家族なのか...?(サラ視点)
26本目!
遅刻してしまったーー!!
すいません!!!
前回のあらすじ
・風精の精霊魔法の魔道書を手に入れた!
・木霊の涙を手に入れた!
・なんだか物騒そうな涙だなぁ...
・赤さんが食べ物のなる樹を選んでくれた!
・赤さん愛してるぜー
感想もらえるとうっれしいです!!
私が自分の部屋に読みかけの本とチヨコレイトを持って紅茶を淹れに給湯室に行くとそこには私の義父であり、治療部隊の副隊長でもあるディアム、お父さんがいた。
「お父さん?お父さんが紅茶を淹れにくるなんて珍しいね?」
「ん?あぁサラ。カリーナに僕の淹れた紅茶が飲みたいっておねだりされてね!」
「あ、うん...」
私の両親は2人共結婚してだいぶ経つけど未だにラブラブだ。
私は小さい頃から見てきたから慣れているけど子供の前でいちゃつくのはどうかと思う...
まぁ2人共仲良いことはいいことなんだけどね?
「サラは噂のリゼちゃんにかい?なら少し冷ましてから持って行ってあげたら飲みやすいと思うよ。」
「そうだね、でもフー爺も飲むから2つに分けていくことにするよ!」
「フー爺様も一緒だったか、なら手間だけど分けたほうがいいね。
あ、そういえばカリーナが今日の業務は予定より早く終わったから検診はいつ来ても良いそうだよ。
というか早く来ないかってそわそわして待ってるよ?」
「なんか想像できるわ...
そうね...リゼちゃんに聞いてからね!じゃあ早くても紅茶飲んで一休みしてから行くってお母さんに伝えておいて!」
「わかったよ。僕も楽しみにしてるからね。
じゃあ僕は早速伝えるために戻らせてもらうよ」
そう言ってお父さんは給湯室から出て行く。
心なしか足取りが軽いところを見ると本当に楽しみにしているんだと思う。
リゼちゃんもお父さんとお母さんとは仲良くして欲しいな...
そう思いながら淹れた紅茶を持ってフー爺の部屋に向かった。
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「ありゃりゃ...寝ちゃったかー...」
「読み聞かせをねだられての、一冊読み終わるくらいにはもう寝とったのぅ...」
「そっかーせっかく紅茶淹れてきたんだけどなぁ...
まぁフー爺飲もっか!それで飲み終わったらお母さんのとこにリゼちゃんの検診に連れて行こうかなって」
そう言いながら私はフー爺と一緒に紅茶を飲んでる。
「そうか...なら儂は検診に行っとる間にちょっと街の方に行ってくるとしうかの?」
「街に?なにか用事でもあるの?」
「ちょっと領主に黒の森のことで報告にの」
「なるほどね...」
黒の森、それは私達のクランの砦が置かれた理由である森でこの大陸のど真ん中に位置して、その周りに幾つかの国があるのが今の世界の情勢だ。
黒の森は調査隊が調査のために森に入り込むと二度と戻ってこなくなることから森の中がどうなっているのかは誰も知らない。
そんなことがあるから帰らずの森なんても呼ばれる。
だが森から魔物が出てくることがあるのでそれの監視、駆除としてうちのクランが置かれている。
我が国、スータン王国は小国なので黒の森と接してる範囲が狭いためどうにか対処できてるが、大国だと接する範囲が広いため黒の森から来る魔物の対処は国の上層部の悩みの種なんだとか。
黒の森には幾つかの噂があり、その中でも特に信憑性のあるのは、その身1つで周りの環境を変えてしまう力を持った魔獣や聖獣、精霊を天災級と呼ぶのだが、黒の森には天災級が多く存在していてるため人間は生存できない。というものだ。
なぜ信憑性が高いかというとこの国は実は出来てから新しく、昔はエーモルア王国と呼ばれる大国だった。
エーモルア王国は魔法技術に優れ、今より強力な魔道具を多く国の軍力として活用していたらしい。
その力を過信した当時の王族と貴族は黒の森を開拓することにし、絶大な力を誇る魔道具を使って木々を伐採し、魔物や動物、聖獣、精霊など森に住む生き物たちを殺し、追い出した。
