番外編 2 :精霊祭 (後編)
本日、2本投稿です!
注意事項は前編の前書きに書いてあるので是非読んでください!
それと僕は生きてまーす!(生存報告)
活動報告にいままでなんで上げなかったのかを言いわk...説明するので気になったら読んでみてください!
それでは後編どーぞー!
「えーっと、今日から夏季休業だが...
お前らには進学やら就職がある、問題は起こすなよー
はい、ほんじゃあ...」
「「「「おつかれっしたー!!」」」」
教師の言葉が終わる前にクラスメイト達は挨拶をして教室から出て行く。
「おーいターリウス!夏季休業中どうするよ!どこ行く?」
「俺は家の手伝いする...」
ゴンザレスの絡みを適当にいなして帰り路を歩く。
道のそこらじゅうが飾り付けられている。
「...精霊祭。
そっか、明日花火か...」
➖ターリウス、忘れて➖
あの日から1年たったのか...
忘れるって何を...
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「ターリウスどっかいくの?」
「散歩...夜には戻る」
出かける準備をしていると母親が声をかけてくる。
「そう、ならこれ、臨時のお小遣い。
今日は精霊祭最後でしょ?何か見てくるといいわ、息抜きにもなるでしょ?」
そう言って銀貨2枚を渡してきた。
息抜きが必要に見えるほど沈んでんのか?
「魔女のおねーさん!空中火魚すくい!ふたつー」
「はい、2人で銅貨4枚ね♪
どーぞー」
空中火魚すくい?っと疑問に思いながら近づいてみると子供2人が魔女の周りの空中に漂ってる淡い光を放ち、小さい尾がヒラヒラした魚を一生懸命すくって、袋に入れようとしている。
「ん?そこのお兄さんもおひとついかが?
火魔法で編み込んだ魚なの♪」
「え?いや...おれ...」
「にーちゃん火魚とんのー?」
「取らねーよ」
「えーとれないの?ダサッ」
「大人の男はこんな事しないの」
「ださーーーださーーー」
「....」
ふっふっふ!そこまで言うなら昔、祭の王者ターリウスと言われた俺の本気を見せてやろう!
「これくらい!よゆーで!とれるっつーの!!」
ふっ!袋いっぱい取ってやったぜ!
「これ、このガキ共に分けてやってください」
「はーい、お疲れ様ー♪」
魔女に俺の分の火魚まで分けてもらった子供2人が嬉しそうに離れていくのを見て俺もそろそろ行こうかとしたところ。
「はい、あなたの分よ?
袋花に入れておいてあげたわ♪
あなたが道に迷うわないよう
灯りとなりますように」
「....はぁ....」
なんだそれ、自作のポエム?
そんなことを思ったが口にしなかったのは賢明だろう。
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俺は気付くと学園へと足を運んでいた。
「屋上...いくか...」
俺は門をよじ登り、いつも空いてると評判の窓ガラスから校舎内に侵入し屋上を目指した。
校舎の中は真っ暗だったが袋花に入った火魚がいるお陰で何かに躓くなんてことはなかった。
屋上に付き、時計台をみるとちょうど花火が始まった。
➖また1年後も花火を見に来よう、ここで。
あの言葉を俺はきっと言ってはいけなかったのだろうか....
ーゴーンゴーン...
時計台の鐘の音が鳴り響き、また今年も花火が始まる。
俺は屋上に座り込み夜空を見上げた。
シュルルルーーー
夜空に打ち上がった光は高く上がり、美しい人の形をとった。
『王都に住まう皆さんこんにちわー
わたしは風の精霊ですー』
風の属性精霊....
精霊の次に力を持ってるって言われる属性精霊。
まさか生きてる内に見られるとは....
それしてはなんだかポヤポヤした感じの精霊様だな...
『今年もこうやって花火が出来て嬉しいですー
わたしはこの国が生まれて150年、この街を見てきました...
たくさんの人が生まれ、死んでいくのを...
