ヒマワリとアキレア
先輩、わたし、
先輩が大好き、なんです。
いつから、好きになったかなんて、
わからないくらい。
ずっと、ずっと、長い間片想いをしてます。
いつだって、先輩の事を考えて、
先輩に見合う人になりたいから、
先輩の笑顔に咲く花になりたいから、
ー 先輩の、幸せの象徴でありたいから。
わたしは、今まで、
どんなことでも、乗り越えて来ました。
だけど、それも、今日で終わりなんですね。
わたしでは、先輩のそばには、
いることは出来ないんですね。
『好き』
この、たった二つの文字を
先輩に届けられたなら良かったのに。
新天地へと、道を歩む先輩に、
『連れていって』と言えるのに。
もう、何もかも遅いんですね。
でもわたしは、わたしは………、
いつか、また、先輩が
この地へと戻って来る時に
笑顔で迎えてみせたいから、
『先輩、いってらっしゃい。
わたしは、弥刀は
鏑木先輩を待ってます。
先輩を、待ってます、絶対に。』
ー だから、必ず帰って来て下さいね。
((遅咲きのヒマワリは、
早咲きのアキレアに、恋をした))
ー 先輩が、帰って来たら
今度こそ、素直になろうと思います。
((ヒマワリは今、大きく花開く。))
ヒマワリ…あなたを想い続ける
アキレア…勇敢
イメージとしては、
騎士として戦地に行く青年に
想いを馳せている女の子…みたいな?
今すぐ、青年を追いたいけれど、
それを許してくれないのが、世の中。
せめて、契りを交わしていたら、
ついていけたかもと、後悔…
ただ、強くて脆い、強かな女の子、
書いてみたかった、だけです。
すみません。
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