第23話 命を運ぶ滑車
音がある限り、まだ動ける──そんな道具があった。
金属音と振動が、わずかに温もりを帯び始めた拠点内部に響く。
ロケット脇の工作区画では、優司とマリアが並んで端末の画面を睨み込んでいた。炉本体の点火は、前日のテストで最小限の安定稼働にこぎつけた。だが、それはあくまで「点いた」だけだ。稼働時間はわずか十五分、出力も制御範囲を超えており、継続運用には程遠い。
その場にいなかった者たちは、「もうすぐ完成だろう」と口にするかもしれない。だが実際に作業に当たるふたりには、逆に「足りないもの」が浮き彫りになった夜だった。
──素材の強度。保温性。臨界制御のための熱逃し機構。
いずれも、この惑星に持ち込んだ道具だけでは足りない。
マリアが、素材の補完候補を一覧にまとめて送ってきた。画面の上で、優司の指が迷いなく動く。現地で確保できる鉱石類、骨素材、耐火土などの見込みリスト。それらをすべて“再試作”の工程に組み込んだうえで、再設計が進められていた。
黙々と進むその作業の背後で、レオの声がした。
「よし、準備できたぞ。今日はもう、出る」
仮設の滑車台車が静かに置かれていた。
積まれているのは、回収用の布袋と小型スキャンユニット。軽量化を最優先した装備構成だ。
「じゃあ、出発までに確認するわ」
クレールが、膝にデータ端末を乗せたまま、椅子代わりの資材コンテナに腰かけていた。
彼女の左脚はまだ万全ではなく、簡易ギプスの上から包帯が巻かれている。
「今回の目的地は、前回断念した南西方向の水場らしき痕跡。途中に崩落地帯があるから、東寄りに回って接近して。往路は片道一時間、最終帰還リミットは三時間」
「了解」
レオが片手を上げた。明るい返事だったが、表情は引き締まっている。
「それと、音には注意して。台車は滑車式だから、地面との摩擦で異音が発生する。音や振動に反応する生物がいた場合、それがリスクになる」
「この前のイノシシみたいなやつのことよ」
カリームが顔をしかめる。
「ちょっと危険だが、水場の確保は優先だ。注意して探した方がいいな」
クレールは無言で頷き、最後にエルナを見た。
「振動検知センサーを搭載済み。異常反応があれば即座に報告します」
エルナの声は平坦だったが、言葉の端には確かな準備が滲んでいた。
あいまいさのない三人のやりとりに、クレールは小さく息を吐く。
「……頼んだわ。お願いね、三人とも」
クレールが、画面越しに彼を見やった。
「再度言うけど、戻ってくる時間も含めて、今日中よ。探索時間は三時間が限界」
「了解、相棒」
カリームが台車の取っ手を片手で持ち上げ、肩で支えるように構える。エルナは黙って最後尾の機材チェックを済ませると、視線を優司の端末に落とした。
「……それ、再設計?」
「ああ。素材を入れ替える。骨の熱伝導性が想定より良かった。多孔質の構造を……」
「理解した。帰還後、詳細を」
それだけ言って、エルナも滑車の後ろに並んだ。
滑車機構は台車の両側に設けられていた。金属製の支柱に固定された回転輪を通じて、ロープが緩やかな角度で後方に延びている。
レオがそのロープを前方で引き、カリームが後方から荷重を押し出すように支えていた。
支点を経由することで、直接押すよりも力のロスを減らし、荷重を“流す”ように分散している。エルナは台車の横に付き、滑走面と支柱の傾きに細かく目を光らせていた。
草地を滑るように動く台車。レオがハンドルを支えながら、少し笑う。
「これなら楽勝じゃん。……なあ、これ、普通に運搬とかにも使えるよな?」
「荷重は軽量向けに調整されてる。重量物を積めば、逆に沈む」
エルナが歩きながら即答する。
