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9-1 マリーシャと、クエストと、それから……。

本年もよろしくお願いいたします。


 閑散期の六月末、週半ばの午前中。

 いつもなら来店も少ないはずが、何故か朝からひっきりなし。

 私までかり出されるほど忙しいというのは、平日では結構珍しいです。


「ドレン締め付けチェックお願いします!」


「すぐ行く!」


 声を張り上げ、他の作業をしていた作業者()を呼んで締め付けのダブルチェック。

 手慣れたオイル交換ですが、重要ポイントは必ず違う作業者にチェックしてもらいます。


「オッケーだ!」


「リフト下げます!」


「おう!」


 手早く確認した父が車の下から出たところで、大きな声で安全確認。

 車両の乗ったリフトを下げ、すぐにオイルタンクからオイルジョッキにオイルを3.4リッター注ぎ、半分開けておいたフィラーキャップを外しオイルを全量注ぎ込みます。

 頻繁に入庫する車で油量も覚えてますから一発勝負です。

 オイルが垂れないよう注意してオイルジョッキを元の場所に戻し、レベルゲージで量を確認……大丈夫ですね。

 フィラーキャップを締め付けてレベルゲージを戻して、


「チェックお願いします!」


「わかった!」


 一動作ずつ、大きな声での安全確認は本当に必須作業です。

 ワンミスでどんな事故になるかわかりませんから、声のしない整備工場ほど危ないものはないと耳がタコになるほど聞かされました。

 最初は少し恥ずかしい気もありましたが、今では誰も居なくても声を出すくらいには癖になってます。

 違う工場に行ったとき、そこの作業者につられてつい声が出てしまったのは恥ずかしかったですけど……。


「よしオッケーだ。(駐車場)に回しとくから請求書出しといてくれ」


 返事だけしてすぐに手洗い場へ。

 粉タイプの工業用洗剤を手によそって、手についたオイルを洗うと言うよりこそぎ落として水で流します。

 タオルで水を拭って事務所に入り、表示しておいた画面に使用したオイル量を入力し請求書を印刷。

 タイミング良く事務所に入ってきた父に請求書を渡して、父はそのままお客様に完了報告。私のほうは一段落です。

 ようやく落つきました……。


 とりあえずコーヒー入れて、それからミルクも入れます。

 開店前に緊急でパンク修理が入ってきたと思えば、そのあとすぐに事故車も運ばれてきたのでいろいろ手配して。

 当然予約のお客様も来店するのでそっちの対応もして。

 どういうわけか新規のお客様から見積もり相談もあって。

 そんなことあるはずないんですけど、皆さん狙って来てるんじゃないかと思ってしまうほど混みました……。


「よーし一息ついたな。碧、今のうちに飯食っとけよ」


「忘れてるみたいですけど、午後からは仕事しませんよ?」


「……仕事多いから土日の気分だったわ」


 私もそんな気分でしたが、今日は平日でテスト休みの日です。


「……なぁ」


「休憩は先にどうぞ。私は今のうちに発注とか見積もり手配とかしときます。お父さんたちが戻ってきたら、私はあがるので」


 午後も、と言うだろう父の言葉を遮って予定を決めてしまいます。


「お、おう……やっぱりゲームか?」


「はい」


