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大学生活は思ってたのと違った  作者: 深沢晋


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1/1

自己紹介って難しい

はじめまして。

本日より投稿させていただく作品は少しネガティブなストーリーとなっています。陽キャやギャルの明るい青春物語ではありませんが、その分現実的なものとなっています。共感できる人もいるのではないでしょうか?

ぜひ、皆さまが楽しく友人と過ごす中、こういった人達もいるのだということを知っていただけたらなと思います。

この作品の主人公を後に執筆する作品においても主人公として使う予定です。なので初作品ですが扱いとしてはスピンオフのようなものにするつもりです。

執筆は初めてですので語彙や文法に誤りがあるかもしれませんが、温かい目で見ていて下さい。

更新頻度は未定ですが、二週間程度で更新していけたらなと思っています。

 広々とした土地に聳え立つ建物に、目が回ってしまう程に溢れる人々。

 専門的で少し難しい授業を集中し、熱心に受ける学生達。

 授業が終われば部活やサークルに夢中になり、時間を忘れてしまう日々。

 友達が沢山できて、人生のパートナーになる運命の出会いをしたり、あるいは学生結婚したり。

 そんな輝きに溢れた大学生活を夢見ていた。

 それは一人二人ではないだろう。

 受験を頑張るために、そんな未来が待っていると自分を鼓舞して。

 そして、入学して間もなくそんな幻は粉々に破壊されるのだ。

 

◇◇◇


 今日は新入生オリエンテーションが行われる日。

 新たな場所、新たな人、新たな学問。

 そんなものがもうすぐ始まるであろうと皆が思い、胸が躍っていることだろう。

 かくいう俺もそんな一人だ。

 俺は受験勉強を頑張ったわけではないが、それでもここで四年間過ごすのかと思うと楽しみだ。

 俺が入った大学は近畿で最大で人気のある私立大学だ。


 駅を出ると大学まで繋がっている道がある。

 そこは新入生だろう人達で溢れていた。

 電車の中から凄い人数がいたから何となく予想はしていたが、まさかここまでの人数だとは思わなかった。

 高校までとは違い制服がないので、それぞれお洒落な服を着ていてまさに大学生という感じだ。

 特に女子はミニスカが多く、白く露出された足、特に太ももが何と眩しいことか。

 脚フェチとしては堪らない。

 ガン見したいが男として、紳士として我慢する。

 ここで「アイツ、邪な目で私の足見てるんですけど。キモすぎー」と思われれば夢にまで見たキラキラキャンパスライフが終了してしまう。

 幸いにも大学までの道のりは両サイドにお店が沢山あったので、そっちを見ることにした。


 大学の門を潜り抜けて集合場所に指定されている建物へと向かう。

 どうやら俺と同じ行き先の人は思ったより少なく、大半は別の建物へと歩んでいる。

 俺は法学部なのだが他学部も同日に行われるのだろう。

 指定された建物は少し年季を感じるが、高校と比べれば綺麗な方だ。

 教室は百五十人は入るであろう広さだった。

 時間は少し余裕を持って早めに来たのだが、どうやら半数は既に席に着いていた。

 座席は指定されていないので空いている席に座る。

 教室の真ん中辺りに座している人達は知り合いだったのか、それとも今出会ったばかりなのか会話が盛り上がっている。

 後者ならば尊敬するコミュニケーション能力だ。

 こうやって異性と仲良くなり、やがて恋愛に発展していくのかと思えば、俺にはハードルが高く感じる。

 実際にそれほどの能力を有していたら俺は高校で彼女や女友達はいただろう。

 けれども帰宅部オタクには男友達が限界だったのだ。

 比較して彼我の差を思い知らされ勝手に妬んでいると隣に男子が一人座った。

 結構身長高いし、お洒落で何より茶髪だ。


「ここ座ってもいいですか?」


「あ、大丈夫、ですよ」


 急に声をかけられたので咄嗟に返事したが、何とか最後に敬語をつけることができた。

 大学は浪人やらで年上の可能性もある。

 それに初対面相手にタメ語というのはどうだろうか。

 やはり簡単な「です・ます」口調の敬語の方が無難だろう。

 集合時間までは後三十分。

 このままスマホを触って待つのはよくない、友達とまではいかずとも話せる人は作っておくべきだ。

 俺はそう思い、勇気を出して隣の人に話しかけた。


中峰悠秀(なかみねゆうしゅう)です、よろしく。どこ出身?」


「僕は白井友幸(しらいともゆき)、和歌山の海南」


「ああ、海南かあ。おばあちゃん家が和歌山市内だけど海南はあまり行かないからなあ」


 和歌山県海南市。

 名前は知っているが行った記憶がない。

 