滑車の構造上、滑走面は“平坦”でなければ使えない。傾斜や段差、柔らかい地面では、逆に重さが負荷となって跳ね返ってくる。
「これ、まっすぐなら楽だけど、ちょっとでも斜めになると動かないな」と昨日カリームがこぼしたように、“便利”には限界があった。
「それでも、こうやって押すだけで進むってのは、すごく助かる」
レオが呟き、カリームも後ろから台車を支えながら軽くうなずいた。
それでもレオは言った。
「──命が削られてるなら、削られてるうちに使うしかない。生きてるってのは、選べるってことだ」
探索班が出ていく間、ミナはロケット脇の壁にもたれて座っていた。毛布の端を指先で握ったまま、動かない。ただ、誰よりも長く、誰よりも真剣に、作業に向かう者たちを見ていた。
しかし、森に入って、すぐだった。風の匂いが変わり、地面の抵抗が強くなった。
足元には濡れた落ち葉が重なり、苔むした岩が顔を出す。わずかに傾斜のついた獣道へ差し掛かると、さらに車輪の滑りが鈍くなる。
台車の車体がわずかに揺れ、カリームが腰を落として支えた。
「……滑るな。踏ん張りが効かねぇ」
力で押し出そうとしたが、地面に散った濡れ葉と石の凹凸が、想像以上に摩擦を増幅させていた。
「前輪が沈下気味。進行角度を数度ずらせば、摩擦係数は下がる」
エルナが冷静に測定器を見ながら、歩幅を変える。
「オーケー、右に三歩分だけ回すぞ」
レオが声をかけ、台車を斜めに転じる。再び力を加えると、今度は確かにスムーズに動いた。
「へぇ……言う通りだな。俺、力技しか使ってねぇや」
カリームが苦笑する。
「これは失敗ではなく、想定の不足です」
エルナの言葉に、レオがちらと後ろを見た。
「改善の起点ってことだな」
笑った表情のまま、レオはそのまま森の奥へ歩を進めた。
ロープが軋んだ音を立てる。
その張力を、滑車が受け止めて回転するたび、台車はゆっくりと前進していく。
「もう少し角度を変えて。滑車が噛んでる」
レオの声に応じ、カリームが後方からロープを引く手を緩めた。
エルナが台車横の動滑車の向きを微調整する。ロープの通る角度が変わると、重さが一段階ほど軽くなった。
「──よし、進むぞ」
台車が木の根を越え、わずかな坂を登っていく。
物理的に浮いているわけではない。ただ、地面に沿って動くよう、力の向きを変えることで、2倍重力の抵抗を最小限にしていた。
途中、泥濘に差しかかり、前進が止まった。
ロープが引き戻されるように緩み、台車の重さがズルリと傾く。
「張力が逃げてる。地形に負けてるな」
カリームがロープを握り直し、全身を使って斜めに引く。
その動きに合わせ、レオが先導側の滑車を斜面下へずらすように誘導した。
「力が逃げるなら、こっちで受け止める。……この角度なら、行ける」
踏みしめる音と、滑車の回転が重なった。再び、荷重の塊が滑るように動き出す。
その移動の途中、エルナがぬかるみの中に沈んだ藍緑色の苔を見つけた。
崩れた岩に覆われたその一帯は、他の場所よりも湿度が高く、温度が微妙に低かった。
「断熱苔。多層構造。熱遮断率、地球基準の5倍以上」
「ってことは……」
「炉の保温層、もしくは排熱の逆流防止材として応用可能。ただし乾燥すると脆い。密閉保湿が必要」
レオがロープを繋ぎ直しながらつぶやいた。
「使うの難しそうだな。でも、あの整備士がなんとかするだろ。……食材がいいと、料理が雑でも期待しちまう」
再び滑車が回転する音が森に響いた。
その静けさの中、今度は別の“音のなさ”が彼らの耳に触れた。
「……鳥の声がしない」
カリームが振り返る。
「虫も。風も、ない」
レオがぼそりと呟いた。
