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9-3 マリーシャと、クエストと、それから……。

少しだけ百合っぽいシーンがあります。

苦手な方はご注意ください。


 結界石の広場の片隅。

 ベンチに一人、それを囲むように立っている三人。

 立っているほうにマリーシャとリード君が居ますので、あとは東さんと西君ですね。

 時間にはまだですが私が最後でした……。

 とにかく行きましょう。


「ごめんなさいお待たせしました」


 途中でこちらに気付いたマリーシャのほうを見つつ、声をかけます。

 私を見つけたマリーシャは私の上から下まで視線を動かして……あの、二往復もしなくても……。


「嫁の天使っぷりが上がってるー!!」


 笑顔で声を上げるマリーシャ。

 褒められたかどうかはわかりませんが、マリーシャは嬉しそうなのでいいことなんですよね。多分。


 ――お姉様の言ったことがよくわかりましたの……。


「装備以外何も変わってませんよ」


「それで十分だって、シンプルだけどすごいいいよっ! よく見れば小さい刺繍まで入ってるし、これ結構高かったんじゃないの?」


「どうなんでしょう、素材と予算だけ渡してお任せで作ってもらったので」


「えっ、オーダーメイドしたの? いいなー私もやりたいんだよねーっ。ねっ、それ作ったとこ……」


「はいはいストップ。いろいろ話したいのはわかったから、とりあえず場所変えましょう。こんなとこで騒いでも迷惑でしょ」


「そうだったーごめんなさい……」


 ベンチに座っていた人、多分東さんですね。から強制中断されて大人しくなりました。

 あらかじめ言われてたみたいですね。さすが東さんです。


「わかってるだろうけど東よ、こっちではシーラと呼んで。とりあえず場所変えるからついてきて。ファミレスみたいな個室のある食堂だから」


「はい、わかりました」


 返事を確認した東さんを先頭にして、お店に向かって歩きだします。

 隣にはマリーシャ、後ろにリード君と、多分西君ですね。の順です。


「ごめんねー結構変わってたからつい……」


「久しぶりですから、余計にそう見えますよ」


 私自身ではあまり変わってないように思えるんですが、マリーシャは微妙な服の違いにも気付きますからね。

 私も車のカスタムとか塗装具合だったらわかるんですが……。


「それより食堂には入ったことなかったので、少し楽しみです」


 さっきメグルさんにアドバイスされたばかりですしね。

 個室は助かる……といいますか、多分シーラさんも同じことを考えたんですよね。

 気をつかっていただいてありがとうございます……。


「あれ、そうなんだ。お店によって結構雰囲気違うんだよねー。いかにもファンタジーなところから、現実とほとんど変わらないようなお店もあるし」


「今から行くお店は現実に近いところよ。防音されてるから、カラオケボックスに近いかも。……カラオケシステムは無いから安心してね」


「ありがとうございます……」


 一度だけマリーシャとシーラさんで行きましたが……二度と行きたくないです……。


「あー……イオンのも決して悪くは……」


「逆効果だからやめなさい」


「ごめんなさい……」


 カラオケなんて……カラオケなんて……世の中には音程をとれない人間だって居るんです……。

 しかもそんなわかりきったことを採点して数字で叩き付けてくるなんて、一体どんな拷問ですか……。

 そもそもですね――


「イ、イオン? ホントにカラオケは無いからね? 安心してね?」


 ――お姉様ここには無いですの安心するですの。


 はっ。


「すいませんちょっと嫌な記憶に引っ張られそうになっただけなので……もう大丈夫です」


 マリーシャもぐりちゃんも、引き止めてくれてありがとうございます……。


 ――どういたしましてですの。


「ここに入るわよ」


 気付けばお店に到着してました。

 お店の外観はレンガ造りですね。三階まであります。

 中は一階が全てテーブル席、二階と三階が個室になってるようです。

 システムはほとんどカラオケボックスですね、一時間いくらで借りる形式です。

 ただし部屋代とは別に、何か一品注文してからと言われました。食堂ですから当たり前ですね。

 全員でつまめるフライドポテトと各自飲み物を注文、セルフサービスで飲み物を持って二階へ。私はアイスティーにしました。

 部屋はほとんどカラオケボックスですね、壁に沿うように大きいソファーがあって真ん中にテーブルが一つ。カラオケシステムが無くて安心しました……。

