天災なのか...?(サラ視点)
29本目!
歴史が1番嫌いです。明日は歴史のテストです。
orz...
前回のあらすじ
・ライオンさんとおしゃべりしたよ
・ご飯どうしよう?種を試そう!
・種からできたのウマイ!
・家族を治したから私を守ってくれるって
・ライオンさん改めてライオさんが仲間になったぜ!
感想もらえたらうっれしいです!!
瞼越しに感じる眩しさに私は目を覚ました。
カーテンの方を見るとリゼちゃんがカーテンを開けて窓の外を見ている。
「うん....?リゼちゃんもう起きたの...?」
「あ、起こしちゃ、って...ごめん...なさい...」
「ううん、いいのよ。おはよ、リゼちゃん!」
「おはよう...ございます?」
んー、家族になったって言っても急に口調を変えるのは難しいか...
「うーん、敬語はなくして欲しいけど...ま、急には無理だよね?
とりあえず朝ごはん行こっか?」
ちょっとずつ...ちょっとずつ変わっていけたらいいんだよね...
とりあえず朝ごはんいこっと!
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今日も美味しいご飯でしたっと!
朝ごはんを食べ終わり、一服してるとリゼちゃんが今日は何をするかと聞いてきた。
今日か...一応やっとかなきゃいけないことは終わってるから予定は特にないんだよね〜
あ!リゼちゃんにここの案内でもしに行こうかな!
そしてお昼は外で食べよう!ピクニックみたいでいいね!
「ん?きょう?そうだねぇ...
今日はこの砦を散歩代わりに案内しようかな?
お昼はお弁当をお願いして中庭で食べよっか?」
おぉ、目をキラッキラさせてるよ笑
でも気に入ってもらえてよかったかな、じゃあお昼のお弁当をいつの間にか後ろに来ていたおばちゃんに頼まなきゃね。
「というわけでおばちゃんお弁当お願いしてもいい?」
「あぁいいよ!朝の残り物を使ってチャチャっと作っちゃうから待ってて!」
そう言っておばちゃんは厨房に入っていった。
私達は紅茶を飲みながらゆっくりしていたらバケットを持ったおばちゃんがやってきてそれを差し出してきた。
「はい、お待ち堂様でした。サンドイッチとジュース、デザートがこの中に入ってるよ!
食べ終わったらここまで持って来てくれたらいいよ!」
「おぉ!美味しそう!!おばちゃんありがと!」
中を覗いてみるとサンドイッチが並んでいた。
理想的なお弁当だね!リゼちゃんがいたからデザートはサービスしてもらえた感じかな?笑
リゼちゃんがバケットの中を気にしていたので見せてあげた。
あーもうかわいいなぁ!体全体でワクワクを表してる感じ!
「あり、がとう...ございます...」
「いいんだよ、美味しく食べてくれたらそれだけでおばちゃんは嬉しいからね!
じゃ、また夜ご飯においで」
そう言っておばちゃんは恐る恐るリゼちゃんの頭に手を伸ばしていく。
もちろん頭を撫でるためにね?以前はおばちゃんが頭を撫でようとしたところリゼちゃんはこれから感じる痛みに耐えるかのように身を強張らせ、怯えるように身を震わせた。
それからおばちゃんの目標はリゼちゃんに懐いてもらうことらしい。
ゆっくり手が近づいて頭を撫でる。
リゼちゃんは若干身を強張らせてるが前回に比べたら大きな成長だ!
うんうん、よかったよかった。
と思って頷いていたらリゼちゃんがこっちを見て私が頷いてるのが不思議なのか首を傾げていた。
あざとかわいい!!
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「さてさて、まずはこの砦の長、私たちのクランの団長のボートルの部屋から行こうか!」
リゼちゃんはボートルの名を聞いた瞬間ビクッとなったけど大丈夫かな?
ーコンコン
「ボートル?サラだけど入っていいかしら?」
「ん?サラ?あぁ入っていいぞ」
部屋の中からボートルの不思議そうな声が聞こえてくる。
「しっつれいしま〜す。
ボートルちょっとお願いがあるんだけどさ?」
「ん?お前がお願いとは珍しいな。
...リゼも来ていたか。おはよう」
「おはよう...ございます」
「ん、それでお願いっていうのは?」
リゼちゃんに泣かれずに挨拶を返されてご機嫌なボートルに今日のためにマスターキーを借りに来たことを伝える。
「今日はリゼちゃんにこの砦を案内するんだけど、その時に部屋も案内したいからマスターキー貸してもらえるかな?って」
「マスターキーか...危ない部屋にはリゼを入れるなよ?