エルナがスキャン端末を確認しながら告げる。
「振動反応、複数。接近速度は低いが、半径50メートル内を並行移動中。……群れ」
言葉が落ちた瞬間、レオが木の幹に手を置いた。
「これ……四本爪だな。高さ、俺の胸……いや、首くらいか」
幹に走る縦裂き痕は、地表から1メートルほどの位置にまで達していた。
「進むか?」
「進む。あと百五十」
エルナの声は変わらなかった。
レオとカリームが互いに視線を交わし、ロープを再び握る。
その先にあるのは水場──
それは、生き延びるための前提条件だ。
そして、その静けさの奥には、確かに“何か”がいる。
それでも、三人は進んだ。
森が開け、水場が現れた。
崖の亀裂から染み出すように湧き出た地下水が、岩肌を伝って小さな湿原を作っていた。周囲には苔類と薄い水苔が広がり、中心に凹みのような浅瀬がある。
「……ここだな」
レオが肩で息を吐く。台車の滑車は泥に半ば埋まり、進行を拒んでいた。
「気配──遠のかず、近づきもせず」
エルナが振動データを指でなぞる。「停止……? いや、違う。距離を詰めている。包囲型」
「……来るぞ」
カリームの声と同時に、空気が裂けた。
視界の右手──笹薮が弾けるように開き、影が突っ込んでくる。
大きい。体高は1メートル以上。
──影は四足。
地面を滑るように進む体躯。
胴体は丸く、だが動きは鋭い。狼と豚を掛け合わせたような異形の獣。
牙が、二重に湾曲している。
その下顎──牙が、額を庇うように湾曲して伸びていた。
突進。
その鼻先には、殺すためだけの重量と速度が宿っていた。
豚のような丸い胴体に、狼のような俊敏さを持った四足獣。黒褐色の毛皮と、鈍く空に伸びる牙が黒光っていた。
「っ──下がれ!」
レオが台車のロープを引き、カリームが反射的にエルナを後ろに押し下げる。
突風のような質量。
獣が音を置き去りにして飛び出す。
「カリーム、正面!」
レオの叫びと同時に、黒褐色の塊が水面を割って突進してくる。
狼のように低い姿勢、豚のように重い体躯。
その鼻先から突き出した湾曲した下顎の牙が、まるで盾のように前方を覆っている。
カリームが即座に対応する。
身体を斜めにひねり、獣の軸から半身を外して突進を躱す。
だが風圧と爪が腕にかすめ、ジャケットの袖が裂けた。
「っ、こいつ……!」
踏みとどまり、獣と距離を取る。
獣は土を掘るように爪を引き、方向を変えて再びこちらを睨む。
「動きが速い。けど──」
レオの視線が、地面に転がる黒い岩に向いた。
直径七センチ、密度の高い“黒殻石”。
レオはしゃがみ込み、それを手に取る。
獣が横から回り込むように動いたのを見計らい、腕を引き、構え──
「……これでどうだ!」
石が空気を切って飛ぶ。
獣の額、湾曲牙の“内側”にめり込むように命中した。
硬質な打音。
獣の体が一瞬だけ硬直する。足元が沈み、爪が土を滑らせた。
「今の……効いた」
エルナが獣を睨む。
獣が石を受けた部位を小さく振っていた。
「防御構造……あの下顎の牙は、額の中心を庇うための突起。
上下からの打撃には強いが、その奥には神経の集中点がある可能性が高い」
「つまり、“牙の内側”が急所ってことか」
レオが言う。
「しかも上下じゃダメ、前方から回り込む軌道じゃないと届かない」
カリームが構え直した。
額に当たった石で、獣の目が怒りを帯びたように光っている。
「今度は正面からくるぞ……!」
レオが視線を走らせ、右側の倒木に目を止めた。
「カリーム。あれ、使え」
倒木は湿地に沈みかけているが、足場にはなる。
カリームは頷き、背を丸める。呼吸を整え──
獣が跳んだ。
低く、速く、まっすぐに。
「今だ、跳べ!!」