私たち精霊がこの世に及ぼせる力は限られてます。
ですが精霊は人の営みに寄り添う力でありたい。
そう思ってます。
これからも私たち精霊をよろしく』
風の精霊様はそういうと一際大きな花火になって消えていった。
「うわ...去年とは比べ物にならない豪華さだな...」
〈あ やっぱり来たね、ターリウス
校舎に侵入だなんてだめだよ ターリウス。
ロクな大人にならないよ?〉
そう言いながら俺の上から顔を覗き込むユーリ
....ユーリ⁉︎
〈あ、だめだめ!質問はなしね?
これ録画なの、私が一方的に話してるだけだから〉
〈んーここらへんかな?
もうちょっとこっちかな?〉
彼女は屋上の端までフラフラしながら歩いていく。
ポジションが決まったのか、クルッとこっちを向く。
〈びっくりした?びっくりたぁ⁉︎
はっはっはー!これで寿命が縮んでも私は責任取らないからねー!〉
〈えー...ゴホン
まず状況の説明ね?
私は半年前の年が明けてすぐの頃にね、砦の天使ちゃん...リゼちゃんとたまたま出会ったの。
その時に仲良くなってもらった魔道具でいま録画してるの。
今日、あの日からちょうど1年経った時にターリウスがまたここに来たら発動するようにリゼちゃんに頼んで風の属性精霊様に託したの。〉
なんだ...これ。
幻覚?魔法?魔道具....?
〈次、えーと...なんだっけ。
そうだ、ターリウスがここに来て私を見てるってことはきっと...何か聞きたいことがあるんだよね?
うん、じゃ説明するね
わたしユーリウスは6歳の時、何を思ったのか自分の死期を視てしまったのです。
バカだよねぇ、本当に。
私の予言は回避は余程の大きな力が加わらないと無理だから、スキルの使い方を教えてくれた師匠から死期や事故なんかの未来を視ることは禁止されてたの。
そんなこんなで私の人生は台無しよ。
寝ても覚めても『死』について考えてた。
未来を変えようとしたけど全部無駄。
私の予言は17の冬以降のことは真っ暗で何も見えないの。
それが私の寿命だった。〉
「...... ....ユーリ」
〈ターリウス、私はいまあなたが何をして何を思っているのかわからない。
でもね?それがたまらなく嬉しいの...
私は死んでやっとただの人になれた。〉
「お前が人の話を聞かないのはよくわかった。
てゆーか1年前にもうわかってたけどな。」
〈あっターリウス怒ってるね?これはおこですわー
ふふふ、私ってこういう奴なのよ
残念でした〜〉
「...最初っから死ぬ前の1年だけ付き合うって決めてたのか」
〈怒っていいよ
自分の都合で別れておいて今さらこんな事するなんて...
私も混乱してるんだなぁー
何が言いたかったんだっけ...〉
「なんで...なんで1人で死のうとしたんだよ!!!!」
〈ターリウス...
...ね、手...繋いで?
魔女と契約しよ?
とびっきり強力なやつ...
この幻術の報酬に私の事忘れて幸せになるって〉
彼女が伸ばしてきた手に触れようと手を伸ばす。
〈んーもうちょっと上かなぁ...〉
俺の手が彼女の手に触れる瞬間、彼女は光となって夜空に溶け出していく。
➖世界は悲劇で満ちていた。
➖11年間私はずっと
➖手にした物全部全部この世界に置いていかなきゃいけないなら
➖大事なものなんて要らないと思っていた
➖私だけ君との記憶を持っていくよ
➖バイバイ
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ードン
「いてっ⁉︎なんだ少年、フラれたのか?まぁ元気出せよー
それと前見て歩けよー」
酔っ払いとぶつかったが謝る気力もなかった。
....バレてた、ユーリは予言したつもりじゃねーかもしんないけど
全部...全部バレバレだった
フラれて
死なれて
1年も経ってんのにオレが...
オレがユーリのことをまだ好きだってこと
哀れまれて、見透かされてた...
恥ずか死ねるわ...
あの魔女め....
➖忘れてね
....
➖忘れてね
....知るもんか
➖忘れてね
....そんな契約なんて知らない
....お前という魔女が王都にいたということ
...一生覚えたまま
俺はずっと生きてくからな
次回は本編の続きを上げようと思います。
もしかしたらまた番外編いくかも...
一本溜まってるのよね...
感想はどんなんでもお待ちしております!




