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転生先は…

「じゃあ、また定期的に連絡するからー。頑張ってね!」


「はい、神様。またよろしくお願いします。」


社会人経験が長いかおりは、まるで取引先相手の様に神様に挨拶して、転生先へと出発していった。


(まぁ、あんまり心配しても仕方ないよね。

自分で情報収集してどう判断するかだわ。

神様の言うことだけを聞いていても、偏見を持ちそうだし。)


かおりは、日本での生活に疲れていたので、もうどうにでとなれという気持ちから、単純に楽しもうと思う。


(はぁ、まあ日本では大変だったし…もうどうにでもなれだわ。)


そして、神様と最後の挨拶を交わし、転生先へと進むのであった。



◆◆◆


(そうだ、私、転生したんだっけ。)


かおりは、意識が朦朧とする中、空腹感に苛まれて立ち上がろうと腕に力を入れる。


(何か食べ物ないかな?)


そしてふと、地面に着いた手のひらに違和感を抱いた。


(……ん?)


腕の方に視線を向けると、そこにはグレーの塊。


(なんだろう?灰色の毛玉??)


よく目を凝らすと、プニプニもふもふのグレーの毛に覆われた動物の手が見えた。


(んん?)


手に力を入れてみると、その指が動く。裏返し手のひらを見ると、完璧な肉球。ピンク色の肉球は、猫の手にそっくりである。


「にゃっにゃー(えっえっ、私の手なのー?)」


(何か猫の声がしたけど、これ私の声?

もう一度声を出してみよ…)


「にゃぁー…」


お尻の方を見ると、長くて先が白い尻尾が付いている。全体はグレーの手足と尻尾の先が白い猫にかおりはなっていた。生後3、4ヶ月ほどの前世で言うロシアンブルーの様だ。


(あ、これ猫だよ…神様、私人間じゃないですよ?!)


「ニャァァァァァ〜(どういうことだぁぁー!)」


かおりは空腹も忘れて叫んだ。



(猫…猫か…うん)


かおりは考え込んだ。


これまで猫は、見た目は可愛いと思っていたが、前世では猫アレルギーで触れもできなかった。


(まさか、猫に生まれ変わるなんて…)


(というか、神様は人間に転生するって言ってなかった?!あのインチキくそがきがぁ!)


ちょっと脳内の言葉遣いが荒くなってきたところで、かおりは我に帰る。


(あっお腹空いて死にそう…だめだー動けないよぉ。)


猫になったことは分かったが、かおりは空腹と猫になった衝撃のあまりもう一度意識を手放してしまった…


( 'ω'):2話まで読んでいただき有難うございます。そのままの勢いで読み進めて行くのです。

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