カリームが走る。獣の軌道を横切るように跳躍。
倒木を片足で踏み、さらに跳ねる。
空中で身体をひねる。重心を腰に集中させ、右脚を引き──
「喰らえっ──ッ!!」
空中で一瞬、時が止まった。
回転の勢いを乗せたかかとが、牙の内側へ──めり込む。
骨が砕ける音が、空気を割って弾けた。
獣の全身が、爆ぜるようにのけぞり──崩れた。
回転を加えたかかとが、牙の内側を貫いた。
甲高い音。
骨が割れる音。
獣の身体が宙に浮き、のけぞり、後ろ足から崩れた。
水しぶきが飛ぶ。
カリームが泥を巻きながら着地した。
肩で息をしながら、獣の無音を確認する。
「……終わった、か」
エルナが、獣の顔を見て頷く。
「額骨、割れてる。神経遮断……即死」
レオがふっと笑った。
カリームが着地して振り返る。肩で息をしていた。
「お前……石、当てたな」
「そっちは落としてくれただろ。これでチャラだ」
レオが苦笑し、泥を払った。
その横で、エルナがふと立ち止まる。
「……群れは、他にもいたはず。でも来なかった」
「一撃で落とされるのを見て、怖気づいたか……」
カリームがかすかに笑う。
静けさが戻った。
水場には、まだ手つかずの資源が残っていた。だがそれよりも──
3人は、ただ黙って台車を見やった。
無事だった。荷物も、足回りも、滑車も。
「素材に救われたな。あの石、密度が異常だった。
まるで使えって言ってるみたいだった」
「いや、お前の投げが正確すぎたんだよ」
カリームが苦笑し、血の滲んだ腕を押さえた。
湿地には、再び静けさが戻っていた。
苔の香り、風の通り、水の匂い──そこに“死”の臭いが混ざっていた。
けれども──
資材は回収可能。台車は無傷。仲間は全員、立っている。
レオが呟いた。
「……命、繋がったな」
「……必要なものは、持って帰る。そう決めたろ?」
それに、誰も言葉を返さなかった。
ただ、台車のロープを静かに握り直すだけだった。
森を抜けた丘の上で、三人は足を止めた。
眼下には拠点の輪郭が見える。鉄骨と布地が寄せ集められた仮設の居住区。その奥に、静かに横たわるロケットの胴体があった。
「……戻る道があるってだけで、ちょっと気が楽になるな」
レオがつぶやく。
後ろでは台車がわずかに軋みながら進んでいる。滑車の一部は泥に沈み、ギシ、と音を立てたが、まだ“壊れて”はいない。
その荷台の上。
黒褐色の毛皮が、縄で縛られたまま静かに横たわっていた。
倒した獣の死体──腹部は切開され、内臓は除去済み。滑車台車の荷重限界を見越して、不要な部位は残していない。
「……おい、ほんとに食えるのか?」
カリームが顔をしかめる。
「骨格的に哺乳類。脂肪層は厚いが、筋繊維は細かい。毒性反応は出ていない」
エルナが即答する。
「焼けば、案外うまいかもな」
レオが笑った。「まあ……晩飯にしては、頑張りすぎたかもだけど」
カリームがふと、獣の下に積まれた資材へと視線を落とした。
濡れた苔、岩片、黒い断熱材のような繊維──すぐに炉を完成させるほどの材料ではない。
「……これ、足りるか?」
つぶやきは、ほとんど自分自身に向けたものだった。
レオが肩越しに笑った。
「足りるか、じゃなくて、“繋げるか”だろ。希望になりそうなら、あとは任せればいい」
その“任せる相手”の名前は、言わずとも誰もが思い浮かべていた。
滑車が軋む音が、静かに森へと響く。
レオがロープを引き直しながら、ふと口を開いた。
「……普通なら、こんなもん引けるわけないよな。重すぎる」
獣は軽くはない。
それに加えて湿地で水を吸った苔や鉱石──本来なら、人の力で押せる代物ではない。
「でも引けてる」