これに怒った森の生き物たちはエーモルア王国に打って出た。
その時に特に国の各地に大きな被害をもたらしたのは4体の天災級だった。
体が灼熱の溶岩ででき、通った場所には焦土しか残らない。ナメクジ型の魔物、ウディ。
土地の力を奪い100年以上たった今でもその近辺は作物が育たない。大地の守護精霊、グノーム・ヒュゲイン。
一鳴きすると辺りは冷たい氷に覆われ、季節は関係なく吹雪を吹かせる狼型の聖獣。氷冷の聖獣、ヴォーグダン。
その身を震わせ羽ばたくごとに辺りは暴風が吹き荒れ、その地にあるものを全て吹き飛ばすライオン型の聖獣。風浄の聖獣、フェスラーコ。
この4体の天災級によって王国は一夜にして滅ぼされた。
そして今もなお4体による人への罰は続いている。
「それで黒の森でなにかあったの?」
「はっきりと確定はできんが、フェスラーコの動きが活発になっておってな。しかもこの国の森の境界付近でなんじゃ...
はてさて、どうしたものかのぅ...」
「それは...確かに一大事だね...」
「それを王に伝えてもらうためにも報告にいかんとな」
「そっか...わかったよ!
じゃあ私は紅茶も飲み終わったしリゼちゃん連れて治療室に行ってくるね!」
「カリーナ達によろしく言っといてくれ」
それを聞き、私は軽いリゼちゃんをお姫様抱っこして部屋を出た。
それにしてもフェスラーコか...大事になる前にリゼちゃんをここから話すべきかな...
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「お母さん?サラだけど入っていいかな?
それと今手が塞がってるからドア開けてくれるとすごい助かるん...」
私が言い終わる前にお母さん、カリーナはドアを開けてくれた。
「やっときたわね!
まぁ!この子が噂のリゼちゃんね!可愛らしい子だわぁ」
「さっきぶりだね、サラ。この子がリゼちゃんか...
寝ちゃってるみたいだね」
「うん、これから検診でしょ?ならせっかく寝てるんだし寝ちゃってる間に済ませちゃえるかなって思って。
わざわざ起こす必要はないし、子供なのに医者好きってなかなかいないでしょ?」
「少し残念だけどその通りね、じゃあそっちのベットに寝かしてちょうだい。」
清潔な白のベットにリゼちゃんを下ろして母と父が手際よくリゼちゃんの体の調子を見ていくのを眺めてる。
悪いところが見つかったりしなきゃいいけど...
一通り見終わったのか父が近付いて来る。
母は...点滴⁉︎の準備をしている。
「お父さん!リゼちゃんどこか悪いところがあったの⁉︎」
「大丈夫だよ、ちょっとした脱水症状さ。
サラ、リゼちゃんが最後に飲み物を口にしたのっていつかわかるかい?」
「え?えーと...たぶんお昼ご飯のときかな?」
「やっぱりね...
サラいいかい?子供っていうのは汗を掻きやすいんだ。だから水分を多く必要とする。
だから飲める時に水分補給を気にかけなきゃダメだよ?」
「なるほど...わかったわ、これから気にかけて過ごすとするわ!」
「それとこれはあくまで僕とカリーナの予想でしかないんだけど、普通の子供だとリゼちゃんみたいに脱水症状になる前に親なり兄弟に喉が渇いたとか自分で言えるんだ。
でもリゼちゃんは実際に脱水症状になって今も点滴を受けてる。
報告にあった通りの経歴だとしたらきっと周りは誰も助けてくれなくて、でもどうにかする力もない。そんな環境だったら周りに助けを求めなくなってしまう。
きっとあの子はこれまで自分の思いを押し殺して隠して生きてきたんだろうね、だから喉が渇いていようと誰にも言わないんだと思う。」
「うん、確かにリゼちゃんを見てると我慢強いし、ワガママも泣いたりも全くない...」
「でもあの子はまだ子供なんだよ。子供には愛をくれる親が必要なんだよ。
サラはお世話するってなったからにはあの子の隠した本当の感情を見つけなきゃダメだよ?
