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1.HP 20/60
どうなるか未定ですが、きっとギャグです。
一緒にハラハラドキドキ突っ込みながら楽しみましょう。
「あのっ」
可愛らしい声に呼び止められ振り返る。
うるうるお目々に上目遣い。まつげは長く多い。小ぶりの鼻と口。チワワみたい。庇護欲をそそられる顔というやつである。
眉毛の下で切りそろえられた前髪。ツヤツヤでいい匂いのするロングな髪の毛。視線をおろすと
カッターシャツは首までとめられているボタン。赤いリボン。少しダボッとしたカーディガンに、膝上の紺スカート。健康的な美脚に紺のソックス、白の厚底スニーカー。茶色のカバンを肩にかけ、ぎゅっと両手で持っている。
この肌感、JKなのは違いない。
対し、俺。
白マスクに黒パーカー、黒ズボン、黒スニーカー。24歳だけど見た目年齢は不詳。ほぼヒキニートのフリーター。
「暇ですか?」
このJKの一言はとても的を得ていて、俺の心を一瞬で抉る殺傷力を秘めていた。
カオスですね。主人公に幸あれ。