夢の中で思い出したこと
(おーい、かおりちゃん、起きてー)
(んんーまだ眠いんですけど…)
「かおりちゃん!僕だよ神様だよー」
「ハッ!神様!ここは?」
「ここは、かおりちゃんの魂にアクセスして、話しかけてるよー。身体は元の場所にあるからね。」
「そうなのですか。…て!神様!言ってたことと違うじゃないですか!猫ですよね?私!」
「サプラーイズ!」
神様は、バンザイポーズで欧米風におどけて見せた。
「…」
「あーーごめんごめん。」
「これは酷いです!もう少しで死にかけだじゃないですか?!」
「いやほら!親切な人間に、助けてもらえたでしょ?だから大丈夫だよ。」
「酷いです〜新しい転生ライフを送れると思っていたら、猫ライフって!そんな転生ありますかぁ!これからどうしたらいいんですかぁぁ!」
かおりは、神様に泣きついた。ここまでのことは予想外に甚だしい。いくらポジティブに考えるかおりとはいえ、流石に異議を唱えたくなるものだ。
「いやいや猫なんだけど、これの身体本当は人間だから!頑張れば元に戻るから!」
神様は続ける。
「ほらそろそろ思い出してよ。君転生してもう18年経つからね。」
神様は意外なことを告げる。
「えっ?!」
「転生してしばらく経つのに、もう前世の事を忘れちゃってるからさ。まぁ普通はそうなんだけど、僕との約束もあるでしょ?そろそろ思い出して欲しいかなーって。あと、結構君今ピンチの真っ只中かもだし。」
「えっ嘘!私…は…?」
かおりは、今の自分が置かれている状況を思い出した。
(よくよく思い出すと、私、猫じゃなかった。転生した後、猫にされたんだ!)
(そうよ、私は令嬢だった。しかも世に言う悪役令嬢だわ。)
転生後のかおりは、人間だったが色々あって猫になっていたのだ。かおりは、死にかけた子猫の時点で前世の記憶が甦り、混乱していたようだ。
そんな状況に慌てて神様は、落ち着くようにかおりとコンタクトを取ったようだ。
(思い出した時にはこんな姿って…)
かおりは、全てを理解しうなだれてしまうのであった。