルイズベスト。

 疲れないのかね? 精神的に……。


「アルマ……コレ……」


「うん? マナクリスタルがどうかしたの??」


 でもレベルはガンガン上がった。

それはもうガンガンだ! レベルアップの通知音が鳴りまくっていたからね。

 くくく、ステータスを開くのが楽しみだな。


「一個目……」


「えっ?」


 まずはずっとふるふるしてたシトリのレベルを確認だ!


「シトリ・ステータス」


―――――――――――――――

名前:シトリ

種族:守護獣 卵型

レベル:1


HP:10

MP:10


力:1

体力:1

敏捷:1

器用:1

知力:1

精神:1

SP:0


スキル:【幸運Lv.1】【鼓舞Lv.1】【ふるふるLv.1】

スキルポイント:0


物理攻撃力:1

魔法攻撃力:1

クリティカル:2倍

攻撃速度:1


物理防御:0%

対火炎属性:0%

対風雷属性:0%

対水氷属性:0%

対土岩属性:0%

ダメージ軽減:0%


―――――――――――――――



 これは……酷い。

と、レベル上がってないぞ?


「なんで?」


「どうしてかな? 仕様変更じゃないだろうし……」


「不思議……」


 俺がシトリのステに悩んでいると、アルマとレフィーさんも何か悩んでいるようだ。


「あとコレも……」


「お、強化石おめ! ラッキーだね♪」


「あり。 でもいっぱい拾った……」


「えっ!?」


「雑魚からも出た……」


「ええっ!?」


 レフィーさんはいつまで鉄仮面をつけているのだろう?


 なにやらアルマと楽しそうに話をしているが、恰好が違いすぎてシュールなんだが。

常に鉄仮面なのかな。 キャラクリでいじりすぎてしまったとか……。

 あんまりいじると不自然になっちゃうからなぁ。


「特にイベントもないよねぇ……」


「ない……」


 くくく。 そろそろステータスを見ちゃおっかな?

シトリは後でアルマに聞こう。 今は忙しそうだし。

 さて、どのくらい上がったか!?


「ステータス」


――――――――――――――

名前:ノリオ

クラス:アサシン

種族:ヒューマン

レベル:10→76

ギルド:暁の月


HP:130

MP:100


力:22

体力:13

敏捷:25

器用:19

知力:9

精神:10

SP:20→350


スキル:【短剣.Lv1】【投擲.Lv1】【バックスタブ.Lv6】

スキルポイント:4→70


物理攻撃力:31

魔法攻撃力:10

クリティカル:2.5倍(クラスボーナス+0.5)

攻撃速度:20


物理防御:0%

対火炎属性:0%

対風雷属性:0%

対水氷属性:0%

対土岩属性:0%

ダメージ軽減:0%

―――――――――――――― 


「ほえっ!?」


 上がりすぎ!?

たしかにレベルアップ音が重なって聞こえた時もあったけど!?


「パワーレベリングはんぱねぇ……」


 パワーレベリング。

自分より高レベルの者に寄生し高速でレベルを上げる行為。

 別名、養殖。 養殖された者たちはプレイヤースキルの無いゴミと化しPTに迷惑を掛ける。 ギルドで養殖されたプレイヤーが野良PTに混ざり問題を起こすことも、アバターと同期し実際に体を動かす現代のVRMMOでは一つの大問題となっている。 

 

「おお、アイテムいっぱい!」


 倒したモンスターのアイテムは自動でアイテムボックスへ。

アイテムボックスは重量制限はあるものの、種類制限はないので沢山入れられる。 


「ツノウサギとかのドロップはいいとして。 オーガレイダーのはどうしよう……」


 釣ってただけだし。

高レベルの素材ならいい値段になるかもしれない。

 ギルハンの場合、ギルド資金にすることもある。 レフィーさんに渡したほうがいいのか?


「あの〜〜」


「ねぇ! ノリオ君!!」


「はひっ!?」


 声を掛けようとしたらアルマに急接近され手を握られた!

さらにレフィーさんの鉄仮面も急接近だ!!


「シトリちゃんの能力教えてっ!」


「はい!?」


「シトリちゃんのステータス!!」


 あっ、近い。

左の腕にアルマの控えめな胸が、右の腕にはレフィーさんのカチカチの装甲が。

 手に持つシトリがふるえて、わざとじゃないけど、俺の腕もふるえて……!

  

「わ、わかりましたから! ちょっと離れて……」


 相手から胸を押し付けてきてもセクハラ警告はでるのだろうか?

美人と鉄仮面に迫られつつ俺はシトリのステータスを教えた。



「なるほど。 【ふるふる】の効果かな」


「たぶん……そう」


 なにやら納得した様子。 俺の腕がふるえてセクハラをしたことではないと思う。


「うーん……。 しばらくは、黙っておいたほうがいいかなぁ?」


「知られると……ノリオ危険……かも」


「えっ!?」


 俺が危険!?


「そうだねぇ……。 効果を考えると、面倒ごとに巻き込まれるかもねぇ〜〜」


「妬み……嫌がらせ……しつこい引き抜き勧誘……虚偽の晒し……粘着PK……」


 くぐもった声で呪詛のように呟くレフィーさん。

……実体験なのか?


「内緒にしたらしたで、後々面倒なんだけどね!」


 情報の秘匿もあまり印象は良くない。


「どうしたら……?」


「うーん。 ほかに新スキルの情報がでたら、さらっと紛らせて報告するとか?」


「ノリオが強くなってからのほうがいい。 ギルハン……またしよ?」


 鉄仮面様からのお誘い。

レベルも上がったし今度は釣り以外でも役にたてるかな?


「はい! お願いします!」


「ん……」


 鉄仮面を見つめ返事をすると、レフィーさんはくるりとどこかへ行ってしまった。 


「ふふ、ありがとね? ノリオ君」


「はい? あ、そういえばさっきのドロップはどうすれば?」


「ん? もちろん、ノリオ君が貰っていいよ!」


 おお。 短剣のドロップもあったし、ゲーム内マネーであるリルもいっぱい溜まってた。 これなら最初の村に装備をとりに行かなくてもいいな。

 教会で祈りを捧げると、デスぺナでロストした経験値を戻せるらしいけど。

それ以上に稼がせてもらったから別にいいし。


「ノリオ君の部屋、案内するね!」


「はい!」


「個別倉庫もあるし、ギルド倉庫に入ってるのは自由に使ってね!」


「おお。 やった!」


 案内された部屋のドアには『ノリオの部屋』と書かれたネームプレート。

三日月の飾りがついたおしゃれ可愛い物だ。

 部屋の中にある宝箱型の倉庫にドロップを整理し、新しい装備にニヤニヤするのだった。


 


 

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