 ひとまず席に着いてアイスティーを一口……。


「もう我慢しなくてもいいよね!」


 ……飲む暇もなく、マリーシャに抱きつかれました。


「いやー我慢したあとのイオンは最高だなぁ……」


 そんなもんですか。


「お茶が飲めないので、せめて腕は離してください」


「はーい。代わりに頭撫でるねー」


 腕だけに抱きつくように体勢を変えて、片手で頭を撫で始めました。

 頭を撫でる手はゆっくり優しいので、問題なくお茶は飲めます。


「やっぱりいいなぁゲームの中は……現実と違って髪はサラサラお肌すべすべ……ホント最高……」


 頬ずりされると飲みにくいです……。


「マリーシャは放っておいて話を進めましょうか」


「そうですね。当分離れませんし」


 むしろ放っといてーと言ってますからね、本人も。


「ひとまず自己紹介からにしましょうか。私は東よ。こっちではシーラと名乗ってるわ。狐族で戦闘スタイルは魔法主体。攻撃も回復も両方やってるわ。武器は杖、接近戦は期待しないでね。レベルは41よ」


 東さんはこっちではシーラさんというんですね。

 頭の耳はアヤメさんと同じ形なので狐族というのは予想してました。

 アヤメさんと同じく金色の髪ですが、アヤメさんは黄色に近い感じでシーラさんは白に近い感じですね。

 髪型は現実と同じストレート。現実より若干長いでしょうか?

 それとメガネも一緒ですね。服装は黒い……ローブって言うんでしたっけ? だぼっとしたコートという感じの服です。

 ……なんとなく、アヤメさんと並んだら姉妹みたいに見えそうな気がしますね……。


「次はウェイストね」


「西。こっちではウェイスト。猪族で壁と攻撃、物理専門。メインは片手斧。レベル45」


 現実と同じで言葉数が少ないです。

 名前はウェイスト君で、猪族で攻撃と防御担当……バルガスさんのようなポジションでいいんですよね、全身が鎧に覆われていて盾持ってますし。

 見た目はほとんど現実通りですね。耳は目立ちませんし、堅そうな短い髪もそのままです。色は濃い茶色になってますけど。

 あとやっぱり目が細いんですね、太ってるわけでもないのに。

 でもそれより気になるのは……。


「ウェイスト君……内蔵ですか? 外付けですか?」


「!!」


 あ、目が開きました。少しだけですが。


「外付けと言いたいけど、今は内蔵で」


 嬉しそうに話してるので、間違いなさそうです。


「……ウェイストがこんな風に喋るの珍しいんだが、何の話だ?」


 リード君はわからないみたいですね。


「車の話です。私の家、自動車整備やってるので」


 ウェイスト君とはあまり話したことなかったので、車が好きとは知りませんでした。

 リード君とゲームの話をしてるのは見てたので、ゲームを好きなのは知ってたんですけど。


「いや自己紹介しただけで、なんでいきなりそんな話になるんだよ」


「ウェイストというのは車の部品というか装置に使われてる言葉なんですよ。ウェイストゲートバルブというんですけど。なのでもしかしたらと思って」


「……西を格好よく言ってただけじゃなかったのか」


「westとwasteをかけてたのね。由来までは知らなかったけど」


「んな単語習ったっけ……?」


 習ってない気がします。


「イオンさん、今度工場見せてもらえないかな。邪魔にならないようにするから」


「チューニングショップじゃないので、普通の整備ばかりですよ?」


「大丈夫。チューニングはゲームだけでいいから。将来は整備士志望だし」


「そうなんですか。ウェイスト君がいいならうちは大丈夫ですよ」


「ありがとうっ」


 父に聞いてませんが、見てるだけなら多分大丈夫でしょう。学生の職場見学も受け入れてましたし。

 むしろ話が合えばマニアックなトークが展開されると思います……。


「ウェイストがすっげぇ長文喋った……」


「本当に珍しいわね……」


 私もそう思います。


「ちょっと待ったーっ、イオンの家に行くなら私も行く!」


 大人しくしてたマリーシャが突然言い出しました。

 このセリフ聞くのは初めてじゃないんですが……。


「でもマリーシャがうちに来ても面白くないですよ? 本当に何もないですし」


「前もそう言われたけどそれでもいいのっ、イオンの家に行くってことに意味があるんだから!」


「つまらないと思いますけど……」


「そのときはそのとき!」


 別に嫌というわけではないので構わないんですが、面白くなくても知りませんよ?


