食べていいのか...?(サラside)
9本目です!
なんだかあまり話が進んでない気が...
前回のあらすじ!
・ご飯行こう!
・お金持ってない、お仕置きやだ...
・ただ飯いいんすか!
・スチーダおばちゃん
・ミルク粥うっま
感想もらえるとうっれしいです!
「おっと、危ない危ない...」
危うくお粥に顔ごと突っ込みそうになったリゼちゃんの頭を受け止めた。
さっきまでは美味しそうにブロン乳のお粥を食べていたリゼちゃんだったが、3分の1を食べた頃から船を漕ぎ始め、半分を食べたくらいでついに前に倒れこみながら寝てしまった。
「あら?寝ちゃったのかしら?」
「うん、そう見たい。残しちゃってるけど今回は多めに見てあげて?」
おばちゃんはご飯を残すと物凄く怖くなる...その時の怖さはあのボートル隊長以上だととか...
「こんな小さい子が寝ちゃって怒る様な私じゃないわよ。
それにしてもいきなり頭撫でるのはよくなかったわよねぇ....」
さっきおばちゃんがリゼちゃんの頭を撫でようと手を伸ばした時に打たれるかと思ったのか、身を竦ませ、目をギュッと閉じていた。
「おばちゃんは悪くないよ!誰かが悪いかというとリゼちゃんにあんな仕打ちをした変態どもだよ!」
「ブロン乳のお粥なんてありふれた料理もあんなに慌ててしかも涙しながら食べてたしねぇ...」
「あの子両親を早くに亡くしたから、きっとおばちゃんのブロン乳のお粥を食べて昔を思い出したんじゃないかな?」
「とりあえず私たちもう行くね?この後リゼちゃんを治療部隊に連れてかなきゃいけないから...」
「じゃあちょと待ってて!」
そう言っておばちゃんは厨房の方に入って行ってしまった。
私がリゼちゃんをお姫様抱っこをし、移動する準備を終えた頃におばちゃんが小さめのバケットを持ってきた。
「はい、これ。果物をいくつかとチピータのジュースが入ってるわ!リゼちゃんが起きてお腹が空いてる様だったら食べさせてあげてちょうだい!」
「ありがとおばちゃん、またね」
私はおばちゃんに別れを告げて医療部隊までリゼちゃんを連れてった。
夜遅いので日直の2人しかいなかったが、検診をお願いした。
10分ほどで終わりどうやら特に問題ない様で安心した。
その後リゼちゃんを部屋まで運んでベットに寝かせた。
「ん?何かしらこの腕輪...」
銀色の小さな腕輪が落ちていた。
気になってよく調べて見ると腕輪の内側に『Rize』と刻まれていた。
「リゼちゃんの、腕輪...?でも保護した時にそんな物は...ボートルに報告した方がいいっぽいなー
リゼちゃんこれちょっと借りるね?」
そう言って寝てるリゼちゃんのおでこにキスをして部屋を出た。
あの子はまだ私の知らない事情を抱えているのかもしれない....
でも力になるって決めたんだから!!
とりあえずこれを報告しに行かなきゃ!
そう思いながら腕輪と一緒にボートルの部屋に足を向けた。
明日もこの時間だと思います!
次回はまたマリモ◯コリ達の魔道具選びです!