1 これってあらすじに近いかも
初めまして、アタキと申します。
この小説、闇猫の遺産は自分が
中学の時途中放棄した小説です。
なので、本当は『リメイク版、闇猫の遺産』という事になります。
ちなみに自分は、長い間小説を書いてませんでした。
見苦しいところもありますが、そこはご了承下さい。
現実とかけ離れた2000年代。
犬や猫など、人間と深い関わりを持つ
動物たちは、独自の文明を築き上げ、
国家を作り、国際交流を進めていた。
その中でも有名な国が、
猫の国、「モノブラック共和国」である。
それではモノブラック共和国の歴史を少しお教えしよう。
モノブラック共和国は1616年、日本の歴史上有名な豊臣家の飼猫、白と
豊臣の実験猫、十一(トイチ、後に白が
黒{コク}と命名)が豊臣家の遺した船に乗り、動物だけの国を創るため、長い航海の末ヨーロッパにたどり着き、航海中仲間になった動物たちと白、黒によって創り上げられた。
白と黒は、豊臣家が極秘開発していた秘薬の効果によって、全ての言語を使いこなせたと言われている。
その上秘薬には老化の遅延、脅威的な身体機能の向上、知能の発達効果があったと伝えられており、現在のモノブラック共和国内でも伝説となっている。
だが秘薬が人間に使われる事は無かったのだ。理由は、実験台がいなかったからだとも、徳川に追い詰められていたからだとも言われている。
豊臣家が極秘開発していた物は、白が出来る限りモノブラック共和国で複製した。
しかし、複製できたのは秘薬だけであった。
しかし、秘薬の作り方さえも、白の息子によって消去されてしまう。
実は白の仲間の中には朝鮮の猫もおり、
秀吉を嫌った朝鮮の猫が白の息子に秀吉の朝鮮出兵を悪意を込めて教えたため、
白の息子は大の日本嫌いになってしまったのだという。
「日本を排除」と白の息子は唱え、徹底的に白に逆らった。
白は息子の現状に絶望し、自害した。
それを哀しんだ仲間は白の息子に朝鮮出兵を悪意を込めて教えた者を調べ上げた。
浮かび上がった猫は朝鮮の猫2匹、そしてなんと白に一番関わりのある黒も浮かび上がったのである。
白の仲間たちは黒と朝鮮の猫2匹に罰を与えたが、白の息子には罰を与えなかった。
というより、立場の違いのせいで手が出せなかったのである。
白は晩年、仲間にこう語っていたという。「もうあのガキは駄目だ。俺としては大和魂を覚えてもらいたかったのだが・・・あいつらのせいで・・・なあ、俺が死んだら黒に後を継がせてやってくれ。あのガキが指導者になったら日本に戦を仕掛けるかもしれん。」
だが、黒は白が死んだ後、こう言ったという。
「邪魔者は消えた、天下は俺の物だ」
これはかなり小さな声での言葉だったので実際に聞いていた者はごくわずかであるが、黒の危険な野望を感じ取るには十分だった。
白の遺言が叶う事はなかった。
日本との全面戦争が起こるかもしれないというリスクを抱えながらも、白の息子が指導者になった。
白が予想していた通り、白の息子は今まで秘薬の開発をしていた者に兵器の開発を命じた。
開発者が断ると、白の息子はその場にあった秘薬の入ったビンを叩きつけ、秘薬を撒き散らし、机の上にある紙を指差した。
「兵器の開発を手伝ってくれたらそこの紙切れだけは残してやるよ」
それは、秘薬の作り方を書いた紙だった。
開発者達は仕方なく兵器の開発をさせられることになった。
開発者達は、とてつもなく恐ろしい兵器を創り上げた。
生物兵器、『りざあど』。
それはおそらくこの地上に生まれてはいけない代物だったのだろう・・・
続く