「それでもいいならいいですけど」


「やったーありがとー!」


「私も付いて行っていいかしら。その子を監視しとくから」


「うちは大丈夫ですよ。お手数おかけします……」


 保護者みたいですが助かります。いざというときにはマリーシャの相手を手伝ってもらいましょう。


「……これは俺も行くって言ったほうがいい流れなのか?」


「来るのは大丈夫ですけど、無理に来なくてもいいと思いますよ」


「だよな……」


 つまらないとわかってるところに、わざわざ来る必要はないと思うので。


「話が逸れたけど次はリードの番よ」


「前は名乗っただけだったか。こっちではリードな。犬族で片手剣と盾使って攻撃役やってる。ウェイストが防御重視なら俺は攻撃重視だ。レベルは44」


 多分盾を持ったプルストさんというイメージでいいですよすね。

 ウェイスト君よりも軽そうで、部分的にしか付けてない鎧とかプルストさんに近いですし。盾も小さいです。

 リード君も外見は現実そのままですね。髪はグレーになった以外は特に変わりませんが、鎧も着てるので現実より少し強そうに見えます。

 現実のリード君をマリーシャに言わせると、『普通の高校生を体現したような普通の人。顔も体格も成績も普通。フツー・オブ・フツー』とさえ言われてましたけど。


「最後はあたしねっ。名前はマリーシャ、猫族で武器は片手剣。魔法も使うから距離が離れても戦えるよ。レベルは42。あと尻尾が動かせるよっ」


 尻尾をふりふりしながらマリーシャの自己紹介が終わりました。

 剣と魔法……『どっちもやりたい!』と言って始めた光景が目に浮かびます。

 赤い髪のショートヘアに大きめの猫の耳。髪の長さは現実とあまり変わりませんが、前髪を大きく分けてるので現実では隠れてるおでこが見えてます。

 鎧は近くで見ると柔らかそうな素材ですね。革とかでしょうか? リード君と同じく部分的にしか付けてません。キイさんに近い感じです。

 というか……キイさんもそうだったんですが……。


「……マリーシャ、お願いがあるんですが」


「なにー? 今なら何でも聞いちゃうよ」


「……尻尾を触らせてもらってもいいですか」


「しっぽ?」


 目の前で尻尾がふりふりすると気になるんですっ。

 二人ともふさふさで柔らかそうで、そんなのが誘うように動いて……何かずるいですよっ。

 これだけは羨ましいと思ってしまいます……。


「いいけどギュッとしないでね、何かすごい変な感じになるから。ていうか私も翼撫でていい?」


「もちろんどうぞ」


「やった、じゃ早速」


「私も失礼して……わぁっ……」


 短いけど柔らかい毛がふわりと優しく受け止めてくれて、それがするりと撫でてくれて……。

 猫は野良しか触ったことないので結構ごわごわしてる印象があったんですが……それとは比べものになならいほど触り心地がいいです……。

 家で飼われる猫はこんな感じなんでしょうか……いつまででも撫でていたくなりますね……。


「翼ってこんな感じなのかぁ……思ったよりふかふかだぁ……いいなぁ……」


 マリーシャも満足そうに撫でてくれます。

 整えるように優しく撫でてくれるのでなかなか気持ちいいですね……頬が緩みます……。

 猫なので毛繕いになれてるんでしょうか。これは羽ですけど。


「二人とも、そういうことは人前では絶対しないようにね。勘違いされるから」


 勘違い?


「仲が良すぎるように見えるのよ」


 仲が良くて何かまずいんでしょうか?


