彼女と彼氏とついでに男
高校時代の話2
高校で最終学年になった。
3年になってからクラス替えがあり、隣の席になった同級生男子と話すようになった。
男子は顔がいいのだが、男女関係なく近寄りがたいタイプだったのもあり陰キャよりの私は余計に話しかけづらかったし、話かけたとき陰キャのくせに話かけるなと思われたら嫌だった。
被害妄想甚だしいものわかっていたが。
ある日の帰り道、男子の後ろ姿が見えた。
気まずかったので遅く歩き、男子のことを追い越さないようにした。
そんなとき男子が唐突に、独り言をつぶやき始めた。
そういう時に限って誰も周りにいないため、独り言の内容がよく聞こえた。
「なんでこの学校毎年クラスが変わるんだ。」
「友達作り直すのがマジきつい。」
「仲いいやつと全員違うクラスになるとは思わなかった。」
友達になろう。
独り言から友達になれる予感を感じた私は次の日、勇気を出す必要もなく話しかけることにした。
帰り道で聞いたことは、言わなかった。
やっと友達ができてきて2か月ほどたち、帰り道男子と一緒に帰っていたところ、同級生の男が一緒に帰ろうと話しかけてきた。
男子も同級生の男と話したことがあり、男のほうは元から誰とでも話せるため特に問題なく3人で帰ることにした。
「いや~、反社の一員になっちゃって」
唐突に、男が何かいいだした。
会話にそのようなことを話すきっかけもなく、前触れもなく。
「はっ?」
男子が疑問符を上げた。
そりゃそうだろう。
私は、2年の時からの付き合いで最初の出会いが「なんか教祖になってしまいました。」とスマホに送られてきてからの付き合いだ。
・・・驚かないわけないだろう!
「ほら、君と話すようになったきっかけあったじゃん。教祖になったって。それが、信者が反社の人とトラブルを起こしたみたいなんだよね。しょうがないから、幹部の人と話してみたら気に入られてさ。団体をつぶす代わりに、反社の一員になることになったんだよね。」
そこからなぜ、その流れに・・・?
しかも、教祖業まだ続いていたんだ・・・。
「教祖やってたよりは確かに面倒かな~、人付き合いが。君的には辞めたほうがいいと思う?」
「・・・反社になったら大変だからやめたほうがいいのでは・・・?常識的にも将来職に就きづらくなるし。」
「そっか。じゃあ、どうにかしてみる。」
なにをどうするのか怖くて聞けない。
男子は何も言えずに、黙っていた。
そりゃ、何も言えないだろうな・・・。
「じゃあ、俺こっちだから。じゃあね。」
分かれ道に差しかかり、去っていった。
「・・・あいつ、いつもそんな感じなのか?」
「・・・私も2年の時に初めて知ったよ。」
なんとも言えない顔をしている男子。
「・・・あれは、壮大な牽制なのだろうか・・・。」
「何か言った?」
「いや、別に。」
それ以降も、男に引かずに付き合いつづけた男子は私の彼氏になった。