ほら、これだ。」
少し悩んだけどオッケーをもらえた。
危ない部屋に近づけないのはもちろんわかってるので問題ない!
「ほいほい、んじゃ鍵も借りたし砦探検スタートと行こうか、リゼちゃん?」
リゼちゃんの手を取って引っ張っていく。
リゼちゃんがしきりに後ろを気にしてたけど何かあったのかな?
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その後、色んな部屋を開けながら砦の中を歩いた。
談話室や給湯室、事務部や治療部なんかに行った。
部屋に入って見学をお願いするとみんな快く承諾してくれた。
今話題のリゼちゃんを見たかったんだろうね!実際に見た人は男も女もみんな顔を緩ませて癒されてたからリゼちゃんの癒し力は侮りがたい...
いっつもカリカリピリピリしてる事務部長のオーレリアでさえもリゼちゃんを見て顔を緩ませてたし...
午前中回る予定だった場所は案内し終わったけどまだお昼には早いな...
「さて、砦の中は主要施設は終わりかな?
でもお昼にするにはちょっと早いし...外の訓練所でも行ってみる?
今の時間だったら女性だけの騎士見習い部隊が訓練中のはずだし!」
今だったら王都から来てる騎士団は女性ばかりで王妃様や側室の方々を護衛する部隊だからリゼちゃんも大丈夫じゃないかな?
リゼちゃんの反応を伺ってるとリゼちゃんは見に行きたいらしく、首をうんうんと頷いていた。
たしかに騎士団所属の女性って憧れの的だもんねー
「そっか、じゃあそこを見てその後お昼ってことにしよう!」
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「ハァァ!!」
おぉやってるやってる。いまは模擬戦の最中かな?
14人が一対一で模擬戦をして、残りの14人は鎧を脱いで模擬戦を見ている。
終わった後に見ていたものがどこが悪かった、どこがよかった、あそこはもっとこうすべきでは?などと指摘し、仲間の中で考えることが重要なんだとか。
とりあえず見つけた隊長のレフィーアさんに声をかける。
「ちょっと練習見学させてもらうねー」
「サラ殿!?組手やめっ!集合整列!!」
なぜかレフィーアさんは私のことをサラ殿と呼んでくる。
なんでも私の戦いに憧れて尊敬してるんだとか...
レフィーアさんが号令をかけると訓練していたものが一斉にこちらに走ってきて整列をした。
リゼちゃんはみんなが一斉にこちらに来た時に怖かったのか私の後ろに隠れてしまった。でも興味はあるようでチラチラと顔を出して見てはいる。
そんなリゼちゃんを見て騎士団の人たちは顔が緩みそうになって、気を取り直して、また顔が緩みそうになって....を繰り返していた。
「あはは...邪魔しちゃってごめんね?
あ、この子がリゼちゃんで最近うちで保護した子で今日は砦の見学としてきたんだよ、お昼まで見学しても大丈夫かな?」
「はい!私達は全く問題ありません!...えっと、リゼちゃん?初めまして、私は王国軍所属、護衛部隊第7部隊隊長のレフィーア・ハープメルという。
今は強化合宿中でこの砦にお邪魔しております。
以後お見知り置きを。」
強化合宿というのは王国軍所属の騎士団が魔物や対人戦闘の経験を積むためにこの砦に来ることで、王都の方で活動しているため魔物は少なく、基本冒険者たちが狩ってしまうそうで魔物戦闘の経験ができないため、魔物が多く出てくるこの砦に訓練に来るそうだ。
ちなみに対人戦闘の経験をするためにうちのクランの人と模擬戦をすることもあるが、うちのクランのみんなは日々毎日訓練を続け、魔物達と命がけの戦いをする生粋の戦士ばかりで騎士団の人からは恐れられてるらしい。
ちなみに私も初めて会った時は恐れられてたみたいだ。
レフィーアさんが差し出した手をリゼちゃんが恐る恐る握った。
「り、リゼ...です...お、おね...お願いします!!」
それだけ言い切るとササッとまた私の後ろに隠れて恥ずかしいのか顔を足にくっ付けて隠している。
なにこれかわいい...
「ふふふ...可愛らしいお嬢様ですね。
それで私達の訓練を見学ということですけど...正直見ていて楽しいものではないと思いますのでその時は遠慮なく言ってください。」
同感だね!
「そう?まぁそれは見てから決めるとするよ。
私達はあっちの木の下にいるから。」
「そうですか...サラ殿と手合わせをできればと思ったのですが...