「それ今までも何回かあったけど結局自然消滅してたし……あーでもゲームだからやめたほうがいいのかな?」


「学校より人が多いからね。世の中には目の毒になる人も居るのよ」


 人の迷惑になるようなことは避けたいです……。

 でも私は何のことかよくわかりませんけど、マリーシャは何のことかわかってるみたいですね。

 覚えてたらあとで聞いてみましょう。


「人目に付かなかったらいいんですよね?」


「ええ。出来れば二人だけ、男性が居ないことが最低条件よ。この二人は慣れてるからいいけど」


「じゃあ今はいいよねー。ふかふか~」


 こっちもふわふわです……。


「……イチャつくのはいいけど、そろそろイオンも自己紹介してほしい気はするわね」


 あ、そうでした。つい目の前の尻尾に気を取られてました。

 こほん。


「改めまして、イオンです。鳥族で武器は槍を使ってます。あと魔法も少しだけ使えます。レベルは28です。まだわからないことも多いですが、よろしくおねがいします」


 こんな感じでしょうか。


「28!? もうそんなレベルかよ……」


「え、何でそんなに強くなってるの? もしかしてそんなに頑張ってレベル上げしてたの?」


「そういうわけじゃありませんよ。ゲイル山というダンジョンから出てきたらこうなっただけですし。それにみんなより低いじゃないですか」


 まだ10以上の差がありますし。


「このゲームで10くらいのレベル差は一応付いて行ける範囲なのよ。昨日のことからあまり心配してなかったけど、下手すると私たちのほうが置いて行かれそうね」


「ゲイル山って最前線じゃねぇか……そんなとこに低レベルで行ったらそりゃ短期間でレベル上がるよ……。昨日の見て強そうだとは思ったけどそこまでか……」


「昨日?」


 シーラさんとリード君は昨日の公式イベントのこと知ってたみたいですね。あとウェイスト君も頷いてるので知ってたようです。

 マリーシャは首をかしげてますけど。


「マリーシャ、昨日から今日にかけて、ゲームの情報は何か調べた?」


「ううん。昨日は姪っ子の相手してそのまま寝て、起きたらお昼過ぎてたから即こっち来たし。昨日何があったの?」


「何でそんな時間に起きたのかは置いといて、昨日は公式イベントがあったでしょ」


「そういえばそうだったっけ」


「私もさっき記事を読んで知ったんだけど、そこでちょっとした事件が起きたのよ。で、これがその動画。とりあえず見なさい」


 メニューを操作していたシーラさんが、可視モードにして画面をこちらに向けました。

 そこに映っていたのは確かに昨日の公式イベントです。シーラさんはさっき知ったようなので、違う誰かが録画してたんでしょうか。

 でも動画が始まってすぐに私の出番なんですが……なんでそこから始まるんですか……。


「……あれ、これイオンだよね……って」


 その言葉を発したあと、マリーシャは黙りこくってしまいました。

 私も改めて自分の飛んでる姿を見てますが……周りから見るとこんなだったんですね……。

 ぐりちゃんとメグルさんがいろいろ言うのも無理ないです……飛んでるときは気付きませんでしたけど、本当に危険飛行の繰り返しでした……ご心配おかけします……。


 ――わかってもらえて嬉しいですの。これで少しは落ち着いて……。


 でもエスの皆さんは特に何も言ってなかったので、大丈夫だと思ってもらえてるってことですよね。

 ……じゃあそのうち、他の人も慣れますよね。


 ――……あの、お姉様?


 まともにエスの皆さんと一緒に戦ったのはダンジョン一回だけですし、それで慣れたんですから他の皆さんも大丈夫ですよね。


 ――あの人たちを普通の人と一緒にしてはダメですの!


 そうかもしれませんけど、でもぐりちゃんはもう大丈夫ですし。


 ――私は妹だからいいんですのっ。


 他の人も一回で無理なら数回で慣れますよ。


 ――無理矢理すぎますわ……。


 でも飛び方を変えるつもりはありませんし、むしろもっと速く飛んでみたいですし……。

 それに他の人と言っても見ず知らずの人はどうでもいいので、マリーシャたちに慣れてもらえればそれでいいですし。

 今日いきなりは無理だとしても、そのうち慣れてもらえるようにお願いしてみましょうか。


 ――この皆さんもとんだ災難ですの……。


 なんてやり取りをしているうちに動画は終了しました。


「と、いうことがあったのよ。もう一回見る?」


 私は遠慮したいですが、でもマリーシャは……あれ、まだ静かですね。動画はもう終わったんですが。


「マリーシャ、どうしました?」


 表情が抜けてどこかぼうっとした目で画面を見つめていましたが、私の声を聞いてこちらを向いてくれました。

 でもやっぱり表情が抜けてます。


「…………イオン」


 そんなマリーシャがやっと発した言葉は、今まで聞いたことない、感情の抜けた声でした。




ほのかに香る修羅場のフレグランス。




と煽ってますが過度な期待は禁物です!


Q:ウェイストゲートバルブって何?

A:ターボチャージャーが付いているエンジンで、タービンの回転数を制御するための機構。これが付いてないとどこまでも回転数が上がってタービンが壊れる。最近はダウンサイジングターボの車が増えましたね。一時ターボは全滅の勢いでしたが。


Q:ターボチャージャーって?

A:これが付いてるとエンジンのパワーが大きくなる。ただし燃費も悪くなる。

車が好きな学生はこの言葉に憧れる時期がある(個人差があります)。なので西君のキャラネームは男子高校生として非常に正しいものなのです。


Q:チューニングはゲームだけでいいって、そんなゲーム出んの?

A:買ったパーツを自力で取り付けるゲーム……そんなの需要あるんだろうか。ものすごい開発費かかりそうだし。

その前に自動車メーカーが許可しそうにない気がしますが。


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