 しかも真理と遊ぶ日ですからね。

 今日の予定は外せません。


「良い傾向なのかヤバい前兆なのか……やっぱあいつに電話すっかぁ……?」


「しなくても、そろそろ来る頃だと思うんですけど」


 夏のあいだに一度は来ますからね、母は。

 だから何もしないほうがいいと思うんですが。


「それもそうなんだがなぁ……」


「そんなことで悩むより早く休憩行ってください。お客さん来たら行けなくなりますよ」


「あいよ……信也ー、飯にするぞー」


「了解でーす」


 休憩には行けるときに行かないと、気付いたら夕方でしたとか平気でありますからね……人数が少ないので交代もできませんし……。


「碧ちゃん、DC5のステアリングラック見積もっといて」


 父に呼ばれて事務所に入ってきた藤原さんから頼まれます。

 確か細かい修理するより、全体交換してほしいと言ってたお客様の車ですね。


「わかりました。ASSY(アッセンブリ)で出しときますね。リビルドと新品で」


「頼むよ。じゃ休憩行ってきまーす。徹さん何食います?」


 父と藤原さんが休憩に行ったのを横目に受話器を取ります。

 まずは部品手配と見積もり依頼して、それから板金屋さんに納期確認して……。

 待ち合わせの時間までにできるだけ進めましょう。

 仕事が気になって遊べないというのは、できれば学校を卒業してからにしたいですから……。




 都合のいいことに新しい来店は無く、ひたすら事務作業に集中できたので私の担当は全部終わりました。

 それからご飯を食べて軽くシャワーする時間もありました。

 というかまだ時間余ってますね。

 先にログインしてドーナツを買っておきましょうか。

 そんなわけでログインしてぐりちゃんを呼んで、いつものように市場へ向かってるんですが……見られてますね。私でもわかります。


「気にすることありませんわ。堂々としていればいいんですの」


 お嬢様っぽく髪を払うぐりちゃん。

 それもそうですね。悪いことしたわけじゃありませんし。

 別に何かされそうという感じもないですし、全く気にしないのは無理ですけど、そういうつもりで動きましょう。

 お客さんに呼ばれて、日曜日にショッピングセンターの駐車場のど真ん中でパンク修理して注目されたようなものです。違う気がするのは気のせいです。


「いらっしゃーい。それと昨日はおめでとー」


 屋台で迎えてくれたリンジーさんがいつもの調子で安心します……。


「今日からハニーも並べたよー」


「それでは全種類七個ずつお願いします」


 マリーシャたち四人と、私とぐりちゃん。それとなんとなく予備です。


「ありがとうございまーす。今日は半額でいいよー」


「えっ、いいんですか?」


 お金なら賞金と賭けの分で結構あるんですが……。


「安くなるのは嬉しいですが、理由もなく値引きしてもらうわけにもいきませんの」


 さすがぐりちゃん。ただケチというわけではありません。


 ――当たり前ですのっ!


「気にしなくていいよーエスのおかげで昨日儲かったからねー。特に賭けのほうでー」


 リンジーさんも賭けてたんですか。


「最初は賭ける気なかったんだけどさーリスト見てたらイオンの名前見つけてねー。エスがいつものメンバーじゃないってよほどのことだと思ってねー、つい有り金全部かけちゃったー」


 あははーと笑ってますけど……全額って。


「結果的によかったですけど……よくそんななことする気になりましたね……」


「屋台の売り上げ良かったし、まぁいっかなーって。それに勝ったからおっけーおっけー」


「負けた場合はどうなってたんですの?」


「しばらく値上がりだったかなー。もちろん他のお客さんもねー」


 危ないところでした……ぐりちゃんから購入制限されてしまいます……。


「そんなわけではいどーぞ。気にするんだったら今度新作用の材料採ってきてくれればいいからー」


「行きますけど、むしろご褒美になりそうなんですが」


 受け取りつつ即答します。

 そういうことなら喜んで行きますよ。


「助かるよー。場所がまだ確定してないからすぐじゃないんだけどねー、どうも飛べると採取しやすいかもしれないからー。あともちろん依頼料は出すからねー」


 前みたいに既に持ってましたというわけではありませんから、お金に関してはしっかりしたほうがいいですよね。

 それにそういうことなら私の出番です。


「わかりました、場所がわかったら呼んでください」


「りょうかーい。じゃあ今日もご利用ありがとうございましたー」


 それじゃ戻りましょうか。

 時間にはまだ早いですけど、のんびり待ってればいいですし。

 待ち合わせ場所は結界石の広場なので、そちらに向けて歩き始めます。

 来た道を戻るだけなんですけどね。

 視線は相変わらずのようですが気にしたってどうしようもありませんし、特に何も無いので……でも誰か走ってきますね。


「イオンさーんっ!」


 昨日の実況さんでした。

 確かメグルさんです。


「こんにちはメグルさん」


「ごきげんようですの」


「名前覚えててくれたんですねーありがとうございまーっす。グリーンさんもこんにちはっ」


 今日も元気いっぱいといった感じですね。

 見てるこっちも元気になりそうな笑顔です。


「あ、すいません今大丈夫でした? つい話しかけちゃったんですけど」


「大丈夫ですよ、待ち合わせにはまだ時間がありますので」


「待ち合わせっていうと結界石ですよね、私はログアウトするところだったんで一緒に行ってもいいですか。ご報告したいこともあるんでっ」


「もちろん構いませんよ」


 なんとなく楽しそうな人ですし。


「やったー、それじゃ行きましょうっ。で早速ですが聞いてくださいよっ!」


 そう言って歩き出しましたが、何かもう話したくてたまらないといった感じですね。


「何かいいことでもあったんですか?」


「そーなんですよっ! なんとっ、気合い入れたらすこーしだけ、魔力が見えるようになったんですよっ!」


 そう言うメグルさんは大げさにポーズ取って、もう全身から嬉しいオーラが漂ってきそうです。

 それに昨日は頑張ってもダメだったと言ってたと思ったんですが、昨日の今日でそれって相当すごいんじゃないでしょうか?

 なんにせよ良いことです。


「それはおめでとうございますっ」


「ありがとうございまーっす。と言っても本当に少しだけなんですけどねー」


「でも進歩はあったじゃないですか」


「そうなんですそうなんですっ。もう全身から変な汗が出そうなくらいに気合い入れて、やっと数秒間見えるかどうかって程度なんですけど、進歩したっていうのがもー嬉しくって嬉しくって! いやー徹夜で頑張った甲斐があるってもんですよ!」


 徹夜までしてたんですか。


「もしかして、あれからずっと起きてるんですか?」


「そうでーっす。リレーのあとにいきなりクラン戦始まったからそれの実況をやって、それが終わってからダンジョン行って頑張りましたー! なのでテンションおかしくなってまーっす!」


「え、えっと……お疲れ様です……」


 クラン戦なんてあったんですね。ルドルフさんと巌さんとお話ししたあと、すぐにログアウトしたので知りませんでした。

 そのあとで徹夜って……徹夜はまだしたことありませんけど、テンションがおかしくなるというのは聞いたことあります……こんな風になるんですか……。


「失礼ですけど、いつもそんな感じだと思ってましたの」


「仲間からはいつもと変わらないって言われれましたーっ」


「やっぱりですの……」


 そ、そうでしたか……。


「あの……」


 なんて話してると、メグルさんとは反対側から声がかかりました。

 そちら見ると兎族らしい女性プレイヤーが一人。と、そのむこうにも女性が二人居ます。

 会ったことはない人ですが……。


「よろずやのメグルさんと、エスのイオンさん……ですよね?」


「そーですよー。…………で……ね」


 私ではなくメグルさんが返事を返しました。それと小声で一言。言われたのは簡単なことですけど……いいんでしょうか?


「やっぱり! あのっ、昨日のイベント見ましたっ! すっごい格好よかったです!」


「え、あっはい。ありがとうございます」


 つい返事してしまいましたが、これはいいんですか? ……メグルさんも笑顔なのでいいんですよね。

 でも格好いいとは言われたことがないので不思議な感じですが……格好よかったんでしょうか?


「ですよねっ、あれだけ飛び回ったうえにボスまで瞬殺! もう憧れのプレイヤーですよイオンさんは!」


「私もそう思いますっ。真剣な顔して飛んでるとこは本当にすごかったですし、最後ゴールしたときの笑顔といったらもうっ」


「ですよねですよねっ! 女の私でもアレにはやられましたよ!」


 ……あの……私を挟んで……そんなことで盛り上がるのは……その……ものすごい恥ずかしいんですけど……。


 ――諦めるしかないですの。


「私今は兎族ですけど、最初は鳥族だったんです。でも飛べなくて諦めちゃって……」


「わかりますよー。私も何度キャラ作り直そうと思ったことか……」


 この人も鳥族だったんですね。

 エリスさんもそうでしたし、結構そういう人が居るんでしょうか。


「だからイオンさんが飛んでくれてすごい嬉しかったんですっ。あんな風に飛んでみたいなっていうのを、イオンさんがしてくれたんですっ」


「口では諦めたーとか言って自虐ネタにもしましたけど、でも実際飛んでるとこ見たら一気に思い出すんですよね。ゲーム始める前に、飛ぶってどんな感じかなーとか、どんな風に飛ぼうかなーとか、飛んでるところはきっと優雅そうに見えてるんだろうなーとか、そんなことばっかり考えてたときのこと」


 ただ飛んだだけ……だと思いましたが、メグルさんの言葉を聞いて納得しました。

 私だってゲームをする前はそんなことばかり考えていました。

 風を受け、翼を広げること。

 翼で受けた風を捕まえ、体を浮かせる瞬間。

 風に乗り、空に身を置く感覚。

 いろんなことを想像して、それだけで空を飛んだ気分になってしまって。

 そして実は空を飛ぶことができないと知ってしまうと、それらの考えは全てどこかに追いやられて。

 でも……。


「そうなんですっ。自分でやったわけじゃないのにそんなこと思い出して、何故か自分ことみたいに嬉しかったんですっ」


「それは当然です。だって今でも飛びたいんですから、それが不可能じゃないとわかっただけでも嬉しいのは当たり前ですよっ」


 今でも飛びたい。

 もしかしたら、自分も飛べるかもしれない。

 私がもしあのまま飛べなかったとして、それを知ったら間違いなく嬉しくなります。

 あの日考えたことが、自分の想像が現実になるかもしれないんです。

 嬉しくないわけがありません。


「だからお礼を言いたかったんです。変なこと勝手に押しつけちゃうようでごめんなさいっ。でも私の夢を叶えてくれてありがとうございました!」


「いつも好き勝手飛んでるだけでそこまで言ってもらうのは気が引けますけど……でも、私こそありがとうございます」


 やりたいようにやったことが、他の誰かにとっても良いことだったのは安心しました。

 もちろん全ての人がそういうわけではないと思いますが、それでも誰かにそう言ってもらえるのは嬉しいです。


「イオンさんはそのままでいいんですよっ。エスはあんなに強いのに、攻略に集中せず好き勝手してるって有名なんですから。むしろそのほうが面白いんで、これからもその調子で頑張っちゃってくださいっ」


「私も応援してますっ」


 エスについては褒められてるのかどうなのか、よくわからない評価ばかりです……。


「えっと……ほどほどに頑張ります……」


「その調子です!」


 これでいいんですか……。


「お時間ありがとうございました。これからも頑張ってくださいっ、失礼しますっ」


 最後まで兎族の女性は嬉しそうだったので、これでいいということにしましょう……。


「いやーやっぱり人気者になっちゃいましたねーお疲れ様ですっ」


「メグルさんのおかげです。あとで聞いたんですけど、インタビューでそういう方向に持って行ってくださったんですよね?」


「それは当たり前ですよー、サービス開始からやってれば勧誘が嫌でやめてった人とか知ってますからね。せっかく飛べる人が現れたのにみすみす逃す手はありませんっ。ていうか逃がしませんから、覚悟してくださいね~?」


 ニシシッと手をわきわきさせるメグルさん。

 怖いというより可愛いです。


「当面逃げるつもりはありませんから安心してください。ところでどうして『足を止めないで』って言われたんですか?」


 兎族の女性に話しかけられてメグルさんが返事して、そのとき小声でそう言われたんですけど……。


「ああいうときに足を止めると囲まれちゃって動けなくなるんですよ。今、イオンさんと話をしたい人は大勢いますからね」


 そういえば、女性の向こうにも待ってそうな人がいました。いつの間にか見えなくなりましたけど……。


「歩きながらは失礼に感じるかもしれませんが、これなら『用事があるんだ』って思ってもらえますし、ある程度距離を歩けば相手から離れていってくれるんですよ。一人だったら立ち止まらない。パーティ組んでてもわざと武器を持っておくとかして、これから狩りに行くんですよーってアピールしといたほうがいいですよ。話し込むときは宿とか食堂で個室を使うのが理想です」


「勉強になります……」


 このあとマリーシャたちと会いますから助かりました……。


「もしかして待ち合わせはエスの人たち以外ですか? だったら当分は気をつけてくださいねー。無理なこと言う人は少ないと思いますけど、状況によってはわかりませんから」


 用心するに越したことはありませんからね。

 でないと周りに迷惑かけるだけです……。


「ありがとうございます。昨日といい今日といい、本当に助かりました」


「なんのなんのー半分は私の趣味みたいなもんですからねー。残りはエスに仕事お願いできるなーって打算ですけどっ」


「それでも助かりましたから。……でも仕事は面白いものでお願いしますね」


「どういたしましてっ。仕事は当然そんなのを選びますよっ、じゃないと受けてもらえないんですもん……」


 前に断られましたーと言われました。やっぱりでしたか……。

 そんなことを話してると広場に着きました。


「それでは私はログアウトしますねー爆睡するぞーっ」


 またねーと言いながらログアウトしたメグルさん。

 最後まで元気な人でした。


「いつもあのテンションは疲れますの……」


「グリーン、今から言ってたら持ちませんよ」


「お姉様の友人はどんな人なんですのっ」


 多分マリーシャもあんな感じになるんじゃないかと思います。

 相当我慢してたはずですし。


「何故か私のことを嫁と呼んでます」


「嫌な予感しかしませんわ……」


「グリーンとマリーシャなら大丈夫だと思いますよ。水と油的な感じで」


「それのどこが大丈夫なんですのっ」


「私がコップになりますから、溢れたりしません」


「そこは石けんになってお互いを取り持つと言うところじゃないんですの!?」


「混ざっちゃったら誰が誰だかわからないじゃないですか。そんなのもったいないですよ」


 素敵な二人が混ざって一つになったらもったいないと思うのです。


「……褒められたのか誤魔化されたのか、複雑な気分ですの……」


「細かいことは気にしないでください。それよりごめんなさい、しばらく器に戻っててもらってもいいですか? いきなりグリーンと会わせると、もっと大変かもしれないので」


 一人でアヤメさんとエリスさんを足したくらい興奮する気がします。


「大人しく言うことを聞きますわ……」


 小さな光とともに器に戻るぐりちゃん。

 それを見届けてから視線を上げて、マリーシャたちは……居ました。

 どうも私が最後みたいです。

 早く行きましょう。

 ゲームを買って、いつの間にか二週間。


 やっとマリーシャと遊べます。



6/12誤字修正しました。


大変遅くなりました……。

サブタイ通りのんびりクエストの回です。のんびり(のはず)です。

ところで職場じゃないのに『いらっしゃいませー』って聞いたらつられて自分も言いそうになるの、自分だけじゃないですよね?





以下、読んでもためにならない用語解説とか独り言。


Q:ドレンって何?

A:ドレンボルトのこと。締まってないとオイル漏れる。怖い。でも気付きやすいので、ここを閉め忘れたという話は(自分は)聞いたことが無いです(すぐに漏れるのでお客に引き渡す前に気付くから)。


Q:フィラーキャップって何?

A:オイル入れるとこのキャップ。締まってなくても気付きにくい。いつの間にか外れてエンジンルームにオイル飛び散って……なんて話を聞くので非常に怖い。


Q:DC5って何?

A:インテグラ・ノッテグラのCMで有名だった車の最終モデル。何故かカッコインテグラは覚えてない……。


Q:ステアリングラックって何?

A:ハンドル操作をタイヤに伝えてくれる頑張り屋さん。


Q:ASSYって何?

A:部品単品ではなく、部品を集めて一つの構成まで組み立ててある状態の物。工場ので組み立て失敗の恐れが無い。


Q:略さないでAssemblyとかアッセンブリって書いてよ。

A:車の部品に限らず、部品名は何故かそう略されているんです……理由は知りません……。


Q:つーか資格を持ってない高校生が整備作業やっていいの?

A:大丈夫(のはず)です。資格を持ってないガソリンスタンドのおねーさんがオイル交換マシーンを使って作業するのと一緒です。

一応認証工場(自動車整備工場の種類。車検は出来ない)として設定してますが、整備士の数は二人(父と藤原さん。二人というのは認証工場として最低ライン)居るので、きちんと事業として運営できます。

なので碧さんには今後もっと作業していただきます。


Q:だからって高校生にさせんな。

A:ジャンル・ファンタジー

なのでご容赦ください……。



間違ってたら突っ込んでください修正します……。


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