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ギフトコード  作者: サクラノルナ from MooN WinD
6/6

#005「連絡」

お待たせしました。

今回は、短めです。

俺はそのまま菜彩未の家でのんびりしていた。

その間にネットで他のギフト所持者の事を調べていた。

「やっぱり襲われた人多いみたいだね。」

「ああそうだね。」

「でも何で、おっきいニュースになってないのかな?」

「今日から戦いが始まったからじゃないか。」

「だとしても、不思議だね。人が死んでるのに。」

確かに変だ。

俺たちの地域だけでも、ギフト所持者が数人居るってことは。世界中にはかなりの人数が居るハズだ。それでもニュースになっていないのは何故だ。

いや正確にはニュースになっているんだ。

だけど不思議な能力の事までは、詳しくニュースになっていない。

「もしかしてギフト未所持者には、能力が見えていないのかな?」

「どうかな。ギフトを持ってるから、確認しようがないしな。」

「めるる先輩は?持ってないんじゃないの。」

めるる先輩の名前が出て思い出した。

そういえば、あの人もギフトを持っていたな。

「あー。めるる先輩ねぇ。」

どうしようかな。正直に言った方が良いのか?

菜彩未の事だ。むしろめるる先輩と共闘する事になっても構わないと言うだろう。

「どうしたの。もしかしてめるる先輩もギフト所持者なの?」

「菜彩未に言われて思い出した。めるる先輩もギフトを持っていたなって。」

一瞬だけ、隠そうかなとも思ったけど。後々面倒になりそうだったから話すことにした。

それに、めるる先輩と仮にも共闘するなら。菜彩未も把握していた方が良いしな。

「へぇー。どんな能力だったの?」

興味津々に菜彩未が聞いてきた。

そんなに気になるのかなぁ。もしかしたらめ、るる先輩とも戦うことになるかもしれないから。知っておきたいんだろう。

「大したことない能力だったな。弁当を温める能力。」

「ぷっ。なにそれ、雑魚過ぎでしょ。」

普段暴言を吐かない菜彩未が、珍しく暴言を吐いた。

「あはは。ごめんねびっくりさせて。ちょっと素が出ちゃった。」

女こえー!

「嫌いになった?」

答えが分かっているくせに聞いてくる。

「別に、人間なら皆裏の顔くらい持ってるだろ。」

スミマセン。嫌いには、なってないけど。怖いと思いました。

「そうかなー。なら、ごっちゃんの裏の顔は、どんな感じなの?」

「俺。俺は、どうかな・・・。そんなに変わんないと思うけど。」

「実は、大きな嘘ついてるとかない?」

「!!」

「あー。なんか隠してるでしょ。ビクッてなったときは隠し事してるんだもんね。」

菜彩未の言うとおりだ。

俺は隠し事をしているとつい体が跳ねる。

だから隠し事とか嘘は苦手なんだ。

「ど、どうした急に・・・。」

「ふーん。良いよ別に。」

菜彩未は怒ったのだろうか。

プイッと顔を背けて部屋を出ようとした。

「おい。何処にいくんだよ!」

「女の子が急に席を離れるときはアレに決まってるでしょう。」

「ああ。ごめんごめん。」

そんなに怒らなくても良いだろうに。

菜彩未はあきらかにイラついた様子で部屋を離れた。

♪~

スマホが鳴った。

ディスプレイには、めるる先輩の名前が表示されていた。

「もしもし。先輩どうしたんですか?」

「ねえごっちゃん?」

いつもの元気のある声では無く。

小声で俺の名前を呼んだ。

「どうしたんですか急に?」

「こんなこと言うのおかしいかもしれないけどさ。菜彩未を殺してくれない?」

「えっ!」

急に何を言い出したんだ?

俺は意味がわからなくなりもう一度聞き直すことにした。

「ちょっと聞き間違いですかね。菜彩未を殺すって・・・。」

「言ったわよ。この口でハッキリとね!」

めるる先輩がそう言い終わると。

ボワァーと熱波が、伝わってきた。

「キャー!」

菜彩未の悲鳴が部屋中を駆け巡って聞こえてきた。

「そういえばさ。ごっちゃんにね、紅蓮の(ディープレッド)(アーマー)の能力ちゃんと見せてなかったよね?今から見せてあげるわ!」



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