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12-13 嗚呼すれ違い。


「海の精霊ねー。そうかー見つけちゃったのかー。もぐもぐ」


「周回前提の強ボスか、おもろい相手がおるもんやなー。もぐもぐ」


「新しい街には~鳥族が飛行練習するための魔道具があって~。もぐもぐ」


「ついでに山脈越えのルートも一応判明したと。最近大人しかったと思ったら、一人にした途端これだもんね。なんか安心したわ。もぐもぐ」


「お前ら、幸せそうだな……」


「「「もぐもぐもぐもぐ」」」


「プルストさん、そんなわかりきったことを指摘するのは野暮ですよ」


「俺が悪かったよ……」


 ホーレックに行った次の日。

 全員揃ってたので、今日は忘れずに報告と相談をしました。

 主役がロールケーキなのは言うまでもありません。全員に一種類一本ずつお渡ししたので。


「まず順番に行きましょうか。イオンさん、エンシェントシーサーペントについて、何か考えというか、希望はありますか? 極端な話、独り占めしたいでもいいですし」


「一人で倒せとか言われたら、絶対お断りします」


 たまに戦うのはいいですけど、倒しきるまで戦い続けるのはイヤです。


「ま、そうなるよな。そんなボスと一人で戦い続けるとか俺だってイヤだ」


 プルストさんでさえ手をヒラヒラ振って拒否してます。


「私としては全体に公開してしまって、あとは皆さんでお好きにどうぞでいいんですけど……何の考えも無しに公開するのは少し不安なので、よろずやにお願いするのはどうかなと思ってます」


「イオンさんが公開してもいいのならそれが最適でしょう。よろずやが代理のような形で情報公開するというのはよくあることです。それにあそこに任せておけば、放っておいても大きなイベントを企画して盛り上げてくれますから」


「だな。少なくとも悪い方向には行かないだろ」


 バルガスさんもプルストさんも同意見。

 キイさんたちもロールケーキを食べながらうんうん頷いてますので、エンシェントシーサーペントについてはこれで決定です。


「海の精霊に会っても、もらえるのはエンシェントシーサーペントの情報だけ。他にメリットは無いんでしたね。とはいえ当面は確かめに行く人が続出するでしょうが……これもよろずやに任せましょうか。ボスの件と合わせて公開してもらいましょう」


 役に立つかは置いておいて、関連してることなのでセットで公開したほうがいいですよね。

 押しつけてしまいますが、よろずやの皆さんよろしくお願いします……。


「鳥族用の魔道具は鳥族にしか関係ないからいいとして、トンネルは……」


「いえ、そうとも限りません」


 プルストさんの言葉に割って入るバルガスさん。

 そうとも限らないというのはどういうことでしょう?

 それに……バルガスさんの表情が何やら微妙なものになってますね。見たことないです、こんな表情は。


「魔力の流し方を覚えられる。言ってしまえば魔力操作を覚えるということです。もしその魔道具が、どの種族でも使えたとしたら……」


「……大騒ぎ確定だな」


 その通りですと、神妙に肯定するバルガスさん。

 プルストさんを始め、皆さん手を止めて驚いてます。

 指摘されるまで気が付きませんでしたが、確かにその通りです。

 微妙な表情をしてたのは、とんでもない騒ぎになることが簡単に想像できるからですね……。


「とはいえこれについてはトンネルが開通するまでどうしようもありません。今から悩んでも仕方ないでしょう」


「先送りしたな」


「本当に他種族が使えるかも判明していませんし、エスには誰一人関係ない話です。関係ない話にまで首を突っ込む必要はありませんので、当事者の皆さんに頑張ってもらいましょう」


