給料少ねぇ
俺は岩田悠介。38歳のそのへんによくいるサラリーマンだ。
「おい、岩田!」
今、俺を呼んだのは上司の梅野慎二だ。
はい!と驚きながら返事をし、上司のところへ行くと、封筒を渡された。心当たりのない封筒にこれは昇進か!?と少し心が高揚する。そして、少し期待しながら封筒を開けると、それには札が入っていた。そうだ!今日は給料日だ!と心のなかではお祭り騒ぎ。そして、一枚、二枚、と一枚ずつ数えていく。二十六、二十七、二十八!……………。この年になっても、二十八万か……と一気に心が海の底に沈んでゆく。
その日は残業なく帰宅できた。今日は自分へのご褒美を買おうと、コンビニへ入った。お寿司に、デザートのシュークリームを買った。
夜ご飯を食べ終え、お風呂に入ると、大きなため息が出てきた。明日からまた節約生活を送らないといけないと思うと、気が重くなる。どうにかして贅沢できるようにならねぇかな?金もっと稼げないかな?闇バイトにひっかかるわけにもいかないし、どうすればいいかな?風呂からあがるとスマホで「金稼ぐ方法」と検索してみた。1位には昇進、2位は転職、3位副業とでてきた。俺はそれを見てまた大きなため息が出た。俺には昇進なんか無理だよな…。どうせ一生一番下で苦しい生活して、生きていくんだ…。もうこの人生つんだな…。転職も38歳の俺を今更雇うやつなんていないよな…。転職も絶対無理だ。副業か… 副業も絶対禁止じゃん。だめ押しで調べてみる。「〇〇株式会社 副業」検索。〇〇株式会社は副業していい?というサイトがでてきた。クリックし、読んでみる。結論、〇〇株式会社は副業してオッケー!!という文字がでてきた。おー!まじか!これはでかいぞ!ってゆっても副業か、ちょっと大変そうだな、と思いつつ、YuuTuberになってみようかなと少し思った。
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