カリームが台車の横に立ち、しみじみと呟いた。
台車は、軋みながらも進んでいる。
それだけで十分だった。
滑車の音は、まるで「間違っていなかった」と言っているようだった。
その声は、誰に向けるでもない報告のようだった。
荷台が軋みながらも進み続けていることが、答えそのものだった。
風が吹いた。
振り返った森の奥に、戦場の気配はもうなかった。血も、匂いも、痕跡も──風がすべて運び去っていた。
「……じゃあ、帰ろうか」
レオがロープを持ち上げる。
言葉は軽いが、そこに込められたものは重い。
命を賭けて拾った“ただの石”と“ただの苔”、そして“晩飯”が、彼らにとっては確かな“光”だった。
滑車が再び音を立てる。
それは、拠点へと続く“軌道”のように、まっすぐと伸びていた。
夜のロケット。格納区画の出入口近く、小型の加熱ユニットが低く唸っていた。上では、黒褐色の肉──獣の切り身がじりじりと焼かれている。
帰還直後、クレールが肉片を精密検査器にかけていた。
「毒性反応なし。タンパク質構成も人類と大きな乖離はない。ただし、未知の脂質構造を含む。アレルギーや消化不良のリスクは、個体差による」
「つまり、食えるけど……体質次第ってやつか」
レオが鉄板を見ながら、渋い顔で言った。
「栄養価は高い。水分保持率も良好。……選択肢として残しておく価値はあるわ」
そう言うクレールの表情もまた、曇っていた。
焼き上がった肉の香りが空気に広がる。焦げた脂が跳ね、柔らかく甘い香りが鼻先をくすぐった。
「……焼けたけど、誰か先、いくか?」
レオの言葉に、誰も返さない。カリームも、エルナも、静かに皿を見つめていた。
焼けた匂いが、空気に重く満ちていく──
ぬるりと、鉄板の端に影が差した。
少女だった。
鼻をひくつかせ、銀色の耳がわずかに震えた。
静かに、だが確かに──目が、肉へと吸い寄せられていた。
フードの下、銀色の髪が揺れる。猫耳がぴくりと動き、しっぽが床をすべるように揺れている。しゃがみ込んだ彼女は、何の躊躇もなく肉のひと切れをつまみ、口に運んだ。
ぱく。
もぐもぐ。ごくん。
大きな動作はない。ただ、目がわずかに丸くなり、しっぽがぴんと跳ねた。口元をぺろりと舐め、もうひと切れ、静かに口へ運ぶ。
それを見た全員が、言葉を失っていた。
「……おいしい、んだな」
誰かがぽつりと呟いた。
レオが肩をすくめる。
「じゃ、いただくか」
肉をひと切れ取る。熱さに指を振りながら、かじったその瞬間、わずかに目を開いた。
「……うまい。ちゃんと肉だ」
「いいな、これ。久々にまともな味だ」
カリームが笑い、エルナも静かに皿を手に取る。
加熱ユニットの赤いランプが、四人の影を照らす。少女はその輪の中で、しっぽをゆっくり揺らしながら、もうひと切れを咀嚼していた。
格納庫の隅で、工具を手にしていた優司がふとだけ視線を向ける。
焚き火も、笑い声もない。けれど、その空間には確かに人の匂いがあった。
──食って、生きる。
それだけで、未来に火が灯る気がした。
次に運ぶのは、もっと大きな“火”かもしれない
……ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
もし続きを読んでみたいと思っていただけたなら、
星をそっと置いてもらえると、うれしいです。
……たったひとつでも、背中を押されるような気がするのです。
【整備ログ No.023】
機構部稼働音を確認。搬送処理は正常範囲内で継続中。
次搬送対象、火器または熱源の可能性あり。
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