保護されるのか...?
本日2本目!
前回のあらすじ
・目覚めてここどこ?
・拘束されてて動けねぇ!
・助けに来たぞ。
・ころされるー
・おもらしぶしゃー
感想などよろしくお願いします!
あぁ...やっぱりこのまま刺されるのか...
せっかく助かったと思ったのに...
「ボートル?どこいったんだーい?
あっ、いたいた拠点内の制圧完了したけどどうする?指示出して欲しいんだけど?
...ってボートルなにやってるの⁉︎その子怯えちゃってるじゃない!」
「ん?おぉサラか。
繋がれてた鎖を斬って口轡と目隠しを外したら泣かれちまって困ってたんだよ
頼んでいいか?」
絶望しかけてたところに陽気な女性の声が強面の男の後ろから聞こえてくる。
薄暗くて見辛いが赤毛を頭の後ろに1つに縛った小柄な女性がこちらを見ていた。
俺を見て驚いた顔をしていたがもしかしたら...
もしかしたら彼女なら命乞いすれば許してくれるかも...
「...ごめんなさい...なんでもするから...ごめん...なさい...だ、だから...ころざないで...」
気付いた時には泣きながらの命乞いをしていた⁉︎
え?プライド?そんなのより今の命が大切なんだ!!
俺はまだ生きたいんだ!
プライドなんて元々ちっちゃいしあってもなくても変わらねぇ!!
女性にガチ泣きしながらの命乞いじゃーい!!
「大丈夫よ、大丈夫。落ち着いて。あなたはなにも謝ることなんてないわ。私たちはあなたをここから助けるために悪い人をやっつけに来たのよ?」
彼女はそう言いながら俺のことを抱きしめてくれた。
抱きしめられた瞬間俺の鼻にレモンの様な爽やかな香りが届いた。
スゥー...ハァー...やばいめっちゃいい匂い...
「落ち着いたかな?驚かしちゃってごめんね?ボートルも見た目と雰囲気怖いけど繊細でいい人なのよ?」
抱きしめながら背中をポンポンと優しく叩いてくれる。
やめて!そんなことされたら俺、ねむく...なっちゃ..う...
「・・・して、・・・すみなさい」
意識がフェードアウトして...いく...zzz
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「安心して、おやすみなさい」
わたしの腕の中では小さな女の子が眠っている。
「ふふふ...寝ちゃったわね。
もう、ボートル?武器を持ったまま、あなたみたいな怖い顔の人が近づいて行ったら怖がるのも当然でしょ?」
「でもな? ...いや、そうだな悪かった。」
「それは起きてからこの子に言ってあげなさい!怖がられるかもしれないけどねー
それにしてもこの子痩せすぎじゃないかしら?綺麗な子なのにもったいない...」
私の腕の中で安心して眠ってしまった少女は綺麗な白色でサラサラな髪をしていて容姿もまるで良くできた人形の様に整っていた。
だが少女の生まれたままの姿の身体には痛々しい程痩せ細っていた。
さらには身体の至る所に見られる殴られた後の様な痣。
「まだこんなに幼くて綺麗な子にこんな仕打ちをするなんてっ!!
しかもこんな可愛い子によ?ほっんとあの下衆ども許せないわ!私がぶちのめしてやりたいくらいよ!!」
「落ち着けって、騒ぐとその子が起きちゃうぞ?」
「ぐっ...そうね、とりあえず外に出て帰りましょうか。
この子が起きたらお腹いっぱい私の手料理を食べさせてあげるんだから!!」
「あぁ、うまい飯をいっぱい食わせてやってくれ。
しばらくはうちで預かることになると思うからな。」
「本当⁉︎わたしお世話係ってことにして!!」
「その子次第な、とりあえず俺のローブで包んでやってくれ」
白髪の彼女を抱いた小柄な女性と強面はそんな会話をしながら部屋を後にした。
今日中にあと一本いけるはず?
次はついに魔道具でてくるよ!...たぶん