引き剥がすのは可哀想ですね...」
そう言って優しげな目でリゼちゃんを見ていた。
それにリゼちゃんは気付き慌てて私の足を離して
「サラ...おねえちゃん?私のこと、気にしない...私もサラ、さんの戦い...みたい...」
な、なんだと!!!お姉ちゃんって!おねえちゃんって!オネエチャンッテ!!!
「はぅ!!リゼちゃん...もう一回おねえちゃんって呼んで?」
「え?...おねえ、ちゃん?」
「よっしきたぁ!!手合わせしよう!私が勝ったらもう一回おねえちゃんって呼んでギューってしてちょうだい!!」
ふっふっふ!今ならボートルだって魔王にだって勝てる気がする!!
「む、ならばこちらは勝ったらリゼちゃんの頭をなでなでとさせてもらおうかな?
さて、サラ殿と手合わせをしたいものはいるから?」
「「「「「「はいっ!!!」」」」」」
なっ⁉︎相手もなかなか侮れない...でもわたしは...
「リゼちゃんの頭は私が守る!!」
「でもこんなに志願者いたらな...」
「ふふん!私ならみんな相手したって余裕よ!」
「おや、いってくれますね。ならば10分後に開始ということで、一対一でこちらは志願者全員で最後に私がやります。どうですか?」
「やったったんぜ!」
ヤル気満々でコンディション最高の私はその状態を維持しつつリゼちゃんを連れて少し離れた木の木陰まで連れきた。
「私はやってみせるよ、リゼちゃん!ってわけだからここでお弁当待ってみててね!」
「がんばって...ね?」
「今ならなんでも出来る気がする...」
リゼちゃんからの激励を胸に戦いに挑んだ。
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模擬戦を始めて7人目と戦っているところで強い風が訓練場を吹き抜けた。
それと同時にものすごいプレッシャーを感じた。私はリゼちゃんを守るためにリゼちゃんがいる木の方を見た時にこのプレッシャーと強風の理由を知った。
そこにいたのは天災級、風浄の聖獣・フェスラーコだった。
だが普通のフェスラーコは黄緑色の毛をしているがこのフェスラーコは茶色の毛をしている。
今まで知られていなかったフェスラーコの上位種か、変異種か....
ただそこにいるだけで圧倒的なプレッシャーをこちらに与えてくる。
咄嗟に剣を向けたはいいが動くことができない。
そんな中リゼちゃんはフェスラーコの立髪に右手を伸ばし、撫でていた。
それを見た私は叫ばなかったのを褒めたかった。
よりによって天災級の聖獣を撫でるなんて⁉︎
彼らは人の言葉を理解しているし、プライドが高い。そんなことをすれば体の原型など残らないような方法で殺されるだろう。
だからやめてくれ!!と伝わるように願いながらリゼちゃんを見ていたがリゼちゃんはあろうことか両手で撫で始めたのだ!
も、もうダメだ....
そう思っていたらフェスラーコはリゼちゃんを尻尾で巻いて自身の背に乗せると飛び立って黒の森の方に向かってしまった。
フェスラーコが去ったことでかかっていた圧力がなくなり緊張が解けた。
けれど..
「リゼちゃんが...フェスラーコに...それに黒の森の中だなんて...」
「サラ殿!すぐに団長殿に報告に行かねば!!リゼちゃんが今この場で殺されなかったという事はまだ可能性はあります!」
確かに...よく考えてみるとここで殺さなかったという事は可能性はある。
聖獣は人や獣の肉を食べない。食べたとしても魔物の肉や果実のみだ。
だけど黒の森の中でリゼちゃんが生き残れる可能性なんて...
「とりあえず私はボートルのとこ行ってくるね、レフィーアさん達は代わりのものが来るまで警戒をお願い!」
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ーガチャ
「ボートル!大変なの!!リゼちゃんが...リゼちゃんが!!」
「リゼがどうかしたのか⁉︎」
「さっき外で訓練の見学してたら黒の森のほうからフェスラーコが来てリゼちゃんを連れてっちゃったの!」
「なに?とりあえずわかった詳しくは後だ。」
そう言って近くにいた部下にフー爺への連絡、要警戒状態にすること、領主と王都への連絡、街の衛兵達への連絡、冒険者ギルドへの報告を支持した。
それを見ている時にふと思い出した。
リゼちゃんが付けてくれたメダルの魔道具。
急いで魔道具を起動してみると黒の森の方で移動は止まっているようだ。それにメダルから信号が来るということはまだリゼちゃんが生きてるかもしれない...
待ってて...絶対迎えに行くから...
サラさんをもっと慌てさせたかったけどうまくできなかったからカットしましたw
次回、もしかしたら一気に3日後とかに時間が飛ぶかもしれないっす!