「俺は大阪の泉大津市ってところなんだけど、まあわからないよね」


 出身地は地元に有名な施設やイベントがなければ盛り上がらない。

 一応泉大津市にはだんじり祭りがあるのだが、岸和田の方がイメージは強いはずだ。

 泉大津でだんじりと言われてもいまいちピンとくる人はいないだろう。

 ベッドタウンとしては良い場所なんだけどね。

 自己紹介って意外と難しいね。

 自慢できるような特技もなければ趣味もアニメやラノベ、ゲームに散歩だ。

 そこから話を展開していくのは俺にとっては至難の業なのだ。

 まあ高校の話や部活動について話せば自然と話は繋がっていくだろう。帰宅部なんだけどね。


 という感じでお互いに高校の話や受験どうだったかの会話をしていると、あっという間にオリエンテーション開始時刻になった。

 教壇に先生と思しき人達が数人立って、オリエンテーションの開始を告げる。

 思ったより会話が盛り上がっていたらしく、上手に会話できるか心配だったが杞憂だったそうだ。


 オリエンテーションは先生の話を聞く一方的な内容だったが、今後の大学生活に重要な内容だったので真剣に聞いていた。

 途中、私語がうるさいと注意されているグループがあったが、それ以外は皆真剣に聞いていたことだろう。

 オリエンテーションは三つに分けられる。

 午前は二つで履修や単位について、そして外国語科目について。

 午後は情報処理実習という科目の説明だ。

 今は午前の履修と単位についての説目が終わったところで少しの休憩時間を挟んだ後は外国語科目だ。


「話が難しくていまいち内容が理解できなかったわ」


「いやあ俺も」


 自分だけでなくみんなも理解できていないようなので安心した。

 初めは説明長すぎだろと思っていたが、むしろ時間が足りないぐらいだった。

 周囲を見ると各々ペアやグループを作ってわいわい騒いでいる。

 これが陽の力か。

 同性だけでなく異性とも仲良くなれるとか反則だろ。理不尽だ。

 心の中で嘆きつつも、先の説明で理解できなかった箇所を何度も読み返す。

 そうやって時間を潰しているうちとすぐに午前の部ラストの外国語科目についての説明が始まった。

 内容はさっきとあまり変わず、外国語科目にフォーカスした説明だった。

 英語は必修で第二外国語も履修が必要だとか、留学に関しての簡単な説明を約一時間。

 終わる頃にはお腹がとても空いていた。

 昼食は法学部の自治体が弁当を用意してくれている。


 弁当はよくあるタイプだった。

 白ご飯にふりかけがついていて、おかずはハンバーグと白身魚のフライ、申し訳程度のパスタ、ポテトサラダ、ゆで卵とブロッコリー一つ、紫色の謎の漬物。

 前言撤回、俺が弁当についてあまり知らないからだろうけれど、初めて見るラインナップだ。

 割り箸を割ってまずはお米を食べる。

 炊き立てではないので冷たいがふりかけがかけられているので味はあって美味しい。

 ハンバーグはデミグラスソースがかけられていて意外と大きい。

 その下に隠れているパスタはデミグラスソースのおこぼれと一緒に食べると美味い。

 ポテトサラダは何か不明な粒が数個ついてあったので食べてみると山椒のような辛さがあった。

 見た目は俺が知っている山椒ではないので多分他の物だろう。

 漬物とか苦手だけれど一気に口に入れて飲み込んだ。うん、ちょっと吐きそう。

 さすがにここで嘔吐したら「あの時吐いた奴」と認識されていまうので気合で我慢だ。

 無事に完食して初めて気づいた。

 ほとんどの男子はすでに食べ終わっていた。

 なんか負けた気分だ。

 隣で食べていた白井もすでに食べ終わっている。

 ちなみに俺は食事中は基本話さない。

 行儀が悪いからというよりも話しながら食べるともっと食べ終わるのが遅くなるからだ。

 後席の女子よりは早く食べ終わったので、まあ良しとしよう。

 さて、ここからは情報処理実習についての説明だ。

 ラスト一時間、頑張るぞ!


 

僕は意外とメンタルが弱いのでネガティブな発言はお控え願います。

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