 エスは全員魔力操作ができるわけですし、特に関係ないですよね。

 関係ない私たちがでしゃばっても揉める原因になるだけですし、その辺には関わらないほうがいいかもしれません。


「ま、それもそうか。見つけたのはイオンでも、その後はノータッチでいいわけだしな。本人たちで収拾つけてもらうか」


「そういうわけでイオンさん、その辺の事には一切触れないで下さい。イオンさんが知ってるのは、その魔道具が鳥族の飛行練習に使えるということだけ。どうせ誰かが気付くでしょうから、あとはその人たちに頑張ってもらいましょう」


「わかりました」


 触らぬ神に祟りなし、です。


「それでトンネルですが、そこに魔物が住み着いてるんでしたね。イオンさん一人で倒せそうですか?」


「昨日下見した様子では、何とか」


 魔物と戦う前に引き返しましたが、多分何とかなるんじゃないかと思います。


「でもどう戦うんだ? トンネルだとイオンの持ち味激減だろ」


 下見したトンネルは、一応飛べる程度の広さはありました。

 幅も高さもそれなりにあったので、多分荷物満載の馬車でもすれ違えるようになってるんだと思います。

 トンネルはひたすら真っ直ぐでした。どうやってこんなに真っ直ぐ作ったんだろうと、疑問に思うくらい真っ直ぐでした。

 隠れる場所のない真っ直ぐなトンネルで遠距離攻撃をされれば、いくらなんでも避けきれない可能性が高いです。

 高いんですが……。


「実は例の新装備が出来上がったと、レイチェルさんから連絡がありまして」


 対抗策があるので、何とかなるかなと思ったわけです。


「あれか、思ったより時間かかったな。いや船外機に集中してるんだったか」


「あの武器は既存の魔道具を流用して作れるはずですが、バトルデイズがただ流用するはずがないですからね。一から作ったも同然でしょう」


「同時進行と考えると早過ぎだな。あいつらどんだけログインしてんだ……」


 メールの着信は午前三時でした……。


「なのでこれから受け取りに行って、ついでに【エンシェントシーサーペントの鱗】を預けてきます」


「またログイン時間が増えるでしょうが、嬉々として受け取ってくれるでしょう」


 私もそう思います……。


「イオンさん、行く前に作っている途中という資料を置いていってください。私のほうでチェックと加筆しておきますから。それとエンシェントシーサーペントと戦った場所、海の精霊、ホーレック、トンネルの位置をマーキングしたマップデータもお願いします」


「わかりました」


 マップデータは他のプレイヤーと共有できるようになっています。ダンジョンの位置や狩り場など、任意の位置にマーキングした情報も送れるので、わざわざ案内しなくても同じ位置に辿り着くことが出来ます。


「あ、イオン私からもお願い」


 ようやく食べ終わったらしいキイさんです。


「ロールケーキ、何種類あるか知らないけど追加二……いや三本ずつお願い」


「ウチの分もや」


「私も願いします~」


 早くトンネルを開通しないと、毎日おつかいすることになりそうです……。




◇◇◇




「あたしらはどうする?」


「いっぱい食べたので~少し動きたいですね~」


「俺山脈に行きたいんだが」


「意見が合ったなぁ、ウチもや」


「バルガス、イオンのマップ見たんだから、大体の位置わかったんじゃないか?」


「おおよそですが、トンネルはひたすら真っ直ぐだと言ってましたからね」


「オレストからゴーレム馬車でギリギリまで近づけば、イオンに追いつけるかな?」


「無駄かもしれませんが? 魔物は倒せても、イオンさん一人で崩落を何とかできるとは限りませんし」


「でも気になるよね」


「あの新装備があれば大丈夫だろ」


「ダメならウチが吹っ飛ばすわー」


「それはヤメろ。余計崩落する」


「さすがに堪えてください」


「しゃーないなー」


「それじゃ行こっか」




◇◇◇




 話が終わったので拠点から出て、真っ直ぐバトルデイズへ。

 いつも通りそのまま奥の部屋に通されました。


「じゃ、修理した装備一式と、こっちが新装備ね。製品そのままじゃないけど、ほぼ最終レベルよ。使い方は今までの試作品と同じだから、とりあえず使ってみて。感想よろしくね」