そういう子は本当に助けが必要な時こそ自分を殺すものだよ、それを周りの大人が気づいてあげて欲しい。」
「うん、わかったわ...」
「僕達も手伝うし、力になるから!頑張ってあの子の笑顔を守ろうか。
さ、お説教はここまでだよ。
カリーナがリゼちゃんを独り占めしてるみたいだから邪魔しに行こうか?」
そう言ってリゼちゃんの寝てる隣の部屋に入ってしまった。
リゼちゃんの事もっとよく見ないとな...
そう思いながら私もお父さんに続いた。
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部屋に入ると起きていたリゼちゃんと話していた母はこちらに気づいて
「あら、もう終わりなのね。もうちょっとやってても良かったのよ?」
「お母さんリゼちゃんを独り占めしたいだけでしょ!!」
「この子が噂のリゼちゃんだね?
僕にも紹介してくれないかい?」
「あ、リゼちゃんこっちの人はディアムって言ってこの治療部隊の副隊長をしてる人よ!
ちなみにこっちのカリーナが私の義母で、その夫のディアムは私の義父になるわね!」
「初めましてリゼちゃん。紹介にもあったがディアムという、サラの父だよ。よろしくね。」
「よ、よりしく...お願い、します...
あ、リ、リゼ...です!」
それだけ言うとリゼちゃんはお父さんから隠れるように私の後ろに隠れてしまった。
やっぱり男の人は怖いのかな...
お父さんも一瞬だけだけど悲しいそうな顔を浮かべたけどすぐに微笑みながら
「おや、嫌われちゃったかな?少しずつでも仲良くできたらいいと思ってるよ。」
その後リゼちゃんはお母さんに家族になりましょう?と言われ、戸惑って最初は断ろうとしていたけど、抱きしめられて背中を撫でられたら我慢の限界だったのか今までの思いを泣きながら吐き出していた。
私はお母さんよりも長く、近く、リゼちゃんの近くにいたのに全然気づかなかった。
母の力にはまだまだ届かないってことか...
これからもっと気をつけなきゃな...
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リゼちゃんは泣き疲れちゃったのか、あのままお母さんの胸の中で眠ってしまった。
私とお母さんはリゼちゃんを部屋まで運んでそのまま一緒に寝ようってなってる。
お父さんは治療室の後片付けをするからと言って残ったがきっとリゼちゃんの事を気遣ったんだと思う。
リゼちゃんの部屋で寝る準備を終えてお母さんと一緒にベットに入る。
リゼちゃんは夢の中でもなにかに怯えているのか、ただでさえ小さい体をさらに小さくしながら啜り泣いていた。
「この子もサラのように夢の中でも何かを恐れているのね...」
「え?私も?」
「えぇ...あなたも私の娘になってすぐは寝ても怯え震えて泣いてたわ。
でもそういう時はこうやって...」
お母さんはリゼちゃんを抱きしめ、背中をポンポンと優しく叩き始めた。
するとリゼちゃんの穏やかな寝息が聞こえてきた。
「あなたもこんな風に背中をポンポンと叩いてあげると安心して寝たものよ?
リゼちゃんが落ち着くまではしばらくやってあげるといいかもしれないわね。
さて、明日も早いんだしそろそろ寝ましょ?」
「うん、そうだね...おやすみお母さん、リゼちゃん。」
「えぇおやすみ私の可愛い娘達...」
来週のテスト科目が厳しい...
なので来週は2日に1本のペースに落としたいと思います。
誠に私事で申し訳ないです...金曜日からは元に戻そうと思いますのでお願いします!
次回、ライオンさんとまた会うよ!




