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魔道具使いの少女?  作者: えんじぇる153
8/46

食べていいのか...?

8本目遅くなりました!


前回のあらすじ(サラ視点)

・リゼの悲惨な過去がチラ見え

・警戒されてるなぁ

・胸が痛い?心が痛いのね!

・大丈夫!何があってもあなたの味方だから!


感想もらえるとうっれしいです!!

「さてっと...とりあえず落ち着いたし遅めの夜ごはん食べに行きましょ?お腹空いてるでしょ?」



そう言ってサラさんはわたしの手を引きながら部屋を出て長い廊下を歩き始める。


ん?うむ...確かにお腹は空いている...


でもサラ姐さんや?俺お金持ってませんぜ?

無銭飲食したら捕まっちゃうし、捕まったら怖いお兄さん達からお仕置きされてしまう!

これはダメだ!サラさんには悪いけど俺はご飯抜きでって言わなきゃ!



「ご飯...いらないです....」


「え?どうして?お腹痛かったりするの?」


「お仕置き、されちゃうから...だからご飯いい、です...」



するとサラさんはわたしと向かい合って目線を合わせて悲しそうな顔をしながら



「ねぇリゼちゃん?ここにはリゼちゃんを傷つけるような奴なんて一人もいないの。ここにいる限りご飯は3食食べてもいいの、夜寝るときだってベットの上で安心して朝まで寝ててもいいの、すぐに慣れてとは言わないけどここでは我が儘を我慢しないで言って欲しいの...ってね」



そう言ってニコッと可愛らしい笑みを浮かべた。


えーっと...つまりなんか知んないけどここに居たら3食ただ飯にありつけるってことか?

え?いいの?後からやっぱ金払えは無理だよ?



「...いい、の?わたしなんかがご飯食べても、いいの...?」


「もちろん!たっくさん食べて大きくならなきゃ!そうと決まればいざ行かん食堂へ!!」



そう言ってより強くわたしの手を握って駆け出すのだった。

それがなぜか嬉しくて顔がにやけているのが自分でもわかった。





_________________________________________________

「ここが食堂よ、リゼちゃん!!」



そう言って案内されたのはテーブルと椅子が並べらている大きな部屋だった。

体格のいいにいちゃん達がこっちをチラチラ見ながら食事していた。



「おばちゃん!遅れちゃったけどご飯きたよ!!

あとこの子の分も!!」



そう言ってサラさんの後ろで流れてくる匂いを嗅いでいた俺を恰幅がよくニコニコしているおばさんの前にずいっと押し出した。



「あらあら!可愛らしいお嬢さんだこと!私はスチーダって言うの、みんなからは食堂のおばちゃんって呼ばれてるわ!お嬢さんのお名前聞いていいかしら?」



おぉう、めっちゃ元気なおばちゃんだなー

でもなんでか側にいると安心する感じがするな...



「...リゼ、です...」


「リゼちゃんって言うのね!可愛らしい名前だわー!」



そう言っておばちゃんは俺の頭を撫でようと手を伸ばしてきた。

拒否するつもりはないがとりあえず今はお腹がすたので晩飯ください!


「っ⁉︎」


〔言葉遣いを治してください〕


ぐおっ⁉︎不意打ちずるい!なんだなにがいけなかったんだ?

晩飯か?夕ご飯って言ってこと?細かいなぁ



「ね、ねぇおばちゃん!リゼちゃんが可愛いのはわかるけどお腹空いたからご飯おねがーい!」


「そ、そうね、ごめんなさいね?こっちのリッポーの定食はサラちゃんので、こっちのブロン乳のお粥がリゼちゃんのね!」



サラさんの分の定食はフランスパンっぽいものとサーモンのムニエルとコーンスープと白いドレッシングのかかったサラダ。

多分だけど、サーモンのことをリッポーって言うんだろう。


それで私のは、でっかいラズベリーっぽいものが3つ乗ったミルク粥。

牛のことをブロンって言うのかな?牛乳のことをブロン乳って言ってるし。

それと黄緑色のジュース?とココナッツ見たいな殻に入ったマンゴーみたいな果実。



「あれ?リゼちゃんのと私の違うけど?」


「ボートルさんから白髪の女の子が来るから消化に良くて栄養の多いものを作ってやっててくれって言われてたのよ」


「あぁ確かに急にご飯食べたらお腹がびっくりしちゃうもんねー。

とりあえず席に座って食べよっか?」



私の分のトレーも一緒に運んでもらってサラさんも隣の席に木箱を乗せてその上にスチーダさんに抱っこされて座らせてもらった。


え?木箱の意味?

今の俺の身長なんだが135位しかない。普通に座っても机に届かなかったのだ...

そうだよなぁ今の俺って10歳くらいの女の子だもんなぁ...


サラさんは苦笑いしながら「ありゃりゃ」って感じだし、スチーダさんはわざわざ木箱を外まで取りに行ってくれた。ありがたや〜



「よしっ!ようやく食べれるね!」



まぁ何はともあれようやく食事にありつけるってもんよ!

サラさんも食べ始めたしわたしも...

じゃあいっただっきまーす!!


あーむ....



「っ⁉︎...おい、しい...」



なんだこれ⁉︎すごい!こんな美味しいミルク粥初めて食べた!


はむっ...はむっ...はむっ...


食べる手が止まらねぇ...うまいぜ、うますぎて涙出てくる...



「リゼちゃん...」


「誰もとらないからゆっくりお食べ?」



どったのサラさん?そんな悲しそうな顔しちゃってー

スチーダさんすまないねぇ、口の周りベタベタにしたの拭いてもらって...


って介護されてるおじいちゃんかっ⁉︎まぁ急いで食べたから口の周りベタベタにしたのは確かだけどね(笑)


お次はこのジュースを...



「...?モモジュース?」


「モモ?それはチピータのジュースよ。私のお気に入りなの」


「これ、も...おいしい...」



こんな料理が毎日食べれるなんて最高だぜ!!

明日からも楽しみだ!!

次は明日のこの時間あたりです!

ボートルさん食堂に出すつもりだったのに出せなかった...


次回はサラ視点とスチーダさん視点です!

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