「レポートか何かに纏めたほうがいいですか? 忙しそうですし」


 レイチェルさんは話しながらも何やら作業中で、結構忙しそうです。

 少し疲れてるように見えますし。


「アレコレ重なっただけで、もう少しで落ち着くから大丈夫よ。それに報告書になってて暇なときに見てって言われると、忘れちゃうことがあるから」


 わかります。重要でないものを纏めておくといつの間にか追いやられて、発掘した頃には『これ何でしたっけ?』になるんですよね……。部品屋さんから貰う特価品の案内チラシとか、よくそうなります……。


「最近なんだかんだ忙しくて癒やしが足りないから、おやつでも持って話しに来て」


「わかりました」


 おやつは重要です。


「それならイオンさん、アレを渡したらいいんじゃないかな」


 先に来てた、装備の修理待ちをしてるロロさんです。

 ロロさんの言うアレというのは、【エンシェントシーサーペントの鱗】のことですよね。


「渡すつもりでしたけど大丈夫でしょうか? お疲れみたいですけど」


「癒やしより燃料のほうが喜ぶから、レイチェルは」


 忙しいときほど元気になるタイプということでしょうか?


「気になる言い方するわね、一体何なの?」


 さすがに気になったらしいレイチェルさんが作業の手を止めたので、鱗とロールケーキを出して、ここしばらくの出来事をざっと話しました。


「……ということがありまして」


 話し終えましたが……聞いてましたよね? 視線が鱗に固定されたまま動きませんけど。


「……イオンさん、海の精霊の次は山脈越えもやってたんだ……それにルートも見つけちゃって……」


「えっと、もしかして、いけなかったですか?」


 エスの皆さんは何も言いませんでしたけど、他から見たら凄いことでもエスの皆さんは軽く流してしまう場合があると、最近わかってきたので。

 学校で海の精霊の話をしたときの様子を見るに、ロロさんもそれに近い気がしますけど。


「いけないことじゃないよ。でもしばらくは大騒ぎになるんだろうなぁって思っただけ。特に鳥族の人たちはね。……私だって早く行きたくなったもん」


 やっぱり騒ぎになるんですか……。

 でも鳥族の方は当然ですよね。飛行練習が一歩も二歩も進むかもしれないんですから。


「でもゴメンね。話を聞くとそのトンネル、私だったら簡単に魔物を倒せそうなんだけど、手伝えなくて……」


 真っ直ぐなトンネルですから、ロロさんだったら撃ちたい放題ですよね。

 魔物は手も足も出せないまま、ただやられていくしかありません……。


「仕方ないことですし、これがあるので多分大丈夫ですから」


 そう言って、先ほど受け取ったばかりの新装備に視線を移しました。

 バルガスさんの言ってた通り、ほぼ既存の物の流用だった試作品とはかなり変わってます。

 レイチェルさんは製品そのままではないと言ってましたけど、このまま売っても問題ないと思えるほどしっかり作ってあるように見えます。


「すごいよねここの職人さん。こんな武器まで思いつくんだから」


「確かロロさんの武器を作ってる人でしたよね、これを発案した人は」


「うん。銃器とかそういうのが好きなんだって。……何でこのゲームやってるんだろうね?」


 言われてみると不思議です。VRゲームには銃器を扱うゲームもあったはずですけど。


「……ファンタジーに銃器を持ち込みたいって言ってたわよ。あとファンタジーとミリタリーは別腹だって。どっちも好きらしいわ」


 突然話に入ってきたレイチェルさんです。

 やっと鱗から視線を外しましたが、表情は真剣なまま……いえ、何か目に力がこもってるというか、爛々としてるというか。

 さすが付き合いの長いロロさん。本当に元気になりました……。


「真剣になると無口になるのはたまにあるけど、随分長かったね。そんなに凄い素材なの?」


「正直言って、値段が付けられないわね」


「そ、そんなに高いの?」


 まさか鱗一枚がそこまで高価だとは思いませんでした……。


「高くて付けられないんじゃなくて、素材が凄すぎて性能がわからないのよ。バトルデイズのスキルレベルでも加工できるか怪しいわ」


 値段が高い安いよりも、使い道がわからないうえに、そもそも加工できるかどうかもわからないということでしたか。

 でも無理ということなら仕方ないです。素材の価値がわかればエンシェントシーサーペントと戦う理由になるかもしれないので、よろずやが主催するであろうイベントの目玉になるかもしれなかったですけど……。


