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8-11 初めてのイベントです!【幕間】

とある焼き鳥屋台にて


「おお居た居た」


「どうした解説のマスグレイブ先生」


「先生はやめろプルスト。刺すぞ」


「お前の場合洒落にならんからやめてくれ……とりかわ追加」


「俺ねぎまとつくね。あと生中」


「あいよー!」


「とりあえず優勝おめっとさん。あっさりぶち抜いてくれて涙も出んわ」


「俺は何もやってないけどサンキュー。男に泣かれても可愛くないから丁度良かったな」


「にしても儲かったくせになんで立ち食いで焼き鳥なんだよ。美味いけど」


「パフェがたっけーんだよ。あんなもん何回も奢れとか……だから優勝祝いに生中奢ってくれ」


「リンジーか……美味いのはわかるがあれはヤバいな、金額的な意味で。あと生中は自分で頼め」


「ケチくさいやつだな」


「それぐらいは儲けただろうが。賞金あるしどうせ賭けてたんだろ」


「……………………」


「……マジか」


「俺以外は全員賭けてたんだけどな……あいつら賭けてるとき、丁度俺だけ居なかったんだよな……」


「……一杯だけ奢ってやる」


「さんきゅー……つくねとなんこつと生中」


「あいよー!」


「それはそうと、まさかあそこからひっくり返すとは思わなかったぞ」


「俺も思わなかったよ。回避能力がすごいのは見てたつもりなんだが、あそこまでやれるとは思わなかったっての……」


「アレな、どこの赤い○星だよ本当。あんなに速いうえにあれほど避けるってヤバすぎだろ。ゲイルファルコン地帯を避けきるのも頷ける……」


「また無理だったのか?」


「突破はしたんだけどな、消耗大きかったからボスの調査だけして帰った」


「そいつはご苦労さん」


「本当だよ全く。かわと砂肝」


「あいよー!」


「あの調子だと山頂のボスでも大活躍だったんだろ?」


「開幕大技だったろ。あれの発動の兆候が見えてるのに、それでも飛び込んでキャンセルさせてたな」


「パターン見切ってからじゃなく開幕でそれってなんだよ……」


「あと発狂モードは見たか?」


「その前に逃げた。でもアレが防御魔法張って迫ってくるとヤバいのは誰でもわかる。頭叩けば数秒外れるんだろ? ささみとハツ」


「あいよー!」


「最初にそれ見つけたのがイオンだ」


「……どうやってだよ」


「上から地面にむかって」


「やめろもういい十分わかった。……ネジが二、三本吹っ飛んでるって言ったけどあれ訂正する。ネジなんか無いだろ」


「実況をパクるな解説。レバーと生中」


「あいよー!」


「にしてもあれほどすごいと簡単に助っ人頼むわけにもいかないな……」


「なんでだよ? 別にイオンのほうは嫌がってなかったぞ。予定が合えばだけどな」


「あれだけすごすぎると自分たちで攻略したって気にならないんだよ。ゲイル山なんてまさに彼女の独壇場と言えるダンジョンだろ」


「苦労の末の達成感ってのは小さくなるわな」


「それに攻略法を作ろうにも彼女が居る前提の方法になってしまうから、後進が苦労するしな」


「やっぱ大変だなでかいとこは。まぁ俺たちも頼りすぎたって自覚あったから、イベントアイテム渡すの何も気にしなかったしな。むしろ大正解だったけど」


「契約精霊か。そんなにすごいのか? まだ効果については記載無かったが」


「簡単に言えば魔法能力値の底上げだな。ただしコストも増える。正確に比較したわけじゃないんだが、詠唱時間は結構短くなってたな。あーあと精霊の得意属性だと効果アップ」


「魔法職は絶対ほしがるな……物理職でも素材にしたら結構いいものできそうだ」


「そこまでを二日で調べやがった。ほとんど偶然らしいけど。ねぎまとハツ」


「あいよー!」


「サブクエストの偶然はすごいからな……」


「とりあえずイオンのほうは礼をしたいみたいだったから、どっかで会っといたほうがいいぞ」


「何もしてないんだけどな、暇ができ次第行くわ。ぼんじりと生中」


「あいよー!」


「それにしても面白いな。鳥族にもう一人有名プレイヤーが生まれたかと思えば、この違いだ」


「有名……フクロウのことか? そういや最近見ないけど、あいつは有名か?」


「もともとレアキャラだからそんなもんだし、ある意味有名だろ」


「BLFOの中でも変わり種だからな。それでもイオンと比べると面白いのはわかる」


「一人だけほとんど別ゲーだからな。レイチェルのせいで」


「あいつは本当にな……悪ノリさせるほど良いもん出してくるからな……。他の店は見てくれだけなのに、あそこだけ本気で強いガラスの剣とか作るし。しかも絶対に一撃で壊れるように作りやがって」


「俺には攻撃を受けるたびに血を流す盾を出してきたな。そんな見た目なのに防御力高いし」


「それならまだいいだろ。もうちょい動きやすい防具にならないか、って言ったら全身タイツ出てきたぞ……しかもショ○カーの……」


「こっちはもう少しだけ堅そうに見えるデザインだと良いなって言ったら、ぬり○べの着ぐるみが出てきたな……」


「……あそこの職人、前は普通の連中ばっかだったんだよな?」


「レイチェルに毒されたんだろ……話に聞くと職人もノリノリらしいぞ……」


「そうか……」


「そうだ……」


「「……生中」」


「あいよー!」


運動のあと、喋りまくったあとはやっぱり生中。

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