「だからとりあえず百万ほど渡しとくから、足りない分はまた後日渡すということでお願いできないかしら。代わりにうちで何買っても半額にするように言っておくから」


 …………えっと。


「……百万って、風精霊の封石より高いんですけど……」


「あっちは今後も手に入るけど、でもこれは特殊なイベントボスのドロップアイテム。戦闘の内容から言って、一度倒したら二度と出てこないユニークボスの可能性がある。鱗がいくつ入手できるか全くの不明なんだから、高くもなるわよ」


 封石は今後も手に入るけど、鱗は全体数が決まっている可能性があるということですね……。


「でも、半額って……」


「こっちの都合で正確な金額も提示できないのに、でも買い取りたいって我が儘言ってるんだから当然よ。渡してない残金を割引分で相殺してると思ってちょうだい」


 仕事で中古車の買い取りもやってますので、一応わかります。

 正しい金額を渡せないのに、物だけ受け取るわけにはいきません。


「でも新素材なんですから、わからなくて当然なのでは……」


「それはそうなんだけど、これは間違いなく凄い素材だからある意味特別ね。試してみたら大したことない素材でした、なんて当たり前にあるけど、これに関して言えば絶対外れないわ。半ば勘だけど」


 勘、と言いながらも、その目は一ミリも疑ってないほど力がこもってます。


「こうなったら絶対譲らないから、大人しく受け取ったらいいんじゃないかな。割引分も、残金より上回ったら返却したらいいんだし」


「きっちり計算しておくから、気にせず受け取りなさい」


 見かねたロロさんが助け船を出してくれました。

 そういうことなら、どちらか一方が損をするということもないので大丈夫でしょうか。

 そもそも素材がどうなってもいいと思ってる私は、損のしようがありませんけど。


「……わかりました。でも待たせた迷惑料として上回った分を受け取らないとか、言わないでくださいね?」


「…………」


 あの、視線を逸らさないでください……。


「そうだ、トンネルで戦うんだったら私のアイガード貸してあげようか? これ、暗視機能もついてるから」


 暗視機能……そんな機能がついてる車がありましたっけ。

 車と同じように、暗いところでも見やすくなるということですよね。

 ただのアイガードかと思いきや、そんな機能まであったんですか……。

 確かにトンネルは暗かったです。マジックランタンを使えば私の周囲は照らせますが、遠くまでは無理です。

 ロロさんのアドバイス通り、暗視機能があると助かりそうですね。


「ダメよ。それはロロ用だから」


 ですが、残念ながらレイチェルさんからストップが入りました。

 ロロさん用の装備だったらお借りするわけにも……。


「ロロ用だからイオンさんには似合わないわ。こんなこともあろうかとイオンさん用に作っておいたからこっちを使いなさい! 他にもいくつか作っておいたからどれでも好きなの選んで。選ばなかった分は普通に売るから気にしないでね!」


 ダメなのはそういう理由なんですね……。


「空を飛ぶならやっぱこれでしょってことでイオンさん専用にゴーグルタイプを作ったんだけど、でも空を飛んでないと微妙でしょ? 今回は洞窟だから飛んでばかりじゃないし、だから私としては普通のメガネタイプを勧めるわ。イオンさんなら細いフレームが似合いそうね。本当はリムレスもお勧めしたいけど強度が出せなかったのよ。定番のオーバルフレームもいいけどスクエアもどう? 多分似合うと思うのよねー」


「……スクエアはちょっと」


「そう? じゃあオーバルにしましょうか。私としてはコレかコレかコレなんだけど……ロロとグリーンさんはどれがいいと思う?」


「うーん……イオンさんだったらこっちかなぁ」


「私はこちらですわ」


「やっぱりその辺? でももうちょっと……」


 あとはお任せしました……。




◇◇◇




 用事の終わったイオンさんが出て行ったあと、少しして私の修理も終わったからお店をあとにした

 私はどこに行こうかなぁ。

 バトルデイズの素材集めは一段落してるし、適当にレベリングしに行ってもいいんだけど……。

 あんな話聞いたばかりだから、どうしても気になっちゃうんだよね……。


 まだイオンさんしか辿り着いてない、北の街。

 鳥族が大勢住んでて、飛行訓練用の魔道具まである。

 あとロールケーキがものすごく美味しい。


 そこまで知っちゃうとものすごく行きたい。まだ行けないってわかってるのに、ものすごく行きたい。

 こっち側のトンネルは崩落してるって言ってたから、多分掘り返す必要があるよね。

 そうなったら一人じゃ難しいから、周囲の状況がわかったほうが計画も立てやすいよね。

 スクリーンショット撮って、出てくる魔物の傾向も把握しておくといいよね。


 ……と、とりあえず近くまで行ってみようかな?

 様子を見るだけ。ただそれだけ。トンネル工事に必要だから行くだけ。

 それならいいよね?

 そうと決まったら……。


「お、ロロもこれからどっか行くのか?」


 聞き覚えのある声に振り返ったそこには、イオンさんだけ足りないエスの皆さんが居た。




◇◇◇




「あ、レイチェルさん丁度いいところに。お店のお金がいきなり百万も消えたんですけど、何か知りません?」


「さっき新しい素材を仕入れるのに使ったわよ」


「百万も一気に!? 今度は何を大量に仕入れたんですか!」


「大量じゃないわよ。一個だけだから」


「一個で百万ってもっと大問題ですよ何無駄遣いしてるんですか! そんなお金があるなら私だって欲しい素材があるのに!」


「店長ばっか無駄遣いするよなー」


「横暴だー」


「しかも最近休みないしー」


「労働者に休息をー」


「あら残念。そこまで言うならこれは返してくるわね」


「なっ、それは!」


「【エンシェントシーサーペントの鱗】、だとっ……!?」


「大体どのゲームでも中盤以降に出てくるシーサーペントの、しかもエンシェントクラスですか!?」


「やべぇ……マジ触りてぇ……」


「鱗ならやはり防具か……いやしかしどうにかして武器に……」


「シーサーペントなら絶対水属性ですよね。ものすっごい頑丈な水着とか作りたいなぁ……」


「これ、本当に好きにしていいんですか!」


「好きにしていいんだけど、新素材の掟として早い者勝ちだから、休む人は触れないわよねぇ……」


「今作ってるのあとどれくらいであがる!?」


「三、いや二時間であげてみせる!」


「私たちあと一時間で上がるんで! どうせあのお客さんなかなか来ないし!」


「何でっ、俺はっ、時間のかかる合成を始めてしまったのかッ!!」


「だけど折角こんな良素材を仕入れたのに、中身も聞かずにディスられる店長は居ないほうがいいわよねぇ……」


「店長サイコー!」


「店長愛してます!」


「お姉様と呼ばせてください!」


「レイチェルさん以上の神店長なんて他に居ませんよ!」


「その言葉に嘘はないわね?」


「「「「「もちろん!!」」」」」


「よーしそれじゃ新素材実験会を始めるわよー!」


「「「「「店長!! どこまでも付いていきます!!」」」」」


「全員うるさいです」



6/12誤字脱字修正しました。


レイチェル『部下というのはこうやってコントロールするのよ』


メグル『こ、これが真のリーダーの姿……!』



ちなみによろずやがブラックな理由については今話中のどっかで